見出し画像

日々記録(with旅行記)

今学期は一度も学校に行かず終わりそうですね。
現在大学の試験はなくなりレポートをたくさん書いています。私が所属する経済学部の科目は基本的に試験のみで成績評価が行われていたので、大学1,2年でおそらく10枚もレポートを書いてこなかったと思います。正直しんどいです。はあ。

その流れで、過去にどんなレポート書いてたんかな、とUSBメモリをあさっていたら、見つけてしまいました高校時代の文章を。海外研修でアメリカに行ったときの旅行記なんですが、その旅行は今でも写真を見返すことがあるくらい素敵な体験だったんです。なのに、旅行記には今のいままですっかり忘れていたことがたくさん書いてあり衝撃を受けました。このnoteで伝えたいのは、記憶ってとてもあいまいなものだ、と認識してもらい、記録が大切だから文章なり写真なりで記録していこう!ということです(ちゃっかり写真も布教していくスタイル)。

1.旅行記

まあとりあえず旅行記を読んでもらいましょう。約3500字、学校に提出するために書いたので文章はかたいです。人の名前のところだけ伏せて、ほかは原文のままです(正直恥ずかしい)。ついでに写真もセレクトして少しだけ入れてみました。ではいってみましょう。

H28年度海外研修
                        3年1部 ****
 オーロラは私が死ぬまでに一度は見てみたいものであったが、こんなに早く見ることができるとは全く思わなかった。今年度はアラスカ研修がなくなるかもしれないと聞いていたが実施することを友達から聞き、さらにSRコース以外の人も海外研修に参加できるようになったというので、文系を選択して諦めていた私は本当に運が良かった。海外研修を無事終えることができて、先生方、旅行者の方々、両親、一緒に研修に参加したみんなに感謝したい。ここから今回の研修を振り返ってみたいと思う。
*一日目*
今回の研修には同じ部活に所属する仲間がたくさんいたので、初日からリラックスしていた。成田空港は、内部がとても広くて、天井も高く、いつもとは全く違う環境にとてもうきうきしていた。いざ出発、飛行機の離陸には少し緊張してしまった。座席のモニターで日本から離れていく飛行機の絵を他人事のように眺めていた。

画像1

アメリカはシアトルに到着した。入国検査がとても緊張した。屈強なアメリカ人が目を光らせていた。無事入国審査を終えて空港の外に出ると、朝だった。3月1日がもう一回やってきた。まずバスで向かったのはMUSEUM OF FLIGHT(航空博物館)。建物内に数々の航空機がつるされて、通りの向かいにも屋外に歴代の旅客機が展示してあった。展示はとてもよかった。しかし、私は受け取ったパンフレットが全く読めなかった。もちろん、説明書きも読めない。いつも日本語で書かれていたものを何気なく読んでいたから、不便だった。展示の内容が分からないと、損をしているように感じた。昼食を食べに次に向かったのはAlderwood Shopping Mall のフードコート。事前に先生からシアトルのクラムチャウダーをすすめられていたのでそれを食べた。おいしいが、日本の食べ物とは何かが違っていた。

画像2

午後はボーイング社エバレット工場を見学した。作りかけの航空機を上から見て回った。ガイドさんに説明を和訳してもらって、言っていることが少しわかるとより楽しめた。最後のほうは早口でくせのある英語にも慣れ、ほかのツアー客と案内役の応答にも耳を傾けることができた。見学も終わり、バスで空港へ向かった。みんな旅の疲れから、ほとんど寝ていて車内はとても静かだった。わたしは車窓からの景色を眺め、写真を撮っていた。のちにこの行為が大きな失敗を生んでしまった。

画像3

シアトル空港からフェアバンクスへのフライトは、窓からオーロラが見えた。私は運よく窓側の席に座ったのだが、最初は私と反対側の窓ですごいオーロラが見えたらしい。らしい、というのも私は**さんに見せてもらった一眼レフのモニター画像しか見ていないからだ。うらやましいと思い諦めきれず自分側の窓でカメラを構えていると、カメラの液晶にぼんやりと緑の光が映った。一気にテンションが上がった私はオーロラが見えなくなるまで撮りまくっていた。一日目からオーロラを見ることができて幸運だった。フェアバンクスに着いてバスにのるために外に出ると、いきなり呼吸が苦しくなり、むせてしまった。今までに経験したことのない外気温に、アラスカに来たという実感がわいた。ホテルの部屋に入ると疲れを感じて眠りについた。

