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四十歳の朝

誕生日の朝を迎えた。
四十歳。
まさに折り返し地点と呼ぶに相応わしい年齢になった。
本来なら熱く決意でも書くところなのだろうが、今週の頭から体調を崩していて困っている。要するに風邪をひいているのだが、ろくに発熱しなかったせいか頭は終始ぼうっとしているし、咳と鼻水、喉の腫れのような感覚がある。
わかりやすく発熱でもしていれば、店を休んで横になるのだが体はそれなりに動けるのである。
「よるトシナミには勝てませんな」
という事をFacebookでコメントされたが「回答を保留します」とだけ返信した。
というのも体調崩す事はこれまでもあったし、つい最近でも二月あたりで38度の熱を出して寝込んだことがあった。
なので社会的な数字としての年齢で急に僕が弱ったという事はないのだが、いかんせんタイミングがタイミングなだけに、友人たちには「もう、お前も歳よのお、けけけ」と言わせる恰好の餌を撒いてしまった訳だ。
というわけで喫緊の目標はこの風邪症状の回復ということになる。
四十歳の決意としてはなんとも情けない。
目標設定というのは、まあ長期と中期と短期と目先があって、目先は風邪の回復、短期としてはそうだな…8月のライブかな(8月12日荻窪アルカフェ)、あ、その前に海びらき(「長崎村の海びらき」7月15日南長崎ターナーギャラリー)があるか、まあそんなところ。
でもって中長期的には死に方問題になってくる時期なわけよ。
ここ数年で同年代の友人を数名亡くしている。最近でも僕に良くしてくれた10歳上の先輩が交通事故で亡くなってしまった。
死というのがもうすぐ隣にあるという実感が強まった。いや本当はずっと前から知っていたはずなのだが知らないふりをしていたに過ぎない。
今は明らかに自分の死を意識する。それこそ今週みたいに体調を崩したりするとリアルに考える。
ここ最近作った歌にしても、小説サークルの2000字小説にしても、扱うテーマはある死の形だったりするんだよね。
まあ生まれた日にそんな事ばかりを考えるのもアレなんで、この位にしておこう。

決意なんて大したものではないけれど、僕は「焼鳥屋さんやっているミュージシャン」というスタンスでこれからも生きるでしょうし、とりあえずは東長崎という地域の中で生きていくことだろう。
あとは娘を死産して間もなく5年経つが、死産経験の夫婦という立場の意味などは問い続ける人生になるだろうね。
まあどれもこれもいつくるか分からない期限がある事なのだけど、僕は僕の興味関心が惹かれることに、そして魅力的な人たちと共に生きていけたらなあと、まだまだぼうっとしている頭でそんな事を考えております。

そんな僕ではありますが、皆さんよろしくお願いしますね。

2019年5月30日 竹田克也

トップの写真は今朝取り立ての自撮り。ちょっと病的かな(笑)病気だけど。

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