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筋肉は裏切らない?
木佐貫健です。
今日はタイトルにもあるように『筋肉』そして『トレーニング』について僕の考えを書こうと思います。
筋肉、トレーニングは裏切らないのか?
巷には、ボディビルの筋肉は使えない筋肉だとか言われてますよね。僕の考えとしては、目的を持って大事に鍛えてあげた筋肉は裏切らないと考えています。ボディビルダーは大会で勝つため、大きな筋肉を手にするためにトレーニングをしていますよね?筋肥大という目的に合わせたトレーニングを行って、身体を作っています。裏切られてないですね。
では裏切られるのはいつか?
それは、目的が目標に変わった時です。
例えば、ピッチャーが早い球を投げたくて筋トレを始めたとします。正しく筋トレを続けていると1RM(一回持ち上げられる最高の重さ)は伸びます。少し球速も伸びてきました。そのピッチャーはこう考えました。『1RMが伸びたから球速が伸びたんだ。1RMをどんどん伸ばそう!』こうなると、1RMを伸ばすことが目標になっていますよね。このピッチャーはいつか筋肉に裏切られる時が来るでしょう。
球速を上げるために、1RMを上げることが1つの必要な要素であることは確かだと考えています。しかし、それが目標になってしまっては元も子もありません。あくまで、パフォーマンスのアップが目的であれば、それを実現するための多くの要素をクリアしていくことが必要です。
話は少しそれますが、パワーとは力(筋力)×速さ(スピード)です。ということは、どちらか一方だけが強くても、もう片方が0であればパワーは0なのです(だいぶ極端ですが)。
トレーニング法の一説に、30〜40%1RM(1回持ち上げられる重さの3、4割)くらいで最大パワーが発揮されるという話があります。実際、僕が合格の認定を頂いた健康運動指導士の養成テキストにもこの説は記載されていました。トレーナーの方、運動指導を行われている方は既にご存知の方がほとんどなのではないでしょうか。
ほんならその負荷を使うだけで勝手にパワーも上がるんじゃないん?トレーニング簡単やんけ!と思ったそこのあなた、待ってください。
この重さを使うことが目標になりかけてませんか?
意識すべきは、この重さを使い、なおかつ最大努力の速さで挙上することです。パワーの1要素である速さを身体から引き出すのです。そうすることで初めてパフォーマンス向上のための『パワー』というピースを手にできるのです。
必ずトレーニングの際には目的を明確にして行うべきです。目的もなく、SNSやYouTubeで〇〇選手がしてたからという理由で行ってはいけないと思います。(それはそれで新しい刺激を取り入れられるので良い場合もありますが…笑)
僕は野球に携わるトレーナーです。知り合いの理学療法士の方ともお話しさせていただくなかで、野球は必要な要素がスポーツの中でもトップクラスに多いと改めて痛感いたしました。150キロのボールを投げても打たれる。スイングスピードがいくら速くてもボールに当たらなければ打てない。でも、一見なんでもないような投手が、強打者をポンポン打ち取って勝つ、ヒットの数がゼロでも勝てる。そんなスポーツなんです。何が起こるかわからない。面白いです。
だからいろんな要素を高めなくてはいけません。筋力、パワー、瞬発力、柔軟性、RFD、身体操作能力、空間認知能力、思考力など…。運もですね。挙げ始めたらキリがないです。でもひとつひとつを高めていけるようサポートするのが僕の役目ですし、それをこれからさらに極めていきたいと思います。
全ての要素を一気に向上できる夢のようなトレーニングがあればいいなと思いますか?
正直、高校球児だった頃の僕はそう思ってました。
でも今は全くそうは思いません。なぜか?そんなトレーニングがこの世に存在しない事を知ったから?それもあるかもしれませんが、それよりもそんなトレーニングが存在してしまえば面白くないからです。
だから僕は学び続け、これからもここに発信していこうと思います。
目的を持つことの大切さ、これを読んで、考えていただくきっかけになれば幸いです。
ちなみに、僕は今日、『肩』と『腕』を『筋肥大』させるために筋トレをしました。その中で、『限界の閾値を引き上げるため』と『セットボリュームを増やすため』に『レストポーズ法』『パーシャルレップ法』を使って追い込みました。口だけじゃなく実践してみました。そのおかげでしょうか、手、あげにくいです。腕、まげにくいです。僕の筋肉ちゃん達が喜び、飛び跳ねている証拠であります。今日もよく寝れそうです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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