画像4

*二日目*
 二日目の朝は悲劇のスタートだった。寝過ごしてしまった。幸いにも(?)ほかにも寝過ごし仲間がいて、数人で近くの大型スーパーであるFred Meyerへ向かった。パンを買うシステムがわからずに店員さんに聞いたら英語が全く通じず、パンをあきらめようとしたらまさかの店員さんが日本語ペラペラでびっくりだった。アメリカの商品は一つひとつが大きくて、どれくらい買えばちょうどよいのかよくわからなかった。自炊はうまくいったのではないかと思う。

画像5

午後はアラスカ大学へ行き講義を受けた。講義はもちろん英語だったが、事前学習と教授の説明が丁寧だったのとスライドのおかげで内容は予想していたよりも理解することができた。質問もできて、とてもいい経験になった。自炊で夕食を済ませた後は、いよいよオーロラ観測のためオーロラハウスへ向かった。車を降りたときから既に活発なオーロラが出ていた。その日はずっとオーロラが出ていて、オーロラをバックにして記念写真まで撮れた。私たちはオーロラ観測がひと段落したところで、極地課題研究をはじめた。私と**君は過冷却水を作ろうとしたが、実験はうまくいかなかった。ただ、運が悪いとほとんどオーロラが見ることができないと言われていたので、非常に活発なオーロラが見ることができて満足だった。

画像6

画像7

*三日目*
 三日目は午前中からアラスカ大学博物館(MUSEUM OF THE NORTH)の見学に行った。アラスカの文化や歴史、環境について展示されているギャラリーでは、等身大のクマが出迎えてくれた。Woodcenterという建物で学生に混ざって学食を食べた。ハンバーガーを頼んだ友達は量が多くて食べるのに苦労していた。

画像8

近くの建物でアラスカ大学のお土産を買った後、講義の時間が迫っていたので急いで外に出ると、さっきまでいたはずの友達が誰一人としていなかった。後で聞いたところによると、ちょうど大学内を回るバスに乗ったらしい。とにかく、わたしは広大なアラスカ大学のフェアバンクス校キャンパスでひとり迷子になってしまった。とりあえず目的の建物まで歩いて行こうとするが、道もわからないし、どう頑張っても間に合わないと思った。同じくはぐれた**君と合流し、歩きながら考えた。私は、いい機会だと思って近くを歩いていた学生らしきひとに英語で道を尋ねることにした。最初に話しかけた男性は、私たちが講義を受ける建物を知らなかったらしく、Sorry.と申し訳なさそうに言われこちらも申し訳ない気持ちになったが、次に通りかかった男性に道をきくと、彼は「俺の車に乗っていきなよ」みたいなことを英語で言った。私たちは何回も礼を言って講義が行われる建物の前までおくってもらった。他の人は体験していない、非常に貴重な体験だった。彼が優しいひとで本当に良かった。

画像9

講義も終わり、その日の夕食はタートルクラブというステーキハウスで特大サイズのステーキを食べた。みんな一生懸命に肉を頬張っていた。とても柔らかい肉で、最後までおいしくいただいた。店員さんが楽しそうに仕事をしていたのが印象に残っている。その後はオーロラハウスでオーロラの観測をした。一日前とは違って空は雲で覆われていた。オーロラは出ているので、雲がぼんやり緑色に光って見えた。みんな極地課題研究が終わると、オーロラハウス内でビリヤードとダーツを楽しんでいた。私たちの研究は疑問が残る結果となった。

画像10

*四日目*
 最後のブランチを食べたのち、再びFred Meyerで買い物をした。そこで、アラスカ大学の、車で送ってくれた優しい彼に会うというミラクルが起こった。しかも向こうから話しかけてきてくれたのでとてもうれしかった。ホテルに着くと、チェナ温泉リゾートへ向かって出発した。途中でパイプラインを間近で見て、大きさに驚いた。チェナ温泉でははじめにバイオエネルギーについての説明を聞いたが、すぐ終わった。アイスミュージアムでは氷の彫刻、氷のドア、実際に泊まれるという氷の部屋など、氷づくしだった。色とりどりの照明と合わせて、幻想的な空間だった。

画像11

画像12

次に犬ぞり体験をした。待合室にはキツネの毛皮などが壁に吊るされていて、けもののにおいがした。犬ぞりに乗ると勢いよくスタートし、森の中をなかなかのスピードで走り抜けた。もちろん犬ぞりに乗るのははじめてで、動力が犬というのが不思議な感じがした。夕食後は温泉に入った。広さにも驚いたが、外気温と水温との差がありすぎて、潜った後に顔を出すと髪が一瞬で凍ってしまい、顔も冷たいので普通でない感覚だった。

