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Marco Asensio

初めに

僕のアセンシオに対する思いと彼のプレー分析、そして彼の魅力について書きました。拙い文章ですが温かい目で見ていただけると幸いです。

出会い

僕がアセンシオを追いかけ始めたきっかけはある一つの試合だった。16-17シーズンのUEFAスーパーカップ、15-16シーズンのCL制覇を成し遂げていたレアルマドリーはセビージャとの一戦に臨んだ。アセンシオは先発。前半も中盤に差し掛かったところでPAから10m程離れた中央の位置でイスコからのこぼれを拾う。そして鮮やかにボールを自分の左側へと持っていきそのままシュートモーションへ。一瞬だった、左足の大振り一閃。キーパーは動くことができずただ立ちつくすだけ。
まさかだった。アセンシオにとってこの試合がレアルマドリーでの初の公式戦、そんな選手がUEFAスーパーカップという大舞台でのスーペルゴラッソ。そんな若手が気にならないわけがない、その時点で僕はもうアセンシオの虜だったのかもしれない(その時の背番号は28)。

エルブランコの天才レフティー

彼のプレーについておそらく大半の人のイメージはこうだろう。

ゴラッソマシーン

正直僕もそうだ。彼の左足から放たれる一撃は多くのマドリディスタを魅了してきた。
今回はアセンシオの他の魅力について話していこうと思う。

プレースタイル

前述したとおり彼の武器は強烈な左足のキックだ。だが、その左足は繊細なボールタッチも得意としている。エラシコ、シザーズ、ダブルタッチ、ルーレットなど数々の華麗な技を見るたびに胸が躍りワクワクさせられてきた。また、彼のドリブルの特徴として
"スピードの付け方"
が挙げられるだろう。ベイルのように爆発的なスピードがあるわけでもない彼は相手の動きを待ちながら相手が飛び込んできたところを一気にスピードを上げ相手を置き去りにする。
スピードを上げることもあれば遅らせることもある、そうして相手ディフェンスを惑わしていく。
もちろん個人技だけではない、彼は味方の使い方が非常に上手いのだ。むしろ個人技よりもこの抜き方の方がよく見る。彼は味方とのワンツーを多用しながら敵ディフェンスを崩しゴールへと向かう。これは味方とのコミュニケーション、意思共有ができていなければできない。特にマルセロとの左サイドでのコンビ、相手を2人で連携をとりながら抜いていく姿には目を奪われた。
次は得点について。彼は毎シーズン2桁叩き出しているような点取り屋タイプではないもののフィニッシュの精度も高い。特にお決まりのフィニッシュパターンはこれだろう。




グラウンダークロスに対する
インサイドキックでの流し込み

例えば直近の試合で言うと昨シーズンのホームで迎えたバレンシア戦、覚えている人も多いと思うが、アセンシオの復帰戦だ。あの試合アセンシオは途中出場し見事にゴールを決めたが、あのゴールもメンディからの低弾道クロスを左足でゴールへと流し込む形のゴールだった。
その他にもカルバハル、マルセロの両サイドバックからのグラウンダークロスを得意の左足で流し込む形のゴールを何度も見てきた。


適性

これまで彼のプレースタイルについて書いてきたがここで気になることが一つある。

アセンシオの適性ポジションはどこなのか。

そう、彼のポジションについてだ。ジダン体制の今現在、レアルマドリードは基本的に4-3-3のフォーメーションを採用している。そこでアセンシオは3トップの左右ウイングのどちらかに起用されることが多くなっているが、それは果たしてアセンシオにとっての最適ポジションなのだろうか。
答えは否だ。僕が思うにアセンシオの最適ポジションはウイングではなくトップ下、またはシャドー(1.5列目)なのではないかと思っている。
自由に動き回りながらサイドやトップとも連携しつつ敵陣へと攻め込んでいく、まさにアセンシオの得意技だろう。そこにお得意の左足ロングシュート、最適はここだと思う。
が、現代サッカーにおいてトップ下、いわゆる10番ポジションというのは衰退してきている。現にジダンはほとんどトップ下を置かない。ジダンの戦術にはまらないことよってチームを去った選手も多い。最近だとウーデゴール(ウーデゴールはレンタル中)やハメスロドリゲスなどだろうか。
ここでアセンシオがシャドー起用された試合としてある1試合を紹介したい。ネーションズリーグでのスペイン対クロアチアの一戦だ。
この試合、アセンシオはシャドーでの起用となり2G3A(そのうち1ゴールはバーに当たったボールがキーパーに跳ね返って入ったためOGとされているがあれはもはやアセンシオのゴールだr…)という圧巻のパフォーマンスを披露しスペインはW杯準優勝のクロアチアを6-0という大差で下した。アセンシオは5得点に絡む活躍で期待に応えてみせ、シャドー起用されたことによって比較的自由にプレーしてたように見えた。
いつかマドリーでも中央でプレーするアセンシオを見たいところだ。

