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「竹もりの里」さん訪問記録

先日、とちぎ竹林ネットワーク「たけのね」の発足を宣言しましたが、まずは竹に関する他の団体さんの活動について知ることから始めてみようと思っています。

私自身が千葉にゆかりがあることもあり、以前から気になっていた「NPO法人竹もりの里」さんを訪ねてきましたので、それについて報告します。

「NPO法人竹もりの里」さんは、千葉県茂原市を拠点に活動されている竹については多岐にわたる事業を展開されている団体です。
この日は、竹コンポストづくりワークショップが開催されていて、私はそれに参加しがてら竹もりの里さんについて学ばせてもらいました。

竹もりの里さんの事業ですが、以下のようなものがあります。
・竹パウダー事業
・ポーラス竹炭事業
・タケノコ事業
・エクステリア事業(竹ベンチ制作など)
・竹炭木炭事業
etc…

なかでも、特徴は竹パウダー事業にあるのではないかと思っています。というのも、民間企業である「株式会社ユニオン産業」と協業し、放置竹林という社会問題をビジネスとして解決してゆこうとしているのです。

竹配合樹脂等のパンフレット

ユニオン産業さんはバイオプラスチックを扱う会社で、竹を加工し竹配合樹脂を生産しています。竹もりの里さんは、ユニオン産業さんに竹パウダーを販売し、その販売利益を事業を持続するための資金にしているそうです。

継続して買取をしてくれるところがあるので、地域の伐採竹を買取りしているという点が理想的です!なんと、軽トラ1台分3,500円~4,000円もの値段で買取りをしてくれるのです!

竹林整備をしていてまず立ちはだかるのが、伐採した竹の処分です。有益に活用できることが一番なのですが、なんといってもすごい量でして、処分に困って腐るまで放置。。。夏にはそれにツタが絡みつき、見た目も問題。。。なんてことがあります。

その問題を解決してくれるだけでなく、買取までしてくれるというのだからすごいことです!

続いて、参考になったのが、竹もりの里さんの拠点です。数年前から、拠点を旧長南幼稚園(廃園になった幼稚園だそうです)の旧校舎に移して活動されています。

幼稚園という場所柄、幾つかの教室があるのですが、それぞれの教室を竹パウダーや竹炭の倉庫にしたり、ワークショップ用の部屋にしたり、事務室にしたり、と活用されていました。一番広い部屋(お遊戯などしていた場所かな?)では、先述のユニオン産業さんの事務所と竹粉製造場所もありました。

「竹もりの里」さん所有の可動式粉砕機
燃料はかなり食うそうですが、可動式は便利!

そして、広い園庭ではポーラス竹炭を焼く場所や、買い取った竹を保管する場所、竹粉肥料を使った畑もあり、幼稚園という施設を使い倒していました。

竹パウダーぼかしを肥料として育てたスイカをごちそうになりました
ポーラス竹炭をつくる枠。ほしい…
近くに湧く湧き水を奥のタンクに貯めて使用しているそう。


リノベーションこそされていませんでしたが、古くて使われなくなった建物を地域のために有効活用している良い例だと感じました。

というわけで、竹コンポストを作っただけでなく、とても学びの多い一日(実際は半日程)となりました。

「たけのね」でもいつかは地域の伐採竹を買い取れる(少なくとも受け入れる)ようになりたいですし、それを地域経済につなげてゆければなお良いなと。

そして、そのための拠点探しを始めようと思いました。さすがに、広い園庭の草刈りは大変そうだったので、昔の農家さんの住居など、母屋と納屋があり作業場となるようなお庭があれば十分です。そんな場所が益子・茂木付近であれば、ご紹介お願いします!


それでは、最後までお読み頂きありがとうございました。今後もこのような形で竹に関することを発信していきますので、お付き合いの程お願いします♪

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