2023/11/5 晴れ。ボランティア体験記(関東女子サッカーリーグ1部 後期第7節「南葛SCウイングス vs 神奈川大学」)
はじめに
この日、関東女子サッカーリーグ1部の最終節である、南葛SCウイングスと、神奈川大学女子サッカー部の試合が行われました。
キックオフ時間は13:00、会場は東金町多目的広場となります。
このグラウンドで試合をするのは、今季初めてであり、最後でもありますね。
昨季も、最終節の試合が東金町多目的広場で行われており、約1年ぶりに帰ってきた、とも言えます。
前節までの順位表を貼っておきます。
ウイングスは現在4位。対戦相手の神奈川大学は一つ上の3位にいます。
今までは、関東大学女子サッカーリーグの試合と、関東女子サッカーリーグの試合が土日続けて行われることが多く、大学生チームは連日試合になることが多々ありました。
しかし、10月で関東大学女子サッカーリーグが終わったので、この週は関東女子サッカーリーグの試合だけになります。
それだけに、相手はウイングスの試合だけに集中出来るので、前回の対戦より厳しい対戦になりそうです。
この日の試合情報が公式サイトにアップされているので、リンクを貼っておきます。
残念ながら、ライブ配信もハイライトも無いとのことです。
そんなウイングスの試合ですが、自分はボランティアとして参加してきました。
当日を迎えて
11月に入って、すっかり暑さも和らぎましたが、まだまだ日中は暖かい日が続きます。
キックオフ時間は13:00なので、ボランティアは2時間前の11:00集合でした。
金町駅から東武バスに乗り、高州四丁目で降りて向かうことにします。
バスに揺られること10分弱、高州四丁目に着くと、そこは既に埼玉県。
バス停の近くにスーパーがあるので、そこでパンを購入し、食べながら向かうことにします。
途中、ボルダリングの施設があり、1年ぶりに見ましたが、いやあ、相変わらず高いですね。これを登れるなんて凄い。
現地到着(10:50)
さて、余裕を持って時間より少し早めに到着したのですが、既にテントの設営が始まってました。
どうやら、もっと余裕を持って到着したメンバーが多かったようで、先行して作業を開始してたようです。
自分も、そのまま作業に加わり、気付けばテントの設営が終わってしまいました。
その後、あらためて点呼を取り、運用マニュアルと、ボランティアが着用するビブスが配布されます。
いつものように、注意事項や、この日の流れについての説明があり、各メンバーの役割を決めます。
自分は、マイブームであるボールパーソンをやることにしました。
ボールパーソンが効率良く動くことで、ボールアウトする時間も短くなり、来場者は1秒でも多く試合を見ることが出来ると考えると、やりがいがありますね。
なお、TOPチームは市原カップの試合があるのですが、ベンチ入りしていないメンバーが東金町多目的広場で練習していました。
恐れ多くて話しかけませんでしたが、TOPチームの選手が近くで練習しているのは、どきどきしますね。
さて、この日の事前作業としては、以下のとおりです。
受付にテーブルと椅子の設置
各チームにテントとベンチを設置
本部にテントとテーブル、椅子の設置
アドボードの設置
コーナーフラッグの設置
ゴールを移動
横断幕の掲出
テントの設営は既に終わっているので、あとはグラウンド周りの整備ですね。
ボランティア作業の開始(11:10)
ひとまず、ゴールの移動やコーナーフラッグ、アドボードの設置を分担して行います。
この会場では、重石となるものが少なく、風で飛んだり、ゴールが動いたりしないよう、色々と試行錯誤しながら設置を完了させます。
試合が出来る状態になると、次は横断幕の掲出作業を始めます。
外側の地面が斜めになっているので、高さを合わせるのに苦労しましたが、なんとか横断幕の掲出を完了します。
今回は、広瀬永里香選手(背番号9)の横断幕が増えてましたね。
また、この日は入り口のところに、ウイングスの選手のコメントが書かれたボードも掲出されてました。