現状

現在、レアル・マドリードの右ウイングのファーストチョイスはアセンシオとなっているが離脱中のロドリゴが復帰すればどうなるかわからないと言うのが現状だ。では、アセンシオには何が必要なのか、これは単純に縦への動き。要は裏抜けの意識だ。今のレアルマドリーにはこの縦の動きをしてくれる選手が少ない、なので前への推進力がなかなか出ない。そこで昨季その役割を担ってくれたのがフェデリコバルベルデだった。縦への動き、裏へ抜けボールを受けチャンスメイクをする。昨季のCLグループリーグ、PSG戦の一点目などは良い例だろう。前へのスペースに入り込んでいくことによってチャンスの数が確実に増えていく。この役割をアセンシオには求めたい。もちろん裏抜けだけしていれば良いという話ではないが、ウインガーとしてはほぼ必須の能力だろう。
先ほど記した通りアセンシオの本職は中央2列目あたり。だが、ジダンが4-3-3を採用する限り出場可能なウイングで結果を残すしか生き残る術はないのだ。また、彼の必殺技とも言えるロングシュート。あれだけのインパクトのあるゴラッソを何本も決めていれば警戒されないわけがない。当然相手もペナルティエリア外だろうとしっかりと左足に注意しシュートコースを切ってくる(アセンシオは右足が苦手なのでほとんど逆足では蹴らない)。
これをどう攻略していくか。どうポジショニングを取るか。それらをこれから模索していって欲しいと言いたいところだが、アセンシオももう25歳。若手とは言い難い年齢になってしまった。クリスティアーノの後継者として期待されていた事もあり18-19シーズンではある程度の出場機会は貰えていた。だが、マドリディスタ達の期待に応えるパフォーマンスを披露することができず、19-20シーズンのPSM、アーセナル戦。忘れもしない前十字靭帯断裂の大怪我。そこからの復帰戦でのゴールに泣かされたマドリディスタも多いのではないかと思う。
だからこそ僕は彼が諦めきれない。リハビリ中の彼をずっと見てきたからこそ。ここで、レアル・マドリードで成功して欲しいと願っている。
最後は少し感情的な話になってしまったが、彼に実力があるというのは事実だ。最近では彼のコンディションも上がってきており、完全復活の時も近いと思っている。チームがなかなかうまくいかない時期だからこそアセンシオにはチームを救う救世主になって欲しいのだ。

あとがき

ここまで読んでいただいた方々、本当にありがとうございます。ここからは僕のアセンシオに対する個人的な感情全開でお送りしますのでご注意ください。
今回改めてアセンシオってどんな選手なんだろう、と自分の中で整理しながら書いているとそう言えばこういうプレーが得意、これはあんまりみない的な新たな発見があったりして僕自身書いててとても楽しかったです。やっぱりアセンシオが好きなんだなぁと(笑)
まじで推しって良いですよ(誰目線)
ただ、推しへの想いが強すぎるが故にどうしてもその選手を贔屓して見てしまう。チームを俯瞰して見れなくなってしまう。僕の悪い癖です。これに関しては改善できるように頑張ります。
話は変わりますが最近のアセンシオについて話をしたいと思います(24節バジャドリー戦終了時点)。今シーズン序盤戦、アセンシオはなかなかギアを上げられずにいましたが最近は良くなってきているようにも見えます。とはいえ、何かもう一つ足りないといったような感じ。アセンシオには数字という形に現れる結果を求めたいです。というか前線の選手でいる限り得点、アシストが常に求められる。今のパフォーマンスのままなら放出候補に入るのも時間の問題といった感じ。アセンシオはロナウド退団時、空き番号となった7番を付けないかと勧められたところ断ったという話がメディアに取り上げられていました。また自分は10番が好き、将来的には10番を身につけたいとも語っています。それが理由で断ったかは定かではありませんがレアルマドリーで10番をつけることが夢であると。幼少期からマドリディスタであったアセンシオにはこの夢を叶えて欲しい、モドリッチから10番を受け継ぐのはマルコアセンシオだと。
そのためには他を蹴落としてでも勝ち取るくらいの気概でプレーして欲しい、エゴを全面に出してプレーして欲しい。
レアルマドリーでプレーする選手には大きなプレッシャーがのしかかることは承知の上、それを跳ね返せるくらいの選手になって欲しいと願っています。
長くなりましたがここまで読んでくださった方々本当にありがとうございます。
マルコアセンシオ狂信者Takeを今後ともよろしくお願いします。

Vamos! Marco!

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