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米海軍駆逐艦「Cassin Young」

ボストンの歴史的な港湾地区には、多くの興味深い観光スポットがありますが、その中でも今回行ってみたのは記念艦として保存されている駆逐艦「Cassin Young」です。この艦船は、第二次世界大戦中に活躍した駆逐艦であり、現在はボストンのチャールズタウン海軍工廠博物館に展示されています。
「Cassin Young」は、アメリカ海軍のフレッチャー級駆逐艦で、1943年に進水し、第二次世界大戦中に活躍しました。その歴史的背景や戦闘経験から、多くの歴史愛好者や軍艦ファンにとって非常に興味深い存在となっています。艦艇の保存状態も非常に良好で、当時の姿をそのままに見ることができる貴重な機会です。


背負い式に配置された主砲が印象的。レーダー類も複雑で目を引く。

チャールズタウン海軍工廠博物館には、駆逐艦「Cassin Young」のほかにもいくつかの展示があり、艦船に関連する歴史や技術について学ぶことができます。特にアメリカ国内外から有名なのは、「USS Constitution」でしょう。今回紹介する艦船とは実に100年以上の時代差がありますが、どの艦船自体に乗船しても、できるだけ当時のままに保存してあり、その内部構造や当時の生活環境を直に感じることができます。

まず目に入るのは艦橋の部分です。ここからは、艦艇の指揮を取るための各種機器や装置が並んでおり、当時の操縦や指揮の様子を想像するのは非常に興味深いものです。また、艦内の居住区や食堂、炊飯室なども見学することができ、乗組員たちの生活空間や生活の一端を垣間見ることができます。

さらに、艦艇の戦闘機能や兵器に関する展示も充実しています。実際に使われていた砲台や通信機器などが当時のまま展示されており、当時の軍事技術の進化を実感することができます。

魚雷発射管。水上艦同士の交戦機会が減った現代ではあまり見られない。
ヘッジホッグ対潜迫撃砲。写真にあるのはレプリカの砲弾だが、実戦ではこれらを発射して敵潜水艦が潜んでいるエリアを面制圧した。


Mk.12 38口径5インチ砲。
Mk.32 対潜魚雷(Mk.2落射機)。非常に最初期の対潜魚雷。最終的にこれが現代でも使用されている対潜水艦短魚雷となる。
エリコン20mm対空機関砲。現代でも使用されている傑作機関砲。敵のボートや小型艇にも対処できる。

ボストンを訪れた際には、ぜひこの歴史的な駆逐艦を見学してみることをお勧めします。その体験は、単なる観光を超え、貴重な歴史の一端を感じることができる素晴らしい機会になることでしょう。


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