TAKE' RODRIGUEZ & HIS EXOTIC ARKESTRA/情熱のリズム PASIO'N DE RITMO



SONIC PLATE第10弾、1999年リリース。


(プレスシートより)

カラダまでとけてしまいそうな、
ダイナミックな島国の官能的電子サウンドをあなたに。


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text by ANANYA(JUNE 2009)


タケ・ロドリゲス& ヒズ・エキゾチック・アーケストラでは、1stの「HALI-HALI」、この2ndでは「島の娘」と「マカナンヤ」に歌で参加しています。

どの曲もそうですが、中里がつくったトラックに、わたしが言葉やメロディ、コーラスパートをつけていくというやり方で制作されます(タイトルは中里がつけます)。

録音のときはなぜか必ず喧嘩が起きるので、いつもひとりにしてもらいます。
特に「島の娘」では、最初に「エキゾチックで、島の娘が歌ってるみたいな感じ」というオーダーがあり、それにもとづいてわたしが歌詞を書き録音したのですが、キーが合わなくて思うように声が出ません。

とりあえずラフを聴かせると「声が出てない」とか「イマイチ」とか否定要素ばかりでこっちもイライラし、「キーが合わないんだよ。なんとかできないの?」と言うと、「キーなんか…キーなんか…俺にできるか!!!」と突然激昂し、「おまえが合わせろ!!」と大暴れ。

不思議なのは、どんなに暴れても、機材だけはいつも壊さないことです。
ある意味感心します。

そんなタケ・ロドリゲスでも、8曲目の「タケとロウ」は、非常に和やかな雰囲気で録音されました。

ドラジビュス来日時に二人を自宅へ招き、「アイシテマス、タケ・ロドリゲス」と囁くローと機材を操作する中里を、フランクとわたしと猫ちゃんが隣室で息をひそめて見守るという、たいへんハートフルな時間でした。

「マカナンヤ」についてはダンス・ホールをやるとのことで、ところどころパトワをはさんでみたり、「これは、だいじょうぶなのか」とひとりで何度も録り直したおぼえがあります。
当時もいまも、聴くのをためらう恥ずかしさがありますが、ダメ出しもなく、そのまま収録されました。

ウィーンやパリ公演のことなど思い出はつきませんが、またタケ・ロドリゲスでライブをやってみたいです。


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TAKE' RODRIGUEZ & HIS EXOTIC ARKESTRA/情熱のリズム PASIO'N DE RITMO』(SONIC010)

1. ロドリゲスのテーマ INTRO
2. プリンス・オブ・マンボ・ブレイクス PRINCE OF MAMBO BREAKS
3. マンボティンバルンバ MAMBOTIMBARUMBA
4. オンナネコのスカ CAT SKA
5. モーブ MOVE
6. レブカリブ REVCARIB
7. ダブネシア幻想曲 GATE OF DUBNESIA
8. タケとロウ TAKE’ AND LORE(feat. LORE from DRAGIBUS)
9. カリブ海重低音圧実験組曲 CARIBBIAN EXPERIMENTAL BASS SUITE
10. サンプリング・ジャム・セッション SAMPLER DESCARGA(feat. DUB SONIC)
11. 火の鳥 FIRE BIRD12. 島の娘 SHIMA NO MUSUME(feat. ANANYA)
13. マカナンヤ MACCANANYA (feat. ANANYA, WOODMAN)

BONUS TRACKS
14. Bump’n’Grind(Remix)
15. Digest from "Riddim a di Omniverse"


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TAKE' RODRIGUEZ & HIS EXOTIC ARKESTRA
are
TAKE' RODRIGUEZ(passion)
ANANYA(vocal)
LORE(voice)from DRAGIBUS
WOODMAN(voice)
DUB SONIC(mix/key board)
CHIHIRO WADA, KUMIKO YOSHIDA, MAKI HONDA, MUG, MASAYO OKAMOTO(cat voice)
TANZANIANS(dance)

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Executive Producer/Visual Concept:TAKEHITO NAKAZATO(SONIC PLATE/F.E.E.S)
Mastering Engineer:KAZUNAO NAGATA(TRANSONIC)
Photography:BUNKO(*MUG), ETSUKO MIYASAKA(*ANANYA)
Design:HIMITSU HAKASE(HIMITSU KENKYUJO)