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ワクチン接種の現状

今、新型コロナウィルスワクチン接種に関するニュースを見ない日はない。「高齢者への接種を7月末までに完了」「1日100万回接種」などキーワードが飛び交う中、接種は高齢者の次の対象者へ、そのまた次へと続いていく。

官邸のワクチン接種実績を参照すると、6月9日までのワクチン総接種回数は、医療従事者等:8,823,323回(+167,384 )、高齢者等:11,560,289回(+ 844,543 )であった。

ワクチン供給が5月に大きく加速し、接種が加速したことが伺える。ただし、諸外国に比べて日本が遅れているという現実は、今も変わらない。

イスラエルとの比較

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新型コロナウイルスに関するデータをまとめているOur World in Dataを見ると、ワクチン接種先先進国とそうでない日本の差は一目瞭然だろう。イスラエルでは、すでに4月時点で接種率50%を超えており、6月4日時点で16歳以上の人口の8割以上が接種を終えた。また、NHKによると一日当たりの新型コロナウイルスの感染者が平均で10人台となり、ほぼすべての規制が解除された。

イギリスとの比較

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続いてイギリス、6月8日時点で国民の42%が2回の接種を終えている。7月末までに全成人に接種を進める見通しがあるという。

強い危機感がワクチン接種を急ぐ

諸外国がワクチン接種を急ぐ理由、それは一刻も早く日常に戻るためである。イスラエルでは「グリーンパスポート」を導入しているが、目的は一刻も早いビジネスの再開である。ネタニヤフ首相が'Operation Back to Life(バック・トゥ・​ライフ作戦:正常にもどろう)' キャンペーンを主導し、ワクチン接種を訴えた。イギリスでも同様である。一度は世界最悪のパンデミックに見舞われた国として国を挙げた接種を推進した。英国王室も積極的に接種に関与するなど、強い危機感の表れだろう。

日本のワクチン集団接種の現状

日本でもワクチン接種にスピードが求められている。だが、挙国一致体制をとるイスラエルや英国に比べると、まだ改善点が多く残るように思われる。以下は2021年6月頭に届いた、ある自治体担当者の声である。

○○(自治体名)の状況をお話させていただきます。区+アルファが独自に、各自のアイデアで接種を行っています。
厚生労働省は、都道府県に丸投げ>都道府県は各市町村へ>
市町村は民間派遣会社へほぼ丸投げとなっており、一切、会場運営の責任者として、救急部門の関係者はおらず、名ばかりの会場管理医師というものは、バイトで、たまたま一日だけ来ているマイナー科や引退した老医だったりします。各会場では、毎回毎回がスポットバイトの為、医師間のスキルにも相当なギャップが存在します。市町村らは、ワクチン業務ノウハウを持たないのか、ほぼすべて、民間派遣会社に委託業務を行っており、救急処置具の装備点数、レイアウトも、全て、違いますし、混乱の中で進行している状態です。同一市町村 区域内であっても、接種会場は、大中小、さまざまであり、総合体育館並みの巨大スペース、公民館レベル、住区センターの30畳あるかないかの会議室を使用したり、各会場のレイアウトも、人員もばらばらであります。動線がいたずらに長く、高齢者歩行スピードを考慮すると、効率性が全くない、、当該会場の事務職員にレイアウト改善プランを打診しても、まったく、反応がない、という体です。

もちろんこの通りではなく、順調に接種が進んでいる自治体も数多くある。研修医の派遣、医師・歯科医師・看護師の「別動隊」による接種機会の拡大、潜在看護師の掘り起こし、「医療のお仕事Key-Net」を通じた人材確保、薬剤師会と連携した巡回接種及び拠点薬局による配送、ワクチンの集中管理、空港・大学における大規模接種会場の設置・・・それぞれの自治体で知恵を振り絞り、さまざまな工夫を行っている。

しかし、このような工夫はまだ一部分にとどまる。局所的な取り組みだと思う。冒頭紹介したような現場の声は、なかなか多くの人の耳に届かない。困っていても「困った」と言えない。上からは方針や目標が落ちてくるのみ、住民からは期待の反面「不安だ」という声、上から・横から・下からのプレッシャーに押しつぶされる。実際このような自治体のほうが多いのではないか。

メディアでは、新型コロナワクチンに関して様々な情報が溢れている。発信者が不明、または科学的根拠や信頼のおける情報源に基づいていない、不正確な情報が混ざりこんでいる。「複数の専門家のチェックを受けた、科学的根拠に基づいた情報発信をしている公的機関や団体などの情報」を仕入れたくても、そこへたどり着くまでに様々な情報に触れるため、正しく情報を選択するということも難しい。結局、不安だけが残る。

現場でできることをやる。

連日のニュースではワクチンのマイナス面ばかりが報道され、全員が打ち終わった後の明るい未来像を提示してくれるところはほとんどない。今年中に打てばこんな明るい未来がある。新しい社会を作ることができる。だから希望をもって前に進もう、と発信することに意義がある。

このnoteは、現場で頑張ってくださっている方々、ニュースを見て陰鬱な気持ちになりそうな方々に向けて書いている。現場の情報を正しく、ありのまま伝えることで、ニュースで伝えられない裏側や、元気になれるエッセンスを盛り込んでいる。「一つの工夫でこんなに時間節約になる。」「こんな工夫でみんな笑顔」というものを伝えていく。

なお、noteを書いている中の人は黒田氏が編集長を務める、週グロ編集部である。(自己紹介はおいおい。)明るい社会を迎えるために、良質な情報を発信していきたい。

編集部 ちだ

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