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オープンカーの幌って、大丈夫なの?

幌の車に5年ほど乗っていた間、よく聞かれたのが
「幌って雨漏りするんでしょ。布だから染みてきたりとか。。。」
「使ってると破れないの?傘みたいに。。。」
「布だから遮熱せず、暑いんでしょ?」
という幌の布への素朴な疑問だった。せっかくなので順繰りに答えてみようと思う。


幌って雨漏りするんでしょ。布だから染みてきたりとか。。。

結論から言えば、ここ10年くらいのオープンカーに使われているアクリル布であればそんな心配はない。ヨットの帆などにも使われている素材で、ちょっとやそっとで劣化するものでもないのだ。

幌は日傘のような多層構造になっている。オープンカーに乗る機会があれば見てほしいが、外から見た布の見た目と、裏から見た時の裏地は全く異なる。なので表面は濡れているように見えても、しっかり裏地がカバーしている

使ってると破れないの?傘みたいに。。。

ほとんどない。少なくとも15年乗って破れなかった。

一昔前(初代ユーノス・ロードスターから始まり、Honda S2000が最後だろうか?)のオープンカーに使われていたビニールタイプの幌は経年劣化で溶けたり破れたりがあった。実際知人の車もそうだった。

だが、近年の主流のアクリル布の幌では、少なくとも私が乗っていた時はなかった。屋外駐車だし、洗車機に放り込んでたし、それでも全然平気。

またイタズラなどに関しては、ちょっとやそっとの刃物じゃ切れない。フロントの合わせガラスを貫通するくらいの力、強烈な突起物がぶつからない限りは大丈夫だ。流石に合わせガラスを破るくらいのことをやられたらひとたまりもない。逆に言えば、ちょっとやそっとじゃ破れない。

布だから遮熱せず、暑いんでしょ?

これは、ある意味では言えるかもしれない。。。(笑)

屋根付きの車といえど布より金属の方が熱交換は幌よりずっと激しい、しかし裏側に吸音材や遮音材を仕込んでいるので、幌はその面では劣るのは事実。

また一時期の某国産タイ輸入車のように天井裏側部の吸音材・遮熱材を省略している車もあるので、幌との差は一概に言えない。(屋根の形状で工夫したというが、雨の日に走ったり、洗車機に入るとすぐわかる。お客さんをナメちゃいけないのだ)。

幌車でも裏側に防音板を仕込んだ車はあり、現行のNDマツダ・ロードスターなどでも簡易的な板が付くようになっている。流石に35年も生産して、かつ売れている車は歴史が違いますね。

さて、結論として5年乗ってた身からすると、特段空調の効きで違和感はなかったですよ。

まとめ

あまりに気になるなら中古車サイトで眺めてみるといい。やや走行距離が伸びた車でも幌の破れたオープンカーなぞ、置いていないだろう。ちょっとやそっとでダメージが出るものでもない。

InstagramやYouTubeを覗くと、若い子達が中古車を楽しむ様子がよく出ているが、幌で困った話はほとんど出てこない。常識的な使い方をしていれば、特に問題になるものでもないのです。

そんなわけで、一度はオープンカーに乗ってみましょ笑。

▼マツダ・ロードスター紹介記事はこちら


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