何でも批判的に見るという事【高野豊島区長評】

区立の全小中学校に冷暖房導入 東京都豊島区 [日本経済新聞 2018/9/26 22:00]

前置きすると、この決定自体は良いと思います。そりゃ、今年の暑さを経験すれば自ずとこの決定にならざるをえないでしょう。豊島区に限らず各自治体同様の判断をすることでしょう。

以下は僕の穿った見方を提示します。

僕が問題視したいのは、こういう決着の時に「高野区長の決断で」というストーリーが付いて回るという事です。

選挙前という事もあるのかもしれませんが、立て続けて現在トレンドに上がっている問題を解決させている物語を全国紙に乗るような形で発表しています。

例えばシェアしたニュースについても、20年も区長をやっている間に何でエアコン設置の話が出なかったのかなあ、など疑問を挟む余地はあります。去年も一昨年も暑かったですよ。

それに設置にかかる費用についてはこれからということで、宣言することが先行しているようにも見受けられます。

トキワ荘や西口公園劇場の件も、問題点の検討よりも先にスケジュールを切った計画を発表しましたよね。

僕がここまで穿った見方と言われるような事を書く理由ですが、誰も反証的観点を言わないし見ないからです。

区議会も数年見てきましたが、殆どが区長与党とか言って区長の方針を支えるというスタンスしかありません。

公園の全面禁煙なんて、35人いる区議会議員のうち反対したのが古坊区議(非喫煙者)1人です。35人いれば35人分の賛成反対があるのが普通ですよね。

そこで行われているのは馴れ合いのような、政党ポジショニング的な争いです。(共産党と自民党が同様の提案をしていたのに、共産党案は否決で自民党案は可決とかいうバカバカしいやりとりがあったと聞いています)

一番近い行政に対して批評的観点が無い状態で、何を材料に来年の選挙で選ぶのでしょうか。

このマガジンでは豊島区の件を常に批判主義観点で様々書いていきます。

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