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2024/4/27 くもり時々小雨。ボランティア体験記(関東女子サッカーリーグ1部 前期第3節「南葛SCウイングス vs 日体大SMG横浜サテライト」)

はじめに

関東女子サッカーリーグ1部も早いもので第3節、南葛SCウイングスと日体大SMG横浜サテライトの試合が行われました。

日体大SMG横浜サテライトとは、なでしこリーグ1部に所属する日体大SMG横浜のセカンドチームになります。

日体大SMG横浜は、日本体育大学の女子サッカー部とのことなので、相手選手は全て大学生ということになりますね。

キックオフ時間は13:00、試合会場は水元総合スポーツセンターになります。

南葛の公式サイトに公開されている試合情報のリンクを貼っておきます。


さて、前節までの結果より、南葛SCウイングスは現在5位、対する日体大SMG横浜サテライトは8位となっています。

第2節までの順位表

そんなウイングスの試合に、ボランティアとして参加してきました。

当日を迎えて

前日までの予報では、お昼の時間帯に小雨が降るという予報もありましたが、当日の朝に確認してみると、曇り予報に変わっています。

このまま雨が降らなければいいな、と思いつつ、万が一に備えて雨が降っても大丈夫な服装で家を出ます。

余裕を持って家を出たところ、予定より早く金町駅に到着してしまいました。

時計を見ると、まだ10:10。このままだと集合時間である11:00(キックオフ時間の2時間前)より、40分前には着いてしまいます。

時間に余裕もあるし、のんびり歩いていこうかな、、、なんて考えてたら小雨が降ってきたのでバスに乗ることにしちゃいました。

結局、小雨が降ってたのは一瞬のことで、現地に着く頃には止んでましたが。

現地到着(10:20)

あまりにも到着が早くて、どうしようかなって思ってたのですが、たまたま水元のグラウンドではTOPチームが練習をしていたので、それを見学することにしました。

(ウイングスの応援に来た)他の南葛SCサポーターの方も居たので、挨拶をします。

映像(南葛SC密着ドキュメント)では観ていたのですが、実際に練習を目の前で観るのは初めてで、とても面白かったですね。

そうこうしているうちに集合時間が迫ってきたので、移動することにします。

集合場所到着(10:45)

集合場所に到着すると、既に何人かのボランティアクルーが到着していました。

まだ時間が早いので、挨拶をしながら全員揃うのを待ちます。

当初は、前回の開幕戦よりボランティアクルーの人数が多かったのですが、何人かキャンセルがあり、前回と同じぐらいの人数で作業することになりました。

集合時間の11:00より前に全員集合したので、少し早めに朝礼が始まりました。

運用マニュアルとビブスが配布され、ひととおり説明を受けます。

前回からの変更点として、アドボードの後ろに番号が付けられていました。

アドボードには並び順があり、毎回どこに何のアドボードが来るのか確認しながら並べていたのですが、今回からは、この番号順に並べれば大丈夫になりました。

ちょっとした工夫で、だいぶ作業が効率化されますね。

TOPチームが翌日の試合に備えて時間ぎりぎりまで練習をしたい、とのことで、その邪魔をしないよう作業を行うこととなりました。

事前作業は以下のようになります。

  • 会場受付にテント、テーブル、椅子の設置

  • 各チームにテントとベンチを設置

  • 本部にテントとテーブル、椅子の設置

  • グラウンドの横にベンチを並べる

  • アドボード用のウォーターウェイトに水を入れる

  • アドボードの設置

  • コーナーフラッグの設置

  • ゴールを移動

  • ボールパーソン用のパイプ椅子を配置(各自)

  • 横断幕の掲出

11:50までには試合が出来る環境を整えなくてはならないので、チームや本部のテントの設営、コーナーフラッグやゴールの設置が最優先となります。

また、12:00には開場するため、受付のテントも速めに設置する必要があります。

上記作業に並行して、アドボード用のウォーターウェイトに水を入れたり、アドボードの仮設置も行います。

ウォーターウェイトの準備が出来たら、アドボードの後ろに装着していきます。

ウォーターウェイトを装着した状態

これらの作業が終わって、落ち着いた後に横断幕の掲出をするような流れですね。

さて、事前作業を始める前に、この日の役割分担を決めることにします。

  • ボールパーソン(8名)

