変テコ探し
10代自宅撮影は今のところ全てフィルムカメラで撮影しているので、毎回撮影が終わる度に現像に出します。この時代にフィルムカメラ?と思われる方もいるかもしれませんが、若い世代の方たちの間では、逆にフィルムカメラが流行っているようです。以前からフィルムカメラを使っていた僕としては、彼ら/彼女らの顔は見えませんが、仲間が増えたようでなんだか嬉しいです。
この三、四日で、最近撮影した10代写真のフィルムが現像から返ってきました。いいのが撮れたなと思えるものから、現場での光の読みが甘く、設定がいまいちだったなと反省する写真まで、さまざまありました。現像するまでどんな写真が撮れたのかが分からないので、待っている数日はドキドキします。これもフィルムカメラの醍醐味の一つです。
noteの冒頭では10代撮影の告知をさせていただいているので、今日も告知から入らせていただきます。現在、13歳〜19歳の方で、自室かご自宅内で撮影をさせてくれるモデルを募集しています。モデル経験なども不要です。10代の思い出に写真を撮って欲しいくらいの軽い気持ちでも大丈夫です。撮った写真は11月に東京で開催する個展で使わせていただきたいです。もちろん撮れた写真もデータでプレゼントしています。
撮影に興味のある方は下記リンクをお読みいただき、ご連絡をいただければ幸いです。緊急事態宣言内の地域の方は宣言解除後の撮影でも大丈夫です。よろしくお願いいたします。
【秋の個展情報】
展覧会名:未定
会場:NADAR (ナダール)
会期:11/24(水)〜12/5(日)
open 12:00 - close 19:00
※最終日は16:00まで
※月、火曜休廊
昨日書いた、『先に死んでね』がたくさんの方に読んでいただけたようです。noteやFacebookでは「すき」や「いいね!」をたくさん付けていただけました。自分の書いた文章や撮った写真が多くの方の目に触れるのは本当に嬉しいです。読んでくださった皆さん、ありがとうございました。お会いすることがありましたら、感想など聞かせてください。
この記事では、なぜ奥さんの写真を撮るのかを考えたのですが、それからもずっと身の回りにあるものについての”なぜ”を考えています。
近くのスーパーに買い物に行く時や、ちょっとした用事で郵便局なんかに行く時もカメラを持って出かけます。一枚も写真を撮らない日もありますが、出先で写真を撮る時は、ふと自分だけが気づいたであろう光景を写真に収めることが多いです。
いわゆる美しい風景や綺麗なお花、美しい空などを撮ることはあまりありません。オーソドックス過ぎるものを避けたいという考えもありますし、そういう光景は目に焼き付けて、綺麗だなと納得して終わることがほとんどです。
僕が日常で撮る写真は、ひとからしたら変テコなものを撮っているなと思われるかもしれませんが、「こんなところにこんな物が」と思えるようなものが多いです。自分だけが見つけた喜びを写真で記録しておきたい気持ちがあります。美しい光や、影が織りなす立体感や、弾ける炭酸や、壁から突き出た植物なんかです。そして、そんな自分だけが見つけたものを多くの人にも見て、知ってもらいたいと思っています。
毎日暮らしている部屋の中やよく通る道沿いにも、ちょっと面白い光景はたくさんあると思っていて、いつもそんな光景を探しています。実際にはたくさんの面白い光景を見逃しているだろうし、そう思うとちょっと悔しいです。
なんで僕は、美しい夕焼けや京都っぽい景色や綺麗な夜景などではなく、雨粒や虫の死骸や形のない影や壁のヒビなんかを撮るのかなと考えたら、神様がそっと置いてくれた面白い光景を見逃さないゲームをしているのかなと思えてきました。これからも変テコな写真を撮り続けたいと思います。
サポートしてもらえるなんて、こんな嬉しいことはない。