画像13

画像14

*五日目*
 深夜にフェアバンクス空港に到着し、国内線でシアトル空港へ向かった。シアトル空港では乗り換えのため待ち時間があったので、空港内を歩き回った。最後にHudson NewsでSEATTLEとかかれたパーカーを買って、シアトル空港を出発した。
*六日目*
 帰りの便は多くのCAさんが日本語を話せるので、段々と日本に近づいているのを感じた。成田空港に到着して、入国審査を受けるときに、空港で働いている人がみんな日本人だということに慣れるまでに時間がかかった。ロビーに着いて、大きな「迎」の文字と二宮君のサロンパスの看板で、やっと日本に帰ってきたという実感が出てきた。どこを見渡しても日本語しかないことに、安心感を覚えた。帰りのバス内で東京タワーを見ながら今回の長旅を振り返って、とても充実した六日間だった。
 今回この中には書ききれなかったことも山ほどあるし、伝えきれないところもたくさんあるが、必ずこの旅をこれからに生かしていきたいと思った。

画像15

画像16

2.旅行記を読んで

文章は置いといて。めっちゃ色々忘れてました。例えば、クラムチャウダーの味が合わなかったこと。アラスカの空港から外に出た瞬間にむせたこと。日本語が話せる店員さんに驚いたこと。車に乗せてもらったことも。

自分はまだ写真を撮っていたから印象に残る光景は思い出せるけど、そのほかの記憶はどんどんなくなっていました。旅行記を書いてあって本当に良かったと思います。でも、もっと詳細に書いておけばよかった、もっと写真に残しておけばよかったなんて後悔はいくらでもある。あの広大なキャンパスを車で送ってくれた親切な兄ちゃんの顔も、もう思い出せない。

3.日々記録

ここまでは旅行記について書いたが、これは旅行に限ったことではない。むしろ、日常こそ記録していってほしいと思う、みんな旅行行ったら写真は撮ってるし。でも日常をちゃんと記録に残してる人ってどれくらいいますか?いまのあなたの部屋の散らかりようとか(きれいなひとは毎日同じか。)、なんでもないコンビニまでの道のりとか、玄関とか。そういう特別ではないことは、すぐに記憶から消えさっていく。あとから見返したとき、そういやこんな靴履いてたっけ、鴨川この靴で行ってびしょびしょにしたなあ、と連想が始まるきっかけになります。また面白いのが、ただの記録写真からその時誰々がこんなこと言ってたとかこのおやつあんまりおいしくなかったんだよなとかが割としっかり思い出せることです。

日常の記録やっぱり大切だよねって思ったきっかけはこの記事です。

写真のない日の記憶はあっという間に薄れてしまうから、少しでも心が動いたらまずは撮る。写真さえあればいつでもあの日を思い出せる。

このnoteにはこんなにいいことが書いてあります。この方の写真が上手いからっていうのが大きいとは思うんですが、日常の写真、残してもいいと思いませんか?

4.写真を保存する

ちなみに自分、日記は苦手です。続かない。毎日コツコツが苦手なんですよね。直さなきゃな~とは思っているんですが。ふんわり思ってるうちはしないってよくわかってます。文章を書くのが苦でないひとは日記でもいいかもですね。私の母は5年連用日記を使っていました。1ページに5年分書く欄があり、2年目からは過去のその日何を書いたか見返せるんです。年数を追うごとに楽しく日記が書けると思います。


私は文章を書くのが苦手で避けてきた&写真が趣味ってことで記録も写真にしているのですが、そんな毎日写真撮ってたらスマホの容量足りなくなっちゃうよ、という声も聞こえそうです。そこで私が使っているアプリはこれです。

写真や動画をクラウド上に残すことができるサービスです。無料。これのとってもいいところはスマホが急に壊れたりして買い替えたときでも写真等が残ることです。自分はやったことないんですが、スマホ変えて高校のころの写真残ってないとかめちゃめちゃ聞きます。これ入れてバックアップ設定をしっかりすれば、写真が残らないなんてことがなくなります。しかも写真に写ってるひとを判別してまとめてくれる機能もあるのでめちゃ便利です。
googleの回し者みたいですね笑

5.過去に時間を使うけど

記録を見る時間って基本的には過去に時間を割いてるので、それよりもっと未来のためになることしようよって考えるひとがいるかもしれません。確かに懐かしくなって昔の写真を見てたら何時間も経ってた、、みたいなことは起こり得るし、未来の自分のために時間を使う(主に勉強)のは間違いではないと思います。でも、過去に時間を使うけど、私は記録を取ることは未来につながると思っています。過去の経験を思い出して今後悔のないように行動を変えるかもしれない。具体的に書くと、過去上手くいかなかった原因がわかり勉強法を変える、自分のしたいこと(留学、仕事等)に対するモチベーションアップなど。あとは現在の記録が未来の自分に影響を与えると思っているから。未来のためになっていると信じて。

トップの写真は卵を2つ使って目玉焼きにしようとしたら、2つ目が双子で結果的に3つになったときのものです。最近卵買ってないなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?