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叱り方の原則


こんにちは!たけるです!


今回は、
子どもの叱り方についてお話ししていきます。


はじめに


NHKのテレビ番組
「すくすく子育てch」


で、アンケートがありました。その中の質問に、


「子育ての悩みはなんですか?」


という質問がありました。そのアンケートの回答で、第5位になっている悩みが、


「叱り方がわからない」


という悩みでした。


確かに、この結果には納得。


というのも、子どもへの叱り方って、
だーれも教えてくれないですよね。


叱り方の基準って、なんとなくとか、
子どもの頃そういうふうに怒られたからとか


そんな理由で子どもへの叱り方を
決めているのだと思います。


明確な、この叱り方!という正解がない中で、
みなさん悩んでいるのでしょうね。


ここでは、


・叱ることの意味


・より、子どもに伝えるためのポイント


・叱った後のポイント


についてお伝えしていこうと思います。


叱る=怒るではない


まずは、叱ると怒るの違いについて。
この二つは、目的が違います。


怒るとは、感情的に気持ちを相手にぶつけること。


叱ることは、相手の行動の改善を促すこと。


例えを出すと、子どもに顔を叩かれたとして、


「いてーな!やめろ!ふざけんな!」


と、気持ちを相手にぶつけるのが、怒る。


「いたっ。顔は叩いちゃダメでしょ!」


と、行動の改善を促すのが、叱る。


つまり、叱ることの目的というのは、
子どもが何かいけないことをしたときに


「これはやってはダメだよ。理由は○○だよ。だからもうやらないでね。」


ということを伝えることが目的になります。もう一つ違いを言うと、


怒る時は、自分のことを考えている


叱る時は、相手のことを考えている


という区別もできますね。叱ることは、愛と言えるかもしれません。


また、叱ることを効果的にするためのポイントが存在します。


叱る時のポイント3選


叱ることが、行動改善を目的とする場合に、
どうしたら良いか。


大事なポイントは、3つあります。それは、


・短い時間で


・端的な言葉で


・怖い顔と雰囲気で


です。これは、逆の叱り方をした場合に、


子どもの目線でどうなるかを考えるとわかりやすいです。


短い時間で

まず、長い時間叱られた場合。


ずーっと説教されてる内容って、
覚えていられますか?


子どもの集中力には、限界があります。


また、飽きてじっとしていられなくなってきた子どもに


「ちゃんと聞きなさい!」「じっとしなさい!」


とか、本来叱らなくて良い部分まで叱ることになり、あんまり良いことがありません。


肝心の改善してほしい行動を伝えるメッセージも説教が長いとボヤけてしまいます。


できるだけ、パッと短い時間で叱る方が、
伝わりやすいんです。


でも、もし子どもに言い分があるなら、
しっかりと聞いてあげましょう。


子どもの言い分を聞いた上で、
その行動が正しかったのか。


正しくないなら何がダメなのかをきちんと伝えてあげましょう。


端的な言葉で


これも、短い時間で叱る、というのに近いのですが


子どもに、行動を改善する必要がある、
というメッセージを伝えるわけですから


どれだけ、子どもの耳にスッと言葉が入っていくかが大事になってくるんです。


例えば、子どもがおもちゃを投げて、その固いおもちゃが友達に当たり、友達が泣いたとします。


「ダメ!投げたら危ない!投げちゃダメ!」


このくらいの言葉の短さでOKです。子どもにはバッチリ、伝えたいことが100%伝わっています。


これが、例えば

「なんでおもちゃ投げちゃうの?当たったら危ないってわからない?いつもボールじゃないおもちゃは投げちゃダメって言ってるよね?お友達に当たったら痛いんだよ?〜〜〜」


と、続いていったらどうでしょう。


子どもは、最初は相手を泣かせてしまったことで「やべっ」と思っています。

つまり、
その時が反省するベストタイミングな状態です。


しかし、叱る言葉が長すぎてしまうと、段々と


「早く終わらないかな〜」


という気持ちになり、
反省に繋がらなくなってしまいます。


効果的に叱るには、
端的な言葉が良いというわけです。


怖い顔と雰囲気で


子どもが、やってはいけないことをやった時に
叱るわけですから、


2度とやっちゃダメだと伝える必要があります。そのための、怖い顔と雰囲気です。


僕自身、保育士をある程度やってきた経験で分かるのですが、


子どものことをきちんと叱れない保育士、たま〜にいるんです。


子どもに嫌われたくないという思いがあるのか、叱る0で褒める100を目指す、褒める信者なのか分からないですが、


そういう保育士、
だいたい子どもに言うこと聞いてもらえません。


なぜかというと、舐められているからです。
悪いことしたところで、叱られないし、


子どもからしたら、何も問題意識を感じることなく悪いことやイタズラができてしまうんです。


なので、本当にやってはいけないことをした時には、きちんと叱ることも必要になってきます。


褒めると叱る、どちらも必要


ここで、勘違いしがちなのが、

子どもに言うことを聞かせるための振る舞いを普段からしなきゃ、と言うわけではないです。


子どもに言うことを聞かせられる保育士の方が優秀だ、と言うわけでもないです。


ですが、子どもが大人の言うことを聞く。この関係性がある程度できていないと、


保育も、家庭での子育ても回っていかないことも、リアルですよね。


そして、悪いことをしたら叱る大人と、嫌われたくないから叱らない大人。


どちらの方が健全でしょうか?


子どもは、
叱られることや褒められることによって、


「この行動は正しい。だけどあの行動は前に怒られたから正しくないんだな。」


と、物事の基準を学んでいきます。


これは、褒めることも同様の意味を持ちます。


だから、褒めることも叱ることも大切なんです。


この、物事の善悪であったり、社会的にふさわしいかどうかであったり、


それを判断できる力を育てていく。これが、叱ることの本質です。


判断基準を作っていくためには


子どもの判断基準を適切に形成していくために、気をつけるべきポイントがあります。それは、


・キチンとダメな理由を説明する


・ダメの度合いで、怒り方を変える


・子どものチャレンジを、危険がない限りは制限しない


です。これも、順番に解説します。


キチンとダメな理由を説明する


これは、先に書いたことと重なる部分もあるのですが、


「ダメ!」


だけではなく、


「ダメ!友達に当たったら怪我するよ!」


と、理由もつけて叱ることです。


理由が分からないと、子どもはなぜ叱られているのかが分からないんです。


例えば、かたい電車のおもちゃを投げた場合に


おもちゃが人に当たるかもしれないからダメなのか


おもちゃが壊れそうだからダメなのか、子どもは分かりません。


きちんと、理由をつけてダメと言えば、


今後もおもちゃが壊れそうだったり、人に痛い思いをさせるかもしれなかったりすることを


やらないように行動できるきっかけにしていけるかもしれません。


ダメの度合いで、怒り方を変える


想像してみてください。子どもが小学生です。


子どもが、コンビニで万引きをした時と、図書館などの静かにするべき場所で、騒いでいる時。


どちらも叱るべき場面ではありますが、同じ叱り方になるでしょうか?


大半の人は、犯罪である万引きの方に強く叱ると思います。


このように、どれだけその行動がダメかによって、叱り方は変える必要があります。


その理由は、もちろん子どもの判断基準の形成のためです。


子どもも、どのように叱られたかによって、どれだけダメだったかを判断します。


子どもが感じ取りやすいように、大人はキチンと怒り方を変えましょう。


子どものチャレンジを、危険がない限りは制限しない

これは、叱り方という本筋からは少し離れるのですが、


子どもが叱られる時というのは、大体が強い好奇心がゆえです。


強い好奇心と、未熟な判断基準が重なることで、


不適切な行為として現れ、大人に叱られる、というわけです。

なので、子どもからしてみたら、


自分がやりたいと思ったことはなんでも叱られてしまう。

と思ってしまうかもしれないんです。


だから、子どもが自発的に何かをしようと思っているときには、

できるだけ止めないで見守る。そんな体験も必要になってきます。たとえ、大人が


「失敗しそうだな」


「後片付けが大変だなぁ」


と思っても、大人の余裕のある限りは、やらせてあげてほしいな、と思います。


具体例を挙げると


お茶を自分でコップに入れようとした時や、


自分の食べた食器を重ねてシンクへ持って行こうとするなど、

です。こんな時でも、見守ってあげてほしいな、と思います。


さいごに


叱ることの本質が分かっていれば、あとはその人なりの叱り方でOKだと思います。


どう叱ったらいいか分からない。そんな悩みを持つ人を少しでも減らすことができたのなら、


これを書いた意味があるってもので嬉しいです。


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