また、南葛SCウイングスのサポーターや、神奈川大学の方でも、横断幕を掲出していました。
さて、この日は、だいぶ余裕を持って事前作業が終わりました。
いつものように、スクラッチコーヒーさんの軽食が配られたので、それを食べることにします。
この日はTOPチーム最終節でボランティアに配られたものと同じ「ハム勝つサンド」でした。
ちなみに、勝ち点3を取ろう、という意味も込めて、ハムカツは3枚入っているようですよ。
ここまでは大きな問題なく進んでいましたが、ここで想定外のことが起こります。
会場で使用するパイプ椅子が足りなくなってしまったんですね。
そのため、何人かは直接、地面に座ることになりそうです。
自分も、地面に座ってボールパーソンをやることになりました。
試合開始(13:00)
さて、時間通り試合が始まります。
今節のウイングスのスタメンですが、前節と同じ布陣で挑むようです。
試合を見る限りでは、菅野永遠選手(背番号8)はフィールドを自由に動き回りますが、その他の選手は最初の定位置からそれほど外れないようにポジション取りしているように見えましたね。
対する神奈川大学は、前回対戦時とは、半分ぐらい違うメンバーに代わってました。
大学リーグ側の主力選手が混じっているのかな?とも思ったのですが、どうやら、そういうわけでもなさそうです。
神奈川大学は、関東大学女子サッカーリーグと、関東女子サッカーリーグのメンバーを完全に分けているようですね。
さて、この日は天気も良く、風も穏やかで、非常に良い状態で試合が出来たのではないかと思いますね。
試合が始まって、守勢に回ることが多かったウイングスですが、神奈川大学の攻撃をきっちり凌ぎきり、前半12分には見事に先制点を決めます。
ショートカウンター気味だったでしょうか?相手ゴール前で、やや混戦になったところを会沢日花里選手(背番号11)が押し込んでました。
これには会場も湧きましたね。
続く前半20分には、コーナーキックから人見のどか選手(背番号4)が追加点を決めます。
自分は、反対側のエンドでボールパーソンをやっていたこともあり、2点目のゴールシーンは、最初は誰が決めたのか、よく分かりませんでした。
しかし、早い時間での2点は大きい。地面に座りながら小さくガッツポーズを取りました。
このまま前半は2-0で終わります。
ハーフタイムでは、神奈川大学が選手を2人交代してきました。ウイングスは前半と同じメンバーで行くようです。
後半は、お互いチャンスを作るも、なかなか得点出来ないまま時間だけが過ぎていきます。
しかし後半39分、佐藤幸恵選手(背番号17)が相手のペナルティエリア手前でボールを受け取ると、そのまま自分で切り込んでいって、見事にゴールを決めました。
佐藤幸恵選手は、日頃から隙あらばゴールを狙っているイメージがありますが、この時のゴールは本当に鮮やかでしたね。
映像が無いのが実に残念で仕方ありません。
このまま試合は終わり、3-0でウイングスの勝利となりました。
前述しましたが、この日の試合の模様は、ライブ配信もハイライトもありませんでした。
試合が終わって(14:50頃)
この日は最終節ということもあり、試合終了後すぐに、応援に駆け付けたサポーターやファンと一緒に記念撮影がありました。
なんと、この日の来場者数は173人だったそうです。
同じく東金町多目的で行われた昨季の最終節では、来場者数が約80人だったことを考えると、倍以上になってますね。本当に凄いことです。
来場者との記念撮影が終わった後は、ボランティアとも記念撮影を撮りました。
撮影が終わった後も、何人かの選手は残っていて、来場者の方と交流を深めていたようですね。
さて、余韻に浸る間もなく、後片付けを開始します。
ゴールの移動やコーナーフラッグの回収、テントやテーブル、椅子の撤去や横断幕の回収、それらを所定の場所まで運ぶなどなど、やることは多いのですが、皆さん慣れている人が大半だったので、テキパキとこなしていきます。
大きな問題もなく事後作業が終わり、いつものように参加証とクオカードをいただき、解散となりました。
