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『約束』展 無事終わりました

12/5(日)でナダールさんで開催させていただいた個展『約束』が無事終了しました。会期中はたくさんの方にお越しいただき、在廊中はお話しさせていただいたり、会えなかった方からはメッセージカードをいただいたり、本当にありがとうございました。

開催にあたってはナダールさんにもいろいろと相談に乗っていただきとても助かりました。ありがとうございます。約20年ぶりの個展をナダールさんで開催できて本当によかったです。

無事に終わりはしたのですが、今回の個展では次回への課題がたくさん浮き彫りになり、勉強になることばかりでした。作品を作り始めるタイミングから、準備する物、作品の大きさと点数、額装のタイプ、展示の仕方など。普段、画面で写真を見ることが多いですが、展示会場ではリアルの場ならではの見せ方ができます。何をどう撮るかということも表現ですが、その写真たちをどう展示するかも表現です。

本来、ギャラリーに作品を展示するのは、作品を販売するためです。観てもらって「いいね」と言っていただくためではありません。今回は販売まで手が回らなかったのは大きな課題です。

たくさんの方から関西でもやって欲しいと言われていますので、同じ作品を使うかは分かりませんが、10代の写真を撮り続けて関西でも展示をしたいと思っています。次はさらに大きな会場で点数も増やしてやりたいです。一歩一歩ステップアップしていきます。

会場に来てくださった方からかけてもらった言葉で嬉しかったのは、「ずっと見てて飽きないんです。こんなポートレート初めてです。」「1枚目から最高にいいですね」といったご感想です。いくつかは批判的なご意見やもっとこうしたらよかったかもね、というご提案も聞きたかったなと思っていたのですが、今回はありませんでした。

大きな作品を褒めていただいたことももちろん嬉しいのですが、メインのスペースに入る前の壁に一点だけ展示した一番小さな耳の写真の額装を褒めてくださる方が多くて嬉しかったです。

今回の展示では鑑賞者の目線の動きと心の動きを想像しながら導線を考えたので、あの一点の存在価値に気づいていただけてよかったです。

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メイン会場はスポットライトにしていただき、少し暗い空間を演出しました。メイン会場に飾られている10代の写真は全てカメラ目線の写真です。どこに立っても四方から彼女たちに見つめられ、少しドキドキする空間です。薄暗い空間の中で彼女たちと目を向きあわせながら、自分の10代を振り返り、当時の自分と対話をするような空間にしました。

一番小さな耳の写真はその空間に入る直前に飾られていて、これからじっくりと10代の自分の声に耳を傾けてくださいという意味が込められています。ここまで読み取っていただけた方がどれだけいるかは分かりませんが、耳の写真の小ささと、メイン会場の作品の大きさのギャップは楽しんでいただけたのではと思っています。

個展にかかる費用のご支援のために販売していたポストカードもたくさん購入していただき、とても助かりました。どんな形で写真を作品にするのかで、かかる費用がこんなにも変わるのかと大変いい勉強になりました。次はもっと大きな作品にしたいのでもっとお金がかかりそうです。

ステートメントも伝わりにくかったかなと反省点です。読む人のことを考えると長すぎず、それでいてちゃんと伝わる文字数を見極めることも大切です。意外とステートメントを読まずに作品を見始める方もいるのだなと学びました。

今回の個展はやってよかったの一言です。思い返せば、今年の頭に鬱になり、抜け出すために何かに挑戦しようと応募したのが「めざせ個展」でした。幸いにもグランプリをいただき、鬱もどこかに行きました。自分の精神を安定させるためにも何かに挑戦することが必要なんだなとひしひしと感じています。

現在、ナダールさんでは「めざせ個展2022」の募集をされています。17名の作家さんが出展されますので、参加するだけでも楽しいと思います。会場にもたくさんの方が来てくれますので、自分を知ってもらういい機会にもなると思います。迷われている方には本当にオススメです。

最後に個展に来れなかった方のために、会場の様子を載せておきます。既に次の個展について構想を練っています。どこで開催するか分かりませんが、また観に来てください。では。

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サポートしてもらえるなんて、こんな嬉しいことはない。