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short film 真(shin)work out vol.2


Special Appearances

特別友情出演

ジャパンアクションクラブ、14期、

同期生、

村松美香


美香よ、、

ありがとう、

心から感謝を。。




正直、
このストーリーを考えた時、
漠然としながらも、
自分の中での候補は数名いた。

だが、
一番、重要なのは、深い接点。

あのドラマ、このドラマで一緒だった、
ヒロイン、共演者など、親父とご縁があった方々を、
片っ端から炙り出し、考える日々、、

だが、
よく考えると、その方々は、
たった、一度きりの共演。

一ヶ月以内、もしくは、
二、三ヶ月、スタジオ内で撮影。

勿論、その期間は仲良くなっても、
終了後はそれっきり。。


この追悼、弔いshort filmに、
果たして、その関係者で、
親父が喜んでくれるだろうか、、、


疑問を抱きながら、あれこれ考え、
自分が、あのレム睡眠中、
「夢」の中で出会い、
親父が長年、
稽古で使っていた木刀を授けてくれる、
「主人公」探しをしていたのだが、、

正に、灯台下暗し、だったのだ。

同じ釜の飯を食べ、
日々、一緒に鍛錬し、
舞台では表現力を教わり、
夏と真冬の合宿では、
大自然の恐ろしさ、
素晴らしさを、共に体感した、
家族の様な、深い絆、、

そう、
あの当時、
一番近くで、ずっと、長い時間、
自分と同じように、
親父からの
愛情を受けた人物、、、



パッ!っと、

閃いたのだった。


そうか、

同期の美香だ!!

美香しかいないじゃないか!

と、

そう、思った途端、

他の候補の方々は、
自分の意識から完全に消えた。


だが、、

jacに注いだ青春時代、

共に過酷な訓練を受け、励まし合った仲とはいえ、
それこそ、20年近く、
会ってない、、。

今回、この話をしても、
正直、断られるのではないか、、

そんな不安も過った。


あの頃の共演から考えると、、

同じ「画」に収まるとしたら、、

正に、30年以上ぶりぐらいだ、、。

1986年、jacミュージカル「スタントマン愛の物語」より


1990 jac20周年記念作 リメインズ美しき勇者たち


二人だけで、ゆっくりと
今回の話し合いをし、
このshort filmを創ろうと思った経緯、
また、
他の誰でも無い、
美香でなければ駄目だという理由など説明、
時には、思わず、目頭が熱くなって、
言葉が詰まってしまうなど、、、

飾らず、胸の内を曝け出した。


美香は美香で、
晩年の親父に対する、「想い」も、
深くシェアしてくれて、、

1987年 ドラマ 旅少女

互いの気持ちが重なり合い、
出演、快諾は、自然な流れへ、、。

あんな、、

心の底から、
喜びが湧き起こったのは久々だったかもしれない。。

今回の弔い、追悼を、
二人で創作できる事に、
新たに気合いが、高まり、
そこからは、一気に加速したのだった。


YouTubeでも記したように、
入院してから、体調は正常に戻った。

にも関わらず、その後、急変。

親父、自身が、
こんなはずじゃないと、
愕然としながら、この現世から、
去ったのだ、、。


その傷み、悔しさ、、

そして、残された自分達も、
最期を看取れなかった事に対する、
苛立ち、
晩年、そばにいてあげられなかった事の後悔、


せめてもの、、

償い。


そう、これは、弔いであり、

供養であり、

償い、、、。




だめだな、、

また、なんだか、
感極まって書けなくなってきた、、
いかん、いかん、、


涙。。



せっかくの、今日は、お誕生日、、

そう、親父が、この現世、
この時代に生まれてこなかったら、
こうして、お会いする事も、
出会う事も、
そして、jacのメンバーに選んで頂き、
一緒に共演させて頂く事なんて、できなかったのだ。


親父を産んでくださった、ご家族の皆さまにも、
最大の感謝を。。


たくさんの「夢」と、

肉体で表現することの素晴らしさを教えてくださって、
本当にありがとうございましたと、、

最後に伝えたい。。



主役も張れて、脇も張れる、
更に、アクション監督は勿論、
舞台での演出家、
また、
映像監督として、
本格的な「ドラマ」も撮る事もできる。

更に、

自分の身を犠牲にして、たくさんの人を育てた。


ここまで成し遂げた人は、
きっとこれからも
この日本の「芸能」の世界では、
出てこないだろう、、。


凄い人だった、親父は。。


そんな親父の人生に、
少しでも関わる事ができたこと、
これほど、光栄な事はない、、、。

もう、二度と涙は流さず、

これから思い出す時は笑顔で、、。



必ず笑顔で、、。


そして、来世でも出会える事を信じながら、、




だから、俺たちは、、


美香も、私も、

さよならは言いません。

いつか、必ず、また会える事、

信じてるから、、、。



親父、行ってらっしゃい、

よき旅を。


そして必ず、

来世で再会を。

20211219日 月命日 二子玉川にて



親愛なる、親父、

千葉真一様へ


合掌。




ジャパンアクションクラブ
14期生

村松美香

真矢武

vol.2


vol.1