映画『ドラゴン危機一発'97』の感想

いや~、面白すぎて(凄すぎて)後半はほぼ笑いっぱなしで観てました。
ドニー・イェンすげぇですよ。
全体的には、裏社会に生きる謎の二人組の回想でほぼ進んでいくんですけど、そこの見せ方や設定は好き。
ただ、ストーリーの面白さはあまり感じませんでした。ラスト近くでわりと衝撃的な展開があるんですけど、そこは大きく好みが別れますね。

僕がこの映画についてで一番伝えたいのは、後半の「山賊が村を襲ってきたところからのアクションシーン全部が超面白かった」という事です。
ここのちょい前あたりから、ドニー・イェンがシャツのボタン開けっぱで肉体を披露し始めます。
乳首が出たらドニーのターン。ここテスト出ます。
そこ以前のアクションももちろん面白いんですけど、ここから急に面白さが跳ね上がります。

まずは村での集団戦。
こういう集団戦や個対複数の戦いって、「順番待ちをしている感」が出すぎる事もある。一人が攻めてやられたらその次そしてまたその次。順番がくるまでは何もしないで構えてるだけ、みたいな。
これが出すぎると退屈に見えやすいんですけど、この映画の集団戦にはそれがほぼない。そのおかげで戦いの密度がヤバい。動きも見所たくさん。
あと、カンフー系の映画でたまにある「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ」とお互いが同じリズムで攻撃と受けをやり合うような戦いもほぼない。とにかく流れるように戦います。

そして、村での集団戦を終えてすぐに始まる森での追いかけっこ。もうね、この追いかけっこ、大好き。
ドニー・イェンの必死に追いかけてる感。頑張って加速してる感。そのスピード感。本当に迫力ある。ここでの集団戦もめちゃくちゃ楽しい。

追いかけっこが一段落すると、
山賊側の中ボスみたいな二人との戦いや仲間の集団戦が始まります。
そして、二人目の中ボスとの戦いがもう最高です。
ここが僕としてはこの映画で一番面白かったところ。ラスボスとの戦いも面白いけど、ピークはここです。
とにかく手数が多い。バリエーションも豊富。シュババババババ!!!
僕は、カット割が多かったり戦ってる二人の手や足のアップが多かったりはあまり好きではないし、スローモーションやたとえ少しでも早回しを使っているものも好みではありませんでした。
でもこの戦いを観て考えが変わりました。
楽しくて熱くて面白くて。ずっとスゲースゲー言いながら笑いっぱなしでした。

そして、ラスボス。
ここで衝撃的なシーンがあります。好みが別れるとこです。
ラスボスとの戦いは、先ほどの戦いと比べると少し落ちる感はありますが、戦い方が全然違うので飽きる事はなく楽しめました。

乳首が出たらドニーのターン。
大切な事なので忘れないようにもう一回言いました。

この映画のアクションシーン。本当にオススメです。

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