CF-QV1 レビュー

パソコンを新調した。
これまで使っていたのはPanasonicのCF-NX3。中古で買ったもので,もはや年齢は2桁に突入しそうである。動作は未だに快調で,バッテリーの持ちもよく,なにも文句は無いのだが,私の使い方が荒いせいで天板に見ていられないほどの傷がついている。さらに,最近スタイラスペン対応のタブレットPCが気になってしまい,物欲が加速してしまった。経済を回すと考えれば立派な社会貢献と言えるだろう。
そのようなわけで購入したのは同じくPanasonicのLet's Note,CD-QV1である。初売りに乗じ,持ち帰りができる機種を衝動買いした。どうやら外箱に傷がついていたらしく,周辺機器をいくつかおまけしてもらえたのは僥倖であった。たかだか箱などあってもなくても構わいのになァ…などと思っていたが,貰えるものは貰っておきたいという貧乏根性が先行した。

外観デザイン

数週間使ってみて感じるのは,圧倒的な軽さである。鞄がだいぶ軽くなったような気がする。
そして,薄い。非常に薄い。それに伴いLet's Note独特のボンネット型の天板のスタイルがやや落ち着きを見せているのが若干残念であるが,これはこれでスタイリッシュでおしゃれだ。個性が埋もれていない点も私の好みである。
それでいて,依然頑丈であるのも嬉しい。私はものの扱いが幾分雑であるため,デリケートな作りでは早々に故障することは目に見えている。実際,NX3はもはや見ていられないほど傷物にさらされている。申し訳ないとは思っている。

キーボード

キーボードはやはり打ちやすい。従来使っていたNX3に比べれば打鍵感は異なり,当初は前者のほうが好きであったが,こちらも慣れれば使いやすい。キーストロークが浅すぎないため,長時間文字を入力していても全く疲れない。大学や出先でレポートを書いていても手の疲労は少ない。
しばしば批判的なレビューで見かけるのは,escキーとFnキーの位置であるが,Let's Noteユーザーからすればむしろこの位置にない方が使いにくい。要は慣れの問題であろう。

画面

画質の向上は想像以上であり,最も驚いた点の一つである。正直外出先での使用がメインであるモバイルノートにそこまでの画質は求めていなかったのだが,いざあれば便利である。…が,まぁなくても良いかなぁという感じはする。
他方,あってたいへん助かっているのはタッチパネルとスタイラスペンである。論文等を読むとき,頭と効率の悪い私はいちいち手書きでなにやら書き込まなければ頭に入らない損な性質を持ち合わせているが,タッチパネル対応のお陰でいちいち印刷したり,あるいは液タブを使って読み込む奇特な形態を取る必要がなくなった。これは大いに歓迎したい。
そうでなくても,軽い読み物を読むときなどはタブレットモードは大変便利である。殊に,スマートフォンでは画面が小さすぎると感じられるときには重宝する。
あまり喜ばしくない点は画面自動回転が設定のやや深い階層に位置している点である。いや,そこまで深くはないが自動回転の切り替えのためだけにいちいち設定アプリを起動するのは大いに面倒くさい。Windows11側の仕様に帰するものであるため機種のせいではないが,まぁどうにかしてほしいとは思う。

バッテリー性能

すこぶる悪い。かつて使用していた機種がCF-NX3であり(古い),もはやバッテリー残量など考慮する必要もないほどパワフルだったため,久々にバッテリー残量を気にすることになった。とはいえ,USBのPDに対応しているため,バッテリーがなくなろうとモバイルバッテリーで補えるため,特に大きな支障は無い。とはいえ,あのパワフルさが恋しくなることもある。

出入力

これは大いに助かる。HDMIに加え,VGA端子さえも依然備えているのはLet's Noteの良い点のと言えるのではないか。殊に古臭い学校その他施設ではVGAにのみ対応している化石のような設備が平然と生き残っているので,このような仕様は大変ありがたい。あとは,先述の通りUSBのPower Deliveryに対応している点は高評価である。
ログオン時のWindows Helloと同時に,指紋認証にも対応したのは嬉しい。パスワードをいちいち入力する必要性がなくなったということで,この時間短縮が意外と大きい。

まとめ

いい買い物をしたと思う。出先での使用は快適だが,やはりバッテリー容量が課題か。


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