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2023/8/14雲り時々雨(台風接近中)。南葛SCウイングス「なでしこリーグ2部入替戦予選大会に出場決定」

南葛SCウイングスが審査を通過し、「なでしこリーグ2部の入替戦」の予選大会に出場することが決定しました。

これで、なでしこリーグ2部への参入に向けて、まずはスタートラインに立つことが出来た、ということになります。

今回は、「なでしこリーグに参入」するためには、この先どういったことが必要になるのか、といったことを簡単にまとめてみました。


なでしこリーグ2部への参入方法(2023年度版)

まず、なでしこリーグに参入するためには、以下のステップをクリアしていく必要があります。

STEP1「なでしこリーグ2部入替戦予選大会への出場を許可される」👈(今ココ)
STEP2「なでしこリーグ2部入替戦予選大会にて3位以内に入る」
STEP3「なでしこリーグ2部入替戦にて3位以内に入る」
STEP4「理事会にて最終承認」

南葛SCウイングスは、現在はステップ1をクリアしたことになりますね。

それぞれのステップの内容について、詳しく見ていきます。


STEP1「なでしこリーグ2部入替戦予選大会に出場を許可される」(8月初旬~中旬)

まず、そもそもですが、なでしこリーグに参入したいという意思表明をしなければなりません。

そのためには、4月〜6月の間ぐらいまでに「加盟希望チーム募集」に応募する必要があります。

応募資格は下記の3つとのことです(公式サイトより)。

(1)一般社団法人日本女子サッカーリーグ「定款、規約、規程」および公益財団法人日本サッカー協会「定款及びこれに付随する諸規程」を遵守し、長期にわたりリーグ加盟が可能なチーム

(2)リーグが定めたなでしこリーグ2部加盟基準に準じるチーム

(3)リーグが定めた「試合実施要項」に沿って試合運営を行なうことができるチーム


応募したチームに対してリーグ内で審査が行われ、その結果が8月初旬~中旬に発表されます。

今年(2023年度)は、8月14日に発表がありました。


昨季(2022年度)は、この審査の段階で落選してしまった南葛SCウイングスでしたが、今季は当選することが出来ました。

この審査を通過しないと、そもそも試合をすることすら出来ないので、ある意味一番大変な箇所かもしれません。

残念ながら、昨季は審査に通った「エナジック琉球デイゴス」や、関東女子サッカーリーグではウイングスより上位に位置している「VONDS市原レディース」も、今季は落選してしまったようです。


なお、2023年度の予選大会に出場するチームは、下記の7チームとなります。

1.北海道リラ・コンサドーレ(北海道)
2.南葛SC WINGS(東京)
3.SEISA OSAレイア湘南FC(神奈川)
4.リリーウルフ.F石川(石川)
5.ディオッサ出雲FC(島根)
6.レノファ山口FCレディース(山口)
7.FC今治レディース(愛媛)

試合会場は、去年までとは異なり、Jヴィレッジ(福島)に決まったようです。

この発表について、公式サイトのお知らせのリンクを貼っておきます。


STEP2「なでしこリーグ2部入替戦予選大会にて3位以内に入る」(9月21日~24日)

