WOODMAN/A BARBARIAN IN ASIA



F.E.E.E.S第1弾、1999年リリース。


(プレスシートより)

ソニックプレートの新部門「ファー・イースト・エクスペリメンタル・サウンド/F.E.E.S」第1弾の本作は、テープ作品の名作を再編集/再マスタリングした10年、20年経っても色あせることのない作品に仕上がりました。


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text by WOODMAN(JULY 2009)


自分で録音しておいて、こんなことを云うのもなんなんですが、この一枚を聴くたびに、新しい発見があり、ささやかですが、すごく驚きつづけてます。

ジャケットの写真…ひろげてみて、よ~く見ると、月灯りの下、1997年6月当時のタイは、ホアヒンの街路で、何処へゆくのか?

バイクに2ケツで走るひとたちが、写ってるんですけど、アルバム前半で聴けるフィードバックのかゝったエンジン音が、潜在化させていたヴィジョンそのままって感じで、2ケツのしかもヨコ乗りとゆーアングルが、この一枚の録音過程をも成り立たせていたように想います。

録音当初は、バンコク中央駅近くの常宿の部屋から、まる一日3~4時間毎に定点観測よろしくフィールド録音してたものを、単にまとめるだけにとどめるつもりだったんですけどね…、それにディレイのフィードバックをかき氷の練乳とか、チキンのペッパーソースみたく遠慮なくかけちゃったら、未知の記憶の引き出し総浚い、延々と解答が繰延されるような音の世界に行っちゃいました。

今、思い返すと、丈ちゃんが、リリース当時に連発してた「やばいやばい」は、音そのものというより、このスタンスのことだったのかな?

いずれまた、つづきをつくりたいと、おもいます。


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『WOODMAN/A BARBARIAN IN ASIA』(F.E.E.S.1)

Untitled 1
Untitled 2
Untitled 3
Untitled 4
Untitled 5

PHOTO(A NIGHT IN HUA HIN):TAKAYUKI KIHARA


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