これで最後だと思うと、なんだか寂しいですね。
振り返って
これで全ての試合が終了し、ウイングスは昨季と同じ4位でフィニッシュすることとなりました。
また、皇后杯に続く全日本女子サッカー選手権大会の関東予選敗退、および、なでしこリーグ2部入替戦の予選敗退と、客観的に見ると不本意な結果に終わった年とも言えます。
ただ、昨季は参加することすら叶わなかった、なでしこリーグ2部入替戦に参加出来たことや、来季からU-15がおそらく設立されることなど、個人的には、これからのウイングスの未来に希望しかない1年だったように思えます。
来季も、今季のスタイルをそのままアップデートしていくのかな、と思っていたのですが、なんと最終節の翌日に辛島監督が退任するというニュースが発表されました。
個人的に好きな監督だったので、とても寂しいですね。
これで、来季の構想はいったん白紙になり、今季のスタイルを踏襲するのか、イチからチーム作りをするのか、全て新監督に委ねられることとなりそうです。
なお、その他の試合結果は、以下のとおりです。
東洋大学 3-2 レイア湘南
東京国際大学 1-3 早稲田大学
VONDS市原 3-2 筑波大学
本来であれば、最終節は全ての試合が同じ時間帯に行われることになっているのですが、なでしこリーグ2部の入替戦と日程が被ってしまったため、レイア湘南と東洋大学の試合は1週間前の10月28日に行われました。
その試合でレイア湘南は負けてしまったため、最終節開始時点では、2位のVONDS市原は勝てば1位になるという状況でした。
おそらく、VONDS市原の選手は、いつも以上に高いモチベーションで試合に臨んでいたんじゃないかと想像しています。
そして見事に勝利を飾り、今季の関東女子サッカーリーグ優勝を決めました。
今季の最終順位は以下のとおりです。
あらためて見ると、レイア湘南の得点力の高さや、守備力のVONDS市原の失点率の低さに目が行きますね。
来季は、レイア湘南が、なでしこリーグ2部に参入することが確定しているので、2位以上を目指したいところですね。
また、得点とアシストだけが全てではありませんが、今季のチーム内の得点ランキングと、アシストランキング(皇后杯予選や、なでしこリーグ予選大会は除きます)をまとめてみました。
※手作業で、まとめたものなので、間違いがあったらすみません。
◆チーム内得点ランキング
1位 菅野永遠選手・・・6得点(リーグ4位)
2位 中谷汐音選手・・・4得点(リーグ7位)
会沢日花里選手・・4得点 〃
4位 広瀬永里香選手・・3得点(リーグ15位)
人見のどか選手・・2得点 〃
6位 高原麻実選手・・・2得点(リーグ23位)
鈴木紋伽選手・・・2得点 〃
佐藤幸恵選手・・・2得点 〃
9位 呉娟花選手・・・・1得点(リーグ41位)
◆チーム内アシストランキング
1位 菅野永遠選手・・・5アシスト(リーグ2位)
2位 石倉花純選手・・・3アシスト(リーグ7位)
中谷汐音選手・・・3アシスト 〃
4位 人見のどか選手・・1アシスト(リーグ22位)
高原麻実選手・・・1アシスト 〃
堤夏穂選手・・・・1アシスト 〃
昨季は得点に比べアシストが多かった菅野永遠選手(背番号8)でしたが、今季は得点もチーム内1位となっており、名実共にウイングスの中心選手と言えますね。
さて、今季を振り返ってみると、南葛として、TOPチームだけでなく、ウイングスにも力を入れてくれているな、というのを感じた1年でした。
来季は、なでしこリーグ2部の入替戦予選にも出場出来たことだし、ウイングスに入団してくれる選手が増えてくれるといいなあ、なんて期待しちゃいますね。
なんせ、今季は選手層が薄く、一人も欠けることが出来ないような、そんなギリギリの人数だったので。
ちょっと気は早いですが、来季はきっと新加入選手も増えるし、ウイングスはもっともっと強くなっていく予感がします。
これからも応援します!がんばれ!南葛SCウイングス!
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