ステップ2からは、実際に試合が行われることになります。

クリアするためには、出場資格を得た7チームのうち、上位3位以内に入る必要があります。

この予選大会は、9月21日(木)から24日(日)までの、4日間で決着がついてしまいます。


まず、7チームを2つのグループに分けます。今回は奇数なので、Aグループが4チーム、Bグループが3チームとなると思います。

最初の3日間は、各グループでリーグ戦を行い、それぞれで1位、2位となったチーム同士で、最終日に順位決定戦を戦うことになります。

ここで、Aグループは4チームなので試合数は3、そのため3連戦となります。

しかし、Bグループの場合は3チームなので試合数は2となり、3日間のうち、2試合を行えばよいことになります。

女子サッカーチームは人数が少ないところが多いので、チーム数の少ないBグループに入れれば、少し有利になると言えます。

なお、去年のレギュレーションでは、この予選大会のリーグ戦は35分ハーフの70分で行われ、引き分けの場合はPK戦で決着をつけることになります。

また、勝利した場合は勝ち点3、PK勝ちでは2、PK負けでは1、負けは0、といった内容となってました。

おそらく、今年も同様のレギュレーションになるかと思います。


4日目には、3日間のリーグ戦の結果より、各グループの1位、2位同士で直接対決を行い、最終的な順位を決定することになります。

つまり、次のステップに進むためには、グループで1位になるか、2位になって順位決定戦で勝つことが条件となります。


なお、去年のレギュレーションでは、順位決定戦では、45分ハーフの90分となり、引き分けの場合はPKで決着をつけることになります。

今季のレギュレーションや、グループ分けの内容については。9月の上旬に発表されるかと思います。


STEP3「なでしこリーグ2部入替戦にて3位以内に入る」(11月4、5、11、12、19日)

なでしこリーグが終了し、順位が確定した後に、入替戦が実施されます。

今季は11月の1週目から3週目まに行われることが決まっています。

入替戦は、予選大会を勝ち抜いた上位3チームと、2023年度の「なでしこリーグ」2部にて、10位となったチームの、計4チームで行うことになります。

2024年度から、なでしこリーグ2部のチーム数が10⇒12に拡大されるため、この入替戦で3位まで入ることが出来れば、なでしこリーグ2部に参入する権利を得ることが出来ます。

入替戦は3週間かけて行われるため、予選大会とは違って、連戦となることがありません。

去年のレギュレーションでは、45分ハーフの90分となり、勝利した場合は勝ち点3、引き分けが1、負けが0となっていました。

おそらく、今季も同様かと思いますが、試合日程も含めて10月中旬頃には正式に発表されるかと思います。


STEP4「理事会にて最終承認」(12月中旬)

入替戦で権利を得たチームに対して、12月中旬に開催される理事会において正式に承認されると、翌シーズンより、なでしこリーグ2部に参入することが決定します。


予選大会に向けて

前述しましたが、なでしこリーグ2部のチーム数が10⇒12に増えることから、今季は最大3チームがなでしこリーグ2部へ参入する権利を得ることが出来ます。

ただ、来季以降は、チーム数の拡大が無ければ、参入する権利は最大1チームになるかもしれません。

なるべくなら、まだ枠が多いうちに、このチャンスを逃さずに、なでしこリーグ2部への参入を決めてほしいところです。

もちろん、関東女子サッカーリーグではウイングスの上をいくレイア湘南でさえ、2年連続で参入の権利を得ることが出来ず敗退していることからも、非常に厳しい大会になると思います。

ただ、南葛SCウイングスは、今季から加入した新メンバーとも息が合ってきて日々レベルアップしてると考えています。

9月前半に行われる皇后杯でも、さらにチーム力を高めてもらって、そのまま9月21日から始まる予選大会も勝ち抜き、11月には、なでしこリーグ2部への参入を決めてくれれれば、なんてことを期待してしまいます。


さて、せっかくなので、2022年度と2021年度の、なでしこリーグ2部入替戦の結果を、以下にまとめてみました。

過去を振り返ることで、2023年度の今後の動きも予想出来るかもしれません。


2022年度の結果

STEP1「なでしこリーグ2部入替戦予選大会に出場するチームが決定」(8月15日)

2022年度は8チームが審査を通過します。会場は時之栖スポーツセンター(静岡)となりました。

1.北海道リラ・コンサドーレ(北海道)
2.SEISA OSAレイア湘南FC(神奈川)
3.FCふじざくら山梨(山梨)
4.ディオッサ出雲FC(島根)
5.レノファ山口FCレディース(山口)
6.FC今治レディース(愛媛)
7.ヴィアマテラス宮崎(宮崎)
8.エナジック琉球デイゴス(沖縄)


STEP2「なでしこリーグ2部入替戦予選大会」(9月22日~25日)

9月5日にグループ分けと日程やレギュレーションが発表されました。

予選大会のリーグ戦は35分ハーフの70分で行われ、引き分けの場合はPK戦で決着をつけます。

また、勝利した場合は勝ち点3、PK勝ちでは2、PK負けでは1、負けは0、といった内容になります。

各グループの試合結果は、下記のようになりました。

各グループの順位は、以下のとおりです。

各グループ1位の「FCふじざくら山梨」と「ディオッサ出雲FC」で1位決定戦を、2位の「SEISA OSAレイア湘南FC」と「ヴィアマテラス宮崎」で3位決定戦を行いました。

