日記でいいから書き続けよう

国立科学博物館でこの夏開かれている海展に行きたいと思い、上野で2,3時間潰す予定を組んだ。

コラボグッズとして販売されているハンギョドンのTシャツが欲しかったから!!!

ただ630円の入館料とは別に海展に入るためには2,000円のチケットが必要で、ハンギョドンのTシャツがいくら欲しいからと言っても迷ってはいた。Tシャツが仮に3,500円だとして実質6,000円ということになる。(展覧で元を取る気概は皆無)

迎えた当日...

眠い。身体バキバキ。長時間座れる場所を確保したい。てか6000円高い無理。だったら諦めて映画でも観た方が安いし有意義だし座れるし。

TOHOシネマズ上野へ向かった。

時間がピッタリ合う映画は『こんにちは、母さん』の一択しかなかった。

山田洋次監督の映画で主演は吉永小百合と大泉洋

本当はクレヨンしんちゃんとかがよかったけれど、この座組(座組とかそれっぽい用語使うな)ならハズレを引く可能性は極めて低いだろうということで手を打つことにした。何より座りたかったし。

とはいえ山田洋次と言われても寅さん見たことないしめちゃくちゃ眠いし寝ちゃうかもなぁ。ダメだ。作り手に対する礼儀としてというのもちょっとあるけど、それよりいびきが酷いので上映中に寝るわけにはどうしてもいかない。

430円もするたっけえコーヒーを購入。

シアター7は建物の7階にあるTOHOシネマズのロビーから更にエスカレーターを登ったところにあり、そのエスカレーターの急勾配さが新宿バルト9に似ているなと思った。

ご覧の客層。それはそう。平日の午前中の上野で吉永小百合の主演映画だもの。

考えてみれば山田洋次監督の下町人情映画を下町の映画館で下町の老人に囲まれて観るという機会はとてもレアだしなんかエモそうだなとわくわくしながら上映を迎えた。

映画は何か劇的な展開が起きるわけでもないのに、コーヒーの430円が不要だったなと後悔するくらい終始引き込まれてしまうくらい面白かった。ちなみにコーヒーは高いだけあって少し本格的ではあったような気もする。

よくある下町人情の物語と比べて何が違うかと言われたら、特別何か新しかったわけではない。でもなんか「新しいことをしていないのに人の心を揺り動かすことができるのはむしろ凄い」って観ているうちにだんだんとそういう思いが増していくような感覚を味わった気がする。

鑑賞していた老人達は特定の誰とかではなく全体がたびたび声に出して笑うなど気軽にできる雰囲気で、不思議とそれが不快ではなくて、むしろノイズにならない程度のリアクションが温かくて、シアター自体が映画の世界観の一部と錯覚するくらいマッチしたというか、いや、そこまで言うとこじつけの綺麗事すぎる気もしてくるけれど、でもこの映画をこの映画館で観られたのはすごくよかったなというのは心から思った。

「心から」って言うけど心からじゃなかったら他にどこから思うんだろう。「心の底から」が使われるうちに変化したのかな。知らん。

とにかく「山田洋次すご〜!(小並感)」という感想‼️寅さんも見てみたくなったなぁ〜

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