しゅんきがんばれ


この人を「気持ち悪い」で片付けるのはリテラシーがなさすぎると思う。行動に移すべきでないこと、自分なら推しやファンとの関係性を気にして移そうと思わないことを全てやってしまった果てにこういう結果になったのは褒められたことじゃないけど、心で思っていたこと、考えていたこと自体はそれほど間違いじゃないしむしろ共感する部分も多かったりする。

なんか巡り合わせが悪すぎるというか、お笑い好きになったあとに芸人さんに対してアイドル的な惚れ方をするという珍しすぎるパターンで気持ちを想像するのは難しいけど、例えば自分は先にアイドルオタクを何年か経験してファンコミュニティのこととか自分に合った推し方みたいなものを知ったあとにお笑いを好きになったからこうはならなかったけど、ドルオタとしてイタい時期とお笑い好きとしてイタい時期が重なっていたとしたらどんな言動をしていたかと思うと寒気がする。


アイドル的な推し方をする女性ファンの比率が高めなコミュニティにそこそこお笑い好きな男の子が放り込まれて、彼はファンコミュニティを経験したことがなくて、更に彼はガチ恋を拗らせるという境遇を考えると、同情の余地はゼロではない。正しいと思っていることをしたら除け者にされ、それでも正しいと思って行動してより敵を増やして、普通は(普通というのは彼を異常者として扱うニュアンスではなく自分みたいな小心者はという意)自分の居場所を失くさないためにどこかで折れてコミュニティに属し続けるための振る舞いに変わっていくもの。

多少の思い上がりや非常識な部分はあって言動自体を見ると酷いものだけど、そこに行きつくまでの一つひとつの思考は否定できないものが多く、読んでいてすごく不思議な感覚になった。

今だって自分は彼を支持したら人からどう思われるかを考えて言及しようって思考になっていて、それは嫌われないためには必要だけど、人として根源的に必要なのだろうかと考えるとわからなくなってくる。

少なくともこんなに赤裸々に話せるメンタルと上手に言語化できる力は少し羨ましい。

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