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【デッキ紹介】OVermillion PSYClock Abyss

こんにちは、Reoです。

今回は、YouTubeにてヒゲchさんとコラボした動画で使用したデッキを紹介したいと思います。なかなかの自信作なので、ぜひ動画も併せてご覧ください!



デッキレシピ


◼︎モンスター 27枚
PSYフレーム・ドライバー×2
PSYフレーム・マルチスレッダー×2
PSYフレームギア・α×2
PSYフレームギア・β×3
PSYフレームギア・γ×2
PSYフレームギア・δ×1
PSYフレームギア・ε×1
溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム×1
レッド・ミラー×1
ジェット・シンクロン×1
彼岸の悪鬼 グラバースニッチ×2
彼岸の悪鬼 ガトルホッグ×2
彼岸の悪鬼 スカラマリオン×1
彼岸の悪鬼 アリキーノ×1
魔サイの戦士×3
魔界発現世行きデスガイド×1
魔犬オクトロス×1

◼︎魔法 9枚
PSYフレーム・サーキット×3
緊急テレポート×2
テラ・フォーミング×1
おろかな埋葬×1
星遺物を巡る戦い×2

◼︎罠 7枚
PSYフレーム・オーバーロード×3
リバイバル・ギフト×2
拮抗勝負×2

メインデッキ: 計43枚

◼︎エクストラデッキ 15枚
灼銀の機竜×1
PSYフレームロード・Ω×1
PSYフレームロード・Ζ×2
彼岸の巡礼者 ダンテ×1
永遠の淑女 ベアトリーチェ×1
彼岸の旅人 ダンテ×1
トロイメア・ユニコーン×1
彼岸の黒天使 ケルビーニ×2
PSYフレームロード・Λ×2
水晶機巧-ハリファイバー×1
トロイメア・フェニックス×1
リンクリボー×1


コンセプト

今回このデッキを組むにあたって着想を得たカードは、レッド・ミラーになります。

効果モンスター星1/炎属性/悪魔族/攻0/守0「レッド・ミラー」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①: 相手モンスターの攻撃宣言時、このカードを手札から墓地へ送り、「レッド・ミラー」以外の自分の墓地の悪魔族・炎属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。②: このカードが墓地に存在し、自分がS召喚に成功した場合に発動できる。墓地のこのカードを手札に加える。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

Arc-Vにてジャック・アトラスが使ったこのカードを、存分に活かしたデッキになります。

相手の攻撃宣言をトリガーに手札誘発で特定のモンスターをサルベージをする効果、S召喚をトリガーに自身をサルベージする効果は連動しているので、あとはトリガーとなるカードを集めればデッキが組めると思いました。

レッド・ミラーの①の効果のために相棒として選んだのが、溶岩魔神ラヴァ・ゴーレムです。

特殊召喚・効果モンスター星8/炎属性/悪魔族/攻3000/守2500このカードは通常召喚できない。相手フィールドのモンスター2体をリリースした場合に相手フィールドに特殊召喚できる。このカードを特殊召喚するターン、自分は通常召喚できない。①: 自分スタンバイフェイズに発動する。自分は1000ダメージを受ける。

闇マリクが城之内を苦しめたこのカード。昨今のリンク環境ですぐ墓地に行ってしまいがちなこのカードをレッド・ミラーで再利用することで、相手をコントロールしていこうと思いました。

そして、レッド・ミラーの②の効果を使うためには安定してS召喚を行わなければなりません。そのために選んだのが、「PSYフレーム」カードです。

シンクロ・効果モンスター星7/光属性/サイキック族/攻2500/守1800チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上①: 1ターンに1度、相手フィールドの特殊召喚された表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターとフィールドのこのカードを次の自分スタンバイフェイズまで除外する。この効果は相手ターンでも発動できる。②: このカードが墓地に存在する場合、このカード以外の自分の墓地の「PSYフレーム」カード1枚を対象として発動できる。このカードをエクストラデッキに戻し、対象のカードを手札に加える。

