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久々にDJI RS3 MINIで撮影してみた所感

昨年、一本だけ映像作例をアップしたままほとんど使っていなかった “DJI RS3 MINI” ですが、約一年ぶりに河津桜の撮影で使ってみました。

見頃を迎えた河津町の河津桜 🌸 2024 - DJI RS3 MINI & FUJIFILM X-T5 - Kawazuzakura 4K Japan Gimbal Moves

相変わらず微妙かな…

最新のファームウェアにアップデートしていないので何とも言えませんが、やはり相変わらず安定性に欠けるジンバルかな… と感じました。

具体的には、ピッチ軸のブレがいまいち吸収されていませんので映像に縦ブレが生じてしまっています。(歩き撮りやスライダーショットなど)

撮影した映像素材をスロー転用しているので、さほど目立たないかも知れませんが、よく見ると縦ブレを拾ってしまっています。

モーターパワーを上げれば解決する可能性もありましたが、上げ過ぎるとモーターが振動してしまって撮影どころではありませんので、結果として妥協を迫られることになります。

DJI RS3 MINI ジンバルの使い方


他機種と比べて保持力が劣る

このジンバルの難しいところは、まずオートチューンの精度が良くないこと、そしてモーターパワーの設定が他の機種より見極めにくいところです。

結果としてジンバルとしての安定性が得られないことがあるので、帰ってから4Kモニターでチェックするとあちゃ〜ってことが少なくないです。

DJI RS3 PRO, RS2, RSC2は、その辺が割と分かりやすいのですが、どうもコイツだけはモーターの特性やアルゴリズムが別なようで、DJIらしからぬ出来で個人的には好きではありません。

ジンバルは、歩いたり動きながら撮影することが求められますので、ジンバルの保持力はもっとも重要なのですが…

身体の動きやグリップを握る手から伝わる動きを拾うことなく、ピッチ・ロール・ヨーの三軸が各々協調し合ってブレを吸収することが本来は求められます。

この部分の出来不出来が、ジンバルの運動性能を左右すると言っても過言ではなく、私の使ってみた感覚としては詰めが甘いと言わざるを得ません。

DJIだから優れた製品のはず… と盲信して買ってしまってから後悔しては本末転倒です。

厳し過ぎる指摘かも知れませんが、忖度する必要がないので遠慮なく書いています。

DJI RS3 MINI ジンバル撮影 - SONY α1 & LAOWA 15mm F2 ZERO-D - 4K Japan Gimbal Moves


ジンバル講習の指導依頼ではNo.1

とはいえ、RS3 MINIを使っているユーザー数は比較的多く、私の主宰するジンバル講習でも指導依頼の多いジンバルになります。(そのため、一応所有しているという事情もあります…)

まぁそもそも私の要求レベルが高すぎるのかも知れませんが、私から言えるのは安定した映像を撮りたいのなら別の機種にしたほうが結果に寄与するかなぁとは思います。

具体的には、同クラスの機種であれば “ZHIYUN CRANE M3” や “M3S”、少し大型化・重量化しますが “DJI RSC2” は使いやすいジンバルでオススメです。

ZHIYUN CRANE M3 ジンバルの使い方(搭載カメラ:FUJIFILM X-T5)

DJI RSC2をオススメする理由 - 縦位置・横位置自在のトランスフォームジンバル


そもそもジンバルを使う意味とは?

まず、ジンバルの役割とは何か?といえば、第一に安定した映像を記録するための補助機材であり、少なくともそれが達成されないのであれば重く嵩張るだけで持ち出す意味はないと思います。

もっとも、そこまでブレにこだわらないのであれば、どんなジンバルを使おうと設定が甘かろうと問題は無いと思います。(ちょっと乱暴な言い方になりますが…)

とりあえず、ジンバルは最低限水平を維持してくれるので、考え方によってはそれだけでも使うメリットはあるかも知れません。

しかしながら、使っているうちにその水平が狂ってしまうこともあるので、たまにキャリブレートしないと駄目なこともあります。

いずれにせよ、ジンバルを使う以上このような煩わしさと向き合わねばならない局面がありますので、少々面倒な機材ではあると思います。

とはいえ、ここで書いているほど気難しい機材でもありませんが、撮影結果にこだわる人であればあるほど不満は出るかも知れませんね。

その際は、是非私にご相談くださいませ。
ジンバル講習のページ

今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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