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外山凌が半年間で取り組んできたことと、現時点での成果

--キャンプの個人テーマは。
「コミュニケーション。チームメイトの長所をしっかり見極めて、試合になったときにそれを余すことなく出せるようにするのが目的です」

-- 利き足は。
「右です。ただ『両足で蹴れないと』とずっと左足で蹴ってきたので、両足とも変わらないようになりました。それは武器」

-- 加入前後の秋田の印象は。
「正直あまりわからなかったんですが、秋田に期限付き移籍の話をいただいたときに試合を見たりしました。監督交代でサッカーががらっと変わっていて、実際に来てみると選手一人ひとりの質が高くて人もいいし、やりやすい環境でサッカーをさせてもらっています」

-- トレーニングマッチで2得点を挙げていることについて。
「水戸のときはドリブルで仕掛けてクロスなどチャンスメイクが多かった。でも本当に上を目指すときに、やっぱりそれだけじゃなく結果を求められます。前の選手は点を取ってなんぼだと思いますし、サイドだから点を取れないと言われたくない。そういう意味で、意識的に中に入っていこうとしています」

-- かつて秋田でプレーしていた佐藤祥選手から何か聞いたか。
「祥君とは本当に仲がよくて、秋田については『アットホームだし、みんな上を目指してやっている』『以前(佐藤祥が)いたときよりもクラブの規模がずっと大きくなっているし、ステップアップするのに間違いなくいいチーム』と言われました」

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このコメントは2018年8月17日のキャンプ中に外山凌選手に聞いたものの一部で、今回の記事のポイントとなる内容があるので紹介しました。

前節のアウェイ福島ユナイテッド戦で、ブラウブリッツ秋田に加入して今季3点目を挙げた外山選手。

水戸ホーリーホックからの期限付き移籍で、7月31日からブラウブリッツ秋田でプレー。間瀬秀一監督が採用する[4-1-4-1]のフォーメーション(配置)では、主に左ウイングを担当。カウンターで抜け出す走力、起点となる高いキープ力、1vs1の場面では相手を振り切ってクロスやシュートまで持っていくドリブルスキルなどで違いを見せてきました。

そんな外山選手のこれまでの3点は、すべてジャンブした状態で決めています。

https://www.youtube.com/watch?v=BnUK-Jnx2Zw

https://www.youtube.com/watch?v=LES_1Eu8Rxk

https://www.youtube.com/watch?v=WrlYaOXAFpo

これらの場面では生粋のドリブラーというよりも、巧みなボディコントロールできっちり決め切る仕事ぶりが際立ちます。

このことについて11月28日の今季最終戦に向けた練習後、外山選手に聞いてみました。

「ドリブルからのシュートは、シーズンで2~3点は取りたかったんですけど、なかなか難しくて残念ながらまだ取れていません。ただ秋田に来るときに、ゴール前に顔を出して点を取れる選手になることを目指して、半年間それを意識的にやってきました。それが3つのゴールに出ていると思います」

というわけで、この3点が冒頭のコメントの裏付けになっていることがわかります。外山選手のシュートのリバウンドがゴールに結びついた場面もあり、確実にゴールに絡んできたといえるでしょう。

外山選手は1つの節目となる今季最終戦に向けて、次のように話していました。

「水戸であまり試合に出られず、そこでも腐らずにやっていましたが、秋田に話をいただいて、来た初日から試合に使っていただいた。試合に出ることは選手にとって素晴らしいことで本当に感謝しているし、カテゴリは下がったんですけど、使い続けてくれた監督にも感謝しています。そういう思いで、ゴールやアシストでチームを勝たせられるように。秋田のために、チームのために自分ができることをやりたい。その先に、来年の自分につながるものがあると思います」

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