「PSYフレーム」Sモンスターには、墓地から自身をEXデッキに戻す効果があります。そのため、何回でも安定してS召喚が行えるというわけです。

これらのギミックを中心として戦っていきます。


メインギミック

ラヴァ・ゴーレムの使い方

ラヴァ・ゴーレムが相手に見えた段階で、相手は展開を躊躇します。1点局地で殴ってきたところをβで潰せると、とても気持ちが良いです(笑)。

それでも相手が展開しない場合は、リバイバル・ギフトでトークンを献上することで、ラヴァ・ゴーレムのリリース要員を確保します。
また、この時にレベル1の「PSYフレーム」チューナーを特殊召喚し、墓地にマルチスレッダーがいればそのままΖにも繋げられるので、とても便利です。

相手フィールドにラヴァ・ゴーレムを特殊召喚した後は、以下のような活用をします。

・相手スタンバイフェイズに1000バーンを与えた後、そのスタンバイフェイズ中にΖと一時除外する。
星遺物を巡る戦いで弱体化させて戦闘破壊する
・「城之内ファイヤー」をβで止める。

レッド・ミラーの使い方

レッド・ミラーの①の効果は相手の攻撃宣言をトリガーにラヴァ・ゴーレムをサルベージします。【PSYフレーム】の負け筋の1つに「何もせずに攻撃だけされる」というのがあるのですが、このデッキでは攻撃すれば後からラヴァ・ゴーレムが飛んでくるので、相手は迂闊に攻撃できなくなります。ラヴァ・ゴーレム怖さでモンスターを1体に絞って攻撃すると、今度はβが飛んでくる、という算段になります。

②の効果のトリガーには「PSYフレーム」Sモンスターを使います。基本的には手札にβを握り続けて相手をコントロールし、攻撃のタイミングでβからΖまでつなげる事で、ラヴァ・ゴーレムを手札に加える算段をつけます。

ちなみに、ΖΩをS召喚、Ω灼銀の機竜をS召喚、灼銀の機竜の①の効果で"自身を対象に破壊"すると、

灼銀の機竜の②の効果で、除外された「PSYフレーム」チューナー(もしくはジェット・シンクロン)をサルベージ
Ζの②の効果で、自身をEXデッキに戻しつつ、「PSYフレーム」カードをサルベージ
Ωの③の効果で、自身をEXデッキに戻しつつ、灼銀の機竜をEXデッキに戻す

となり、"SモンスターがすべてEXデッキに戻った上で、次のターンの妨害の準備が整う"ようになります。この時、βを優先的にサルベージしておくと、後のコントロールがスムーズに進むのでオススメです。

ちなみに、遊戯王wikiにもありますが、この②の効果は"公開情報での誘発効果"になります。そのため、S召喚成功時の誘発効果にこの効果をチェーンすると、幽鬼うさぎクリスタルウィング等へのケアもできます。サーキットでアクセルシンクロできるので、現状の枠を削って、ヴァレルロード・S・ドラゴン月華竜 ブラック・ローズ等にしてあげると、手札も含めてかなり強固な布陣が出来上がります。今回はデッキのコンセプトを優先してその動きはしていませんが、改築するなら彼岸の巡礼者 ダンテの枠を変えてみると面白いと思います。
一方で、①の効果は"非公開情報での誘発効果"になります。「ヴァレル」リンクモンスターのチェーン不可の効果には、βと共に滅法弱いので、抜け穴としてはそこになると思います。


回し方

基本は「彼岸」と「PSYフレーム」をスイッチさせながら戦っていきます。大まかな理想の流れは以下の通りです。

Ⅰ 「彼岸」モンスターを中心とする悪魔族モンスターを墓地に肥やしながら、ラヴァ・ゴーレムレッド・ミラーを手札もしくは墓地へ
Ⅱ 悪魔族モンスターを落とし終わったら、「PSYフレーム」カードを主軸にしながらラヴァ・ゴーレムを投げて戦う

Ⅰの状況では、レベル3の悪魔族モンスターを使って、ケルビーニダンテベアトリーチェを立てながら墓地を肥やしていきます。ラヴァ・ゴーレム魔犬オクトロスを使って手札に加えることもできます。うまく使えば、2ターン内にはだいたいのカードは墓地に落とせます。今のデッキ内容であればだいたい6割くらいの確率で、その準備ができる手札になるはずです。
この時、できