一人でも強くなれるのか

僕は人と関わるのが面倒な人間だ。
しかし社会的なつながりが人として成長するためには不可欠だという人が多い。そう書いている書籍も何冊か読んだ。
では人は成長するためには他人との関わりが必ず必要なのだろうか。

一人でも強くなれるのか。

それが大きなテーマだ。

身体的にも、精神的にも、技術的にも、あらゆるものを独学で進歩させることはできないのだろうか。

けど人と関わるのが面倒ではあるが、完全な人間嫌いでもないし、必要なら人と関わって仕事をしてきた。
くだらないなと思いながらも組織に属して仕事をしていたこともある。10年以上はそんな事をしていた。
お金は得られた。でも何か自分にとって価値のあるものを得られたのかといえばそうでもない。
本気で仕事に打ち込んでいないからだと言われればそうなのかもしれない。
報酬以上の仕事をしろ、そうすれば仕事は楽しくなる。成長もできるし、周りの評価も高くなる。そんなことを聞いた。だけど報酬以上の仕事というのがよくわからなかった。仕事は精一杯こなした。たまにサボりはしたけど、息抜きをしないで働くなんてできない。

それも今となってはどうでもいい。過去のことだ。

自分の願望や考えを書いておかないと忘れてしまう。なんでもいいから書くことで考えが整理されるし、自分に気がつくことができるようになる。読んだり聞いたりする以上に、書いたり話すことは心にいいんだと思う。でも話すのが苦手、というか話す相手がいないし話したいこともないから、誰に向けてでもない文章を書くことで心を整理する。棚卸しとでも言えるだろうか。

なんにせよ、一人でも強くなりたい。なんのために強くなりたいのか。それは強い方が楽に生きられるからだと思う。弱いのは疲れる。体が弱いとすぐにしんどくなるし、少し動くだけで疲れてしまう。長時間動き続けられる体力があれば人生は今よりもずっと楽になる。

心も同じだ。心が弱いとすぐに傷つく。いろんな刺激に反応してしまうようになる。心が動いて気持ちがぶれて、自分が自分じゃないようになる。それは楽な生き方からは遠い。心が強ければ周りの影響も跳ね返せるし、自分のやろうとしていることに集中することもできる。振り回されない心があれば人生は今よりずっと楽になる。

だから体や心を強くしたいと思う。

その方法はネットで調べれば無数に出てくるし、関連書籍もたくさんある。やり方なんて誰でも知っている。けど体や心が弱くて悩んでいる人は多い。自分もその一人だ。自分はとても弱い。すぐに落ち込むし、すぐに疲れる。特に仕事というやりたくもないことを会いたくもない人とやるのは骨が折れる。世間のインフルエンサーと呼ばれる人は、好きなことをやればいい、自分のことに集中すればいい、挑戦をしろ、だなんて声高に言っているが、そうはいかない。

個人の努力で個人の人生はコントロールできるのか?努力次第で人生は変えられるのか?努力が足りないと人はいう。努力をすれば仕事で成功できるし、幸せになれるよと。努力をしていない人間に限って才能や環境のせいにして逃げようとする、なんて。それも一理あるのかもしれない。努力をして成功した人間は努力信仰が強くなるし、努力をして上手くいかない人間は才能信仰が強くなる。お互いの宗派の違いだし、分かり合えることはない。わかりあう必要はないと思う。結果として自分の人生にとって効果的な生き方を選べているのかどうかが重要なのだから、努力が大事だとかは関係ない。要は行動の選択だ。

自分は何を選ぶのか。それだけだ。

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