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次の大災害への備えを!(The Economist 2020年6月25日版)
The Economist 2020年6月25日版から、「The next catastrophe~Preparedness is one of the things that governments are for~」の記事を取り上げてみたい。内容は「次の大災害に向けた準備」についてだ。
コロナウイルスの影響は、今なお深刻だ。
武漢でコロナウイルスが発生した際、今の状況になると思っていた人は極少数だろう。
SARSの経験を活かした台湾を除いて、コロナウイルスへの対応は各国が苦労している。
我々は、今この機会だからこそ次の大災害への備えが必要だ。
個人的に、コロナウイルスは自然が与えてくれた問いであると思っている。
コロナウイルスは、災害の1つに過ぎないが、我々の生活全体を見直すきっかけを与えてくれたのだ。
自然の中で生きている我々は、もっと大きな視点で世界を見ていく必要があるようだ。
重要英単語と基本概念の整理
■重要単語
・asteroid(惑星)
・woefully(悲痛な)
・devastate(破壊される)
・foresight(先見の明)
・bureaucratic(官僚的な)
・enact(~を制定する)
・spectacular(壮大な)
・admittedly(広く認知されているように)
■基本概念
・coronal mass ejection(コロナ質量放出)
太陽から突発的にプラズマの塊が放出される現象のこと。
これが地球に振ってきた場合、あらゆる電子機器が障害を起こす。
記事の簡単な要約
歴史を見ると、今までたくさんの大災害があった。
今まさに、コロナウイルスのパンデミックが大災害の1つである。
しかし、我々は大災害に向けての備えを積極的にやろうとしない。
むしろ、考えなければならないときまで無視しようとする。
今回のコロナウイルスのパンデミックについても、備えが甘かったと言わざるを得ない状況だ。
SARSで大変な経験をした台湾を除き、世界各国ではコロナウイルスの対応に失敗したと言える。
こんなときだからこそ、我々は次の大災害に向けて備えなければならない。
例えば、太陽のコロナ質量放出がある。
コロナ質量放出が起こった場合、我々の通信機器は障害を起こす。
もしそうなれば、今の生活を続けることは難しい。
他にも例をあげると、津波や火山噴火がある。
感染症も含めて、これらの大災害をなくすことは難しい。
しかし、モニタリングすることで未然に大きな被害を防ぐことは可能だ。
そして、政府こそ未来を見据えて、未来のリスクをモニタリングしていく役割が求められるのだ。
自身の見解
大災害への備えは簡単ではない。
科学的にモニタリングができたとしても、まだ起こるかわからない大災害に対して政府がお金を使うことに、どれだけの人が賛成するだろうか。
そして、大災害への備えは長期戦である。
選挙においては、国民に短期的にメリットのある条件を提示したほうが確実に票を集めることができる。
また在任期間に、大災害が起こる可能性も低いと考えれば、特に備えをせずにやり過ごすことだって可能かもしれない。
今回も民主主義について考えさせられるテーマだ。
われわれは、何をもって投票するのか…
しっかり考えたい。
おわりに
この記事は、今読むのが旬である。
内容的には、数年後に読んでも学びがある。
しかし、コロナウイルスの被害が大きい今だからこそ刺さるものがある。
次の大災害への備えは、もう始めなければならないのだ。
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