  • 受付(2名)

  • 案内(3名)

  • 担架(2名)

自分はボールパーソンをやることにしました。

あらかじめボールパーソン同士で集まり、自分がどこの位置でボールを持つか話し合って決めます。

それが終わったら、軽食と水を受け取り、いよいよ事前作業を開始します。

作業開始(11:10)

各自で分担して、コーナーフラッグの設置やテントの設営、ウォーターウェイトに水を入れたりアドボードの設置を行います。

テントの設営は結構大変なのですが、今回はウイングスの選手たちも手伝ってくれました。

ただ、試合開始前に間違って怪我でもしてしまったら大変なので、次からは選手に手を患わせることのないよう、余裕を持って作業をしたいですね。

選手の助力もあり、前回よりも早く作業が進んでいきます。

12:00前には横断幕の掲出を残すのみで、その他の作業は全て完了しました。

横断幕は高いところに掲出するため、いつものようにキャメラ林さんから脚立を借ります(いつも助かります)。

脚立を使って横断幕を掲出

今回は順調に作業が進んだこともあり、一般のサポーターの方が持参した横断幕を掲出する前に、作業が終わってしまいました。

横断幕その1
横断幕その2
横断幕その3
横断幕その4

これで、ひととおり作業が終わったので、配られた軽食を食べることにします。

この日はポークジンジャーサンドでした。

ポークジンジャーサンド
サンドの中身と水

お店では販売していないメニューでもあり、このサンドが食べられるだけでも、ボランティアに参加した甲斐があります。

受付にはウイングスの選手も居て、ポストカードを配布してました。

左から佐藤 春世(26)、会沢 日花里(11)の2人が受付をやってました(敬称略、カッコ内は背番号)


さて、ボールパーソンは、15分ぐらい前には本部に集合し、試合で使用するボールを受け取る必要があります。

余裕を持って移動し、本部でボールを受け取った後、自分の担当場所で試合開始まで待機することにしました。

さて、この日のメンバーは以下のとおりでした。

スタメン
GK(31)中川 良美
DF(3)堤 夏穂
DF(2)相田 さくら
DF(20)岡田 真波
DF(23)今井 彩絢
MF(18)呉 娟花
MF(4)人見 のどか
MF(17)佐藤 幸恵
MF(8)菅野 永遠
MF(7)石倉 花純
FW(9)広瀬 永里香

ベンチ
GK(1)高橋 純佳
DF(5)大河原 美和
MF(6)瀧澤 璃麻
MF(14)高原 麻実
MF(15)小島 さつき
MF(16)中原 藍
MF(24)堀井 綾乃
FW(22)門司 恵音
FW(13)永木 真理子

スタメンの順番を見る限りだと、おそらく人見のどかキャプテンがボランチになります。

もともとセンターバックとサイドバックの選手なので「ええっ!?ボランチ?」って思うところですが、最近は誰がどこのポジションに居ても驚かなくなりました。

左のサイドバックには、今井彩絢選手が入るようです。今回が初スタメンですね。

試合開始(13:00)

