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『夢野久作の日記』より

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2014年12月の記事一覧

『夢野久作の日記』より(3)

(2)から少し日にちが経って、同じ1926年の後半、あらためて「狂人の解放治療」という原稿の話題が出て来る。精神病棟という閉ざされた空間を舞台とした「ドグラ・マグラ」だが、その執筆は閉ざされたものではなく、家族や友人に読ませて感想を聞くという過程を踏んでいたのがこの時期の日記の記述からうかがえる。

「七月十日 土曜
 天気よし。妻に、狂人の解放治療(17)の話をきかす。

 七月二十六日 日曜

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