順位決定戦では、45分ハーフの90分となり、引き分けの場合はPKで決着をつけることになります。

その結果より、「SEISA OSAレイア湘南FC」は4位となり、入替戦に進むことが出来ませんでした。


STEP3「なでしこリーグ2部入替戦」(11月4、5、11、12、19日)

10月13日に、入替戦を行うチームや、試合の日程、会場やレギュレーションが発表されました

・岡山湯郷Belle(なでしこリーグ2部10位)
・FCふじざくら山梨(予選大会1位)
・ディオッサ出雲FC(予選大会2位)
・ヴィアマテラス宮崎(予選大会3位)

試合は、45分ハーフの90分となり、勝利した場合は勝ち点3、引き分けが1、負けが0となっています。

試合の結果は、以下のようになりました。

2022年度では、なでしこリーグから脱退するチームが2つあったため(1つはWEリーグに参入、1つはチーム解散)、2部のチーム数が10のままでしたが、上位3位までが、なでしこリーグ2部への参入権利を得ることが出来ました。

それにより、「ヴィアマテラス宮崎」と「FCふじざくら山梨」が2部参入の権利を得て、「岡山湯郷Belle」は残留が確定しました。

なお、日程と結果についての詳細が、公式サイトにアップされているので、リンクを貼っておきます。


STEP4「理事会にて最終承認」(12月16日)

「ヴィアマテラス宮崎」と「FCふじざくら山梨」の2部参入が正式に承認されました。


2021年度の結果

STEP1「なでしこリーグ2部入替戦予選大会に出場するチームが決定」(8月24日)

2022年度は7チームが審査を通過します。会場は時之栖スポーツセンター(静岡)となりました。

1.北海道リラ・コンサドーレ(北海道)
2.SEISA OSAレイア湘南FC(神奈川)
3.FCふじざくら山梨(山梨)
4.ヴィアティン三重レディース(三重)
5.ディオッサ出雲FC(島根)
6.ディアヴォロッソ広島(広島)
7.FC今治レディース(愛媛)


STEP2「なでしこリーグ2部入替戦予選大会」(9月23日~26日)

9月6日にグループ分けと日程やレギュレーションが発表されました。

予選大会のリーグ戦は35分ハーフの70分で行われ、引き分けの場合はPK戦で決着をつけます。

また、勝利した場合は勝ち点3、PK勝ちでは2、PK負けでは1、負けは0、といった内容になります。

各グループの試合結果は、下記のようになりました。

各グループの順位は、以下のとおりです。

各グループ1位の「SEISA OSAレイア湘南FC」と「ディアヴォロッソ広島」で1位決定戦を、2位の「ディオッサ出雲FC」と「ヴィアティン三重レディース」で3位決定戦を行いました。

順位決定戦では、45分ハーフの90分となり、引き分けの場合はPKで決着をつけることになります。

その結果より、「ディアヴォロッソ広島」、「SEISA OSAレイア湘南FC」、「ヴィアティン三重レディース」の3チームが入替戦に進むこととなります。


STEP3「なでしこリーグ2部入替戦」(10月30、31、11月6、7、14日)

10月12日に、入替戦を行うチームや、試合の日程、会場やレギュレーションが発表されました

・岡山湯郷Belle(なでしこリーグ2部10位)
・ディアヴォロッソ広島(予選大会1位)
・SEISA OSAレイア湘南FC(予選大会2位)
・ヴィアティン三重レディース(予選大会3位)

試合は、45分ハーフの90分となり、勝利した場合は勝ち点3、引き分けが1、負けが0となっています。

試合の結果は、以下のようになりました。

2021年度では、なでしこリーグ2部のチーム数が8⇒10へと拡大したため、上位3位までが、なでしこリーグ2部への参入権利を得ることが出来ました。

それにより、「ディアヴォロッソ広島」と「ヴィアティン三重レディース」が2部参入の権利を得て、「岡山湯郷Belle」は残留が確定しました。

なお、日程と結果についての詳細が、公式サイトにアップされているので、リンクを貼っておきます。


STEP4「理事会にて最終承認」(12月17日)

「ディアヴォロッソ広島」、「ヴィアティン三重レディー ス」の2部参入が正式に承認されました。


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