試合が始まったので、ポジションを確認しましたが、前回と同じ4-2-3-1で、スタメン表の順番とおりの配置のようです。

前半開始直後は固さもあるのか、ちょっと押され気味でした。

前半5分に直接フリーキックのピンチを迎えるのですが、ここを凌いでからは徐々にウイングスのペースになっていきます。

ところが、前半12分に、背番号18番の茂垣咲椰夏選手にゴール前でボールを奪われ、失点してしまいます。

これはちょっと勿体なかったですね。

ただ、ウイングスが押している展開は変わらず、15分に最初のコーナーキックを迎えるなど、多くのチャンスを作ります。

そしてついに前半18分、相手ゴール前でボールを持った石倉花純選手が、ゴール右隅にシュートを決め、同点に追いつきます。

シュートと言うよりも、ゴール右隅にパスを出したのかな、と思うぐらい軽く蹴っていたように見えます。

相手のキーパーは、石倉花純選手の間に居たDFがブラインドになってたせいで、まったく反応出来ず、ボールに触れることも出来ませんでした。

勢いに乗ったウイングスは前半33分、さらに追加点を決めます。

同じく石倉花純選手が相手DFの裏を抜けて、ゴール前でキーパーと1対1になりました。

さっきと同じように、この時も軽くボールをゴールの右隅にパスするように蹴りました。

ボールはキーパーの右側をするすると抜けていき、いったんはゴールポストに弾かれたのですが、そのまま石倉花純選手の目の前に転がってきたので、もう一度蹴り直しゴールを決めます。

先制された時は、どうなることかと思いましたが、これで2-1。ウイングスの1点リードで前半が終了しました。

ハーフタイムでは、1トップの広瀬永里香選手に代わって、高原麻実選手が入ります。

第1節と同じように今回も石倉花純選手がトップの位置に入るのかな、と思いきや佐藤幸恵選手がトップに入り、空いた右サイドに高原麻実選手が入ります。

誰がどこのポジションでも驚かないつもりでしたが、佐藤幸恵選手が1トップになったのは驚きましたね。

もともとフィールド内をたくさん走る選手でもあり、ボールがラインを切れそうでも最後まで諦めないタフな選手なので、1トップ起用だとその持ち味を消してしまうんじゃないか、と思ったからです。

しかしそれは杞憂でした。後半11分、トップに入った佐藤幸恵選手が鮮やかに得点を決めます。

ゴールを背にしてパスを受けるのですが、それをターンしながら振り向きざまシュートを撃つという離れ業。

最初から相手のDF陣やキーパーの位置を確認してたからこそ出来る芸当なんじゃないかと思います。

もともとフィールドを高速移動する選手なので、そういった視野が広いのかもしれません。

後半14分、人見のどか選手に代わって堀井綾乃選手が入ることによって、フォーメーションがまた変わりました。

中央の菅野永遠選手が1段下がり、右に居た高原麻実選手が中央、空いた右に堀井綾乃選手が入ったようです。

後半17分、少し遠い位置から盧初奈選手(背番号31)にキーパーの頭上を越えるミドルシュートを打たれ失点してしまいます。

これで1点差となり、その後も苦しい時間帯が続きましたが何とか耐え凌ぎます。

後半27分、DF陣の裏を抜け出した石倉花純選手が軽やかにゴールを決めました。

これでハットトリック達成。この日は絶好調でした。

石倉花純選手の勢いは止まらず、またもや後半41分に(若干オフサイド気味でしたが)裏を抜け出し、この日4点目となるゴールを決めます。

凄まじい活躍ぶりですね。ここで石倉花純選手は交代となり、大河原美和選手と門司恵音選手が投入されます。

2人とも今季は初出場となりますね。

大河原美和選手は今井彩絢選手に代わってそのまま左のサイドバックに、門司恵音選手は左のサイドハーフあたりにポジションを取ります。

ここから試合終了まで残り6分ほど、どうやって試合を締めていくのかな、と思っていましたが、派手な打ち合いになりましたね。

後半43分に日体大がコーナーキックのチャンスを得て、セットプレーから生井千晶選手(背番号20)が踵でゴールを決めると、後半45分には負けじと佐藤幸恵選手がゴールを決めます。

さらに試合終了直前にウイングスがコーナーキックのチャンスを得て、セットプレーから岡田真波選手のヘディングシュートが決まります。

そこで試合終了の笛が鳴り、7-3でウイングスの勝利となりました。


試合のアーカイブは残っていませんでしたが、ハイライトが公開されているので、リンクを貼っておきます。


試合が終わって(14:50頃)

試合終了後、恒例のお見送り企画に備えて選手たちが出口に移動をします。

それを横目に、事前作業で設置したものを片付けていきます。

途中で、お見送り企画から戻ってきた選手と、恒例の記念撮影をします。

記念撮影

ここで選手は解散だと思うのですが、最後まで残って練習を続けている選手が多かったですね。

この後、てきぱきと事後作業を終わらせて、参加証とクオカードをいただき、ボランティアは終了。解散となりました。

その他の試合結果や次節の予定など

その他の試合結果は、以下のとおりです。

VONDS市原 2-1 東洋大学
神奈川大学   0-2 東京国際大学
早稲田大学   0-1 十文字高校

VONDS市原と東京国際大学、そして十文字高校が勝利しています。

VONDS市原は引き分けを挟んで2連勝、十文字高校も開幕戦は引き分けでしたが、その後2連勝しており、この2チームが同率首位となります。

第3節終了時の順位表は以下のとおりです。

第3節終了時点


次節の予定は、以下のとおりです。

5/5(日)
13:00 東京国際大学        - 南葛SCウイングス
17:00 VONDS市原       - 十文字高校
18:00 東洋大学          - 神奈川大学
19:00 日体大SMG横浜サテライト - 早稲田大学

振り返って

高原麻実選手と堀井綾乃選手は、第1節では左サイドで起用されていたのが今回は右サイドで起用されてました。

その他の選手も、色々なポジションで起用されています。

そういったとこから、勝利を目指しつつも、色々なことを試しながら戦っているようなところもあり、抜かりないな、って感じがしますね。

それにしても、今回は全体的に落ち着いた試合運びをしていました。

前回までは、速く繋ごうとする意識が強すぎてパスのテンポが単調になってることも多かったのですが、今回は溜めの時間を上手く作り、テンポの強弱を付けながら上手に攻撃してた気がします。

ボールの扱いは、本当にみんな上手くなってますね。浮いたボールを落ち着かせるのも上手い。

どんな状態でもボールを蹴りに行くので、カンフーキックが多くなった気がします。キャプテン翼っぽいです。

センターバックが前に出るタイミングも絶妙ですね。相手の攻撃の出鼻をへし折るシーンも結構あった気がします。

今回、得点を量産した石倉花純選手と佐藤幸恵選手のタイプが全然違うのも面白いですね。

石倉花純選手は、どちらかと言えばゴールに向かってパスをするようにシュートすることが多かったですが、佐藤幸恵選手は豪快にシュートを決めていくような感じです。

キーパーの中川良美選手は、前節では何でもない時でもボールをキャッチするシーンが多かったのですが、今節は足を使うことが多くなってました。

この日は天候が不穏だったのですが、なんだかんだで125人のお客様が来場されたようです。

今のところ、VONDS市原レディースに比べて集客率で負けていますが、次のホーム(5月11日)は奥戸で開催されるので、たくさんの来場者で賑わってほしいですね。

さて、次節はアウェイで東京国際大学との試合です。

東京国際大学は、第2節でVONDS市原と引き分けていることや、昨季の対戦成績も1敗1分と相性が悪いので、油断の出来ない相手だと思います。

同じ日にTOPチームの試合もあるため、応援には行けそうもないですが、遠くから勝利を祈ろうと思います。

がんばれ!南葛SCウイングス!


最後に、得点とアシストだけが全てではありませんが、今季のチーム内の得点ランキングと、アシストランキング(皇后杯予選や、なでしこリーグ予選大会は除きます)をまとめてみます。

※手作業で、まとめたものなので、間違いがあったらすみません。

◆チーム内得点ランキング(敬称略)
1位 石倉花純・・・6得点(リーグ1位)
2位 小島さつき・・2得点(リーグ2位)
   佐藤幸恵・・・2得点(リーグ2位)
4位 岡田真波・・・1得点(リーグ11位)

◆チーム内アシストランキング(敬称略)
1位 堤夏穂・・・・1アシスト(リーグ5位)
   石倉花純・・・1アシスト(リーグ5位)
   菅野永遠・・・1アシスト(リーグ5位)
   高原麻実・・・1アシスト(リーグ5位)   
   今井彩絢・・・1アシスト(リーグ5位)
   堀井綾乃・・・1アシスト(リーグ5位)

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