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プロテストのパワー(The Economist 2020年6月11日版)

The Economist 2020年6月11日版から、「The power of protest and the legacy of George Floyd」の記事を取り上げてみたい。内容は「プロテストのパワーとジョージ・フロイドのレガシー」についてだ。

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ジョージ・フロイドさんが白人警察官に殺害されてから、全米にデモが広がった。
そして、それは世界にも広がっている。

個人的には、今回のデモが「黒人差別」だけではなく、人種へのそもそもの考え方をはじめ、様々なマイノリティについて考えるきっかけになればと思っている。

日本は島国であるがゆえに、他国との交わりは少ない。
誤解を恐れずに言うと、自分も真夜中に散歩しているときに、自分より身体の大きな外国人に会ったら、多少なりとも怖いと思う。

日本で生活していると少なくとも、そういった考え方が自然と刷り込まれているし、それに疑いも持たない。

今まで人種について考えてきてなかった一人として、自分はこの問題は自分事として考えるべきなんだと思い始めている。

頻出英単語とキーワードの整理

■頻出英単語
・rage(激怒)
・confound(~を困惑させる)
・exploit(~を不当に利用する)
・anarchy(無秩序)
・condemn(~を非難する)
・play a part(役割を果たす)
・conviction(確信)
・segregate(分離する)
・shun(~をさける)
■キーワード
・African-America(アフリカ系アメリカ人)
・protester(抗議する人)
・racism(人種差別主義)
・Pentagon(米国防総省)

記事の簡単な要約

ジョージ・フロイドさんの死をきっかけに、世界的にデモが広がっている。
注目すべきは、アメリカにおいてはデモがとても平和的であることだ。

そもそも、これだけ大きなデモに発展した理由はいくつかある。
例えば、SNSがあげられる。
多くの人々がジョージ・フロイドさんが殺される動画を見たのだ。

世界的に広まったデモだが、今回3つの注目すべきことがある。
(ⅰ)警察の体制
(ⅱ)アフリカ系アメリカ人の住宅
(ⅲ)ビジネスにおけるダイバーシティ

(ⅰ)警察の体制
チョークホールドの禁止や、予算の削減などの動きがある。
特に予算の削減は正しいかどうかを冷静に見極める必要がありそうだ。
なぜならば、アメリカは銃社会であり、警察も相当危険な職務だからだ。

(ⅱ)アフリカ系アメリカ人の住宅
アフリカ系アメリカ人は資本主義社会のアメリカの中で、お金に苦労している方が多い。
貧困地域に住むと、学校や医療への影響も大きい。
政府は、そんなアフリカ系アメリカ人へ住宅を援助する動きを取り始めた。
アフリカ系アメリカ人の実態を数値的に見たコラムはこちら

(ⅲ)ビジネスにおけるダイバーシティ
多用な方が働く会社は、大きな利益をあげる傾向にあるようだ。
まだ人種的な意味で、ダイバーシティに取り組めている会社はそう多くはない。しかし、これから取り組む必要はありそうだ。

社会的な問題を解決することはとても難しい。
しかし悲観的になるべきではない。
実際にジョージ・フロイドさんが生まれる16年前まで、アメリカでは人種の違う方同士での結婚を認めていない州も存在したのだ。

自身の見解

先週に引き続き、The Economistのトップ記事はプロテストについてだ。

僕は、今回のデモをきっかけに人種について考えるべきだと思う。
アフリカ系アメリカ人がもっと生きやすい世の中にすることは、もちろん大切だが、将来的にアメリカにおいてアフリカ系アメリカ人の方の占める人口割合が大きくなったら、どういった状況になるのか。

white lives matterみたいな話になるかもしれない。
もしくは、yellow lives matterみたいな話もあり得るかもしれない。

「少数派だと感じている人は、常に社会への不満を抱えているかもしれない」という根本にアプローチしないとダメなのだと思う。

おわりに

今回は、黒人VS白人という争いの話ではない。

みんながみんなのことを考える。
民主主義そのものの在り方を考えることでもあるのだ。

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