見出し画像

からだづくりとは?

こんにちは。木佐貫健です。

春のセンバツ、始まりましたね!元高校球児の僕もこの大会を楽しみにしていました!コロナで開催ができなかった昨年。球児にとっては待ちに待った大会だと思います。

今日の第一試合、市立和歌山vs県岐阜商業。どちらも公立高校ですが、身体の大きさ、特に下半身のがっちり具合、すごいと思います。今回出場している私立高校にも全く引けを取らない体つきですね!

さて、今日のテーマは「からだづくり」。特に食事について書いてみようと思います。

よく強豪校では、食トレと称した、一日何合の米を食べるノルマを課して、身体を大きくするというトレーニング?が行われているのを耳にします。実際僕も食べれば大きくなると思い、現役時代はタッパ飯のお弁当を用意してもらって栄養補給をしていました。ありがたいことに、栄養バランスも母親がよく考えてくれていました。当時はそれをして、練習をこなせば身体は大きくなると思っていました。

たしかに身体は大きくなりました。

しかし、タッパ飯をいつも美味しく食べれたか?と聞かれればはいと答えることは僕は出来ません。お腹が空いているときであれば難なく食べれるのですが、夏の暑い中や、きつい練習の後などはやはり食欲も落ちます。それに、自分のお弁当は母親のおかげで糖質、脂質、タンパク質をいいバランスで食べることができましたが、高校野球のニュースを見ていると、どうしても白米○合食べてるとアピールする学校もありますし、苦しくてもノルマだから食べている選手も見かけます。

果たしてそれでいいのでしょうか?白米を食べることがノルマになっている、本来楽しむはずの食事がキツいトレーニングになっている。

野球選手にとって身体を大きくすることは大事です。特に成長期にある選手も多く、練習による消費の大きい高校生の間はたくさんの栄養が必要になります。その中で体重を増やすためには4000キロカロリー程が必要になります。(個人差はありますが)

これを達成するのは容易ではないように思います。僕自身も現在トレーニングを行っており、増量や減量も経験しましたが、増量は僕にとってとてもつらく、3500キロカロリー取るのが限界でした。

これは選手に置き換えても同じです。増量、食べることが苦手な選手も必ずチームにいますし、逆の選手もいるでしょう。

チームには色々なタイプの選手がいて、選手によって必要な量、内容は違うはずなのに、ノルマは白米。量も○合。これはおかしいと思うんですよね。

2ヶ月ほど前から指導をさせていただいている高校の野球部。選手、マネージャーの生徒たちと話した時に、栄養についてあまり知らない子たちがほとんどでした。練習後には、おにぎりを毎日マネージャーが握って選手に出していましたが、どれくらいの栄養素があって、摂取したらどうなるかを理解している子は少ないんじゃないかなと思います。

僕は、選手の子達が身体を大きくしたくて食べているのであれば、せっかくならその理由を理解して欲しいなと思っています。

それがわかれば、ただ量だけを苦しみながら食べるという子は少なくなっていくと思います!僕自身としては指導させていただいているチームの選手、マネージャーみんなにトレーニングだけでなく栄養についても伝えたいと思っています。


僕が高校生に知っておいて欲しいなと個人的に思うこととしては…

①3大栄養素(糖質、脂質、タンパク質)をバランスよく、出来るだけ食事からとる。

②一食のドカ食いより小分けの方が断然吸収はいい

③タンパク質は体重×2グラムが目標。炭水化物も同時に摂取するとタンパク質の吸収が良くなる。(タンパク質は肉や魚100g当たり約20g含まれます)


そして行ってほしいと思っていることは…

「毎日の体重、練習内容、大まかな食事内容の記録」

これをしていれば、ある程度のカロリー必要量がわかります。練習量や時期に合わせて食事の量が調節できるのではないでしょうか。


食事はトレーニングではなくあくまで楽しむものです。苦しいと思いながら食事をするのは精神的にもきついです。そういったマイナスの気分は栄養の吸収、身体の状態もマイナスの方向へ向いていくと僕は考えています。

自ら食べることに関心を持って、考えて食べることが、選手たちのこれからの身体の成長につながればいいと思います。そして、食事は人生の中で大きな割合を占めるものであることを考えると、食事に対して嫌なイメージを選手たちが持ってしまわないように、食事は楽しい、幸せな物だと感じてもらえるように、正しい知識を広めていけるようにしないといけないと感じております。


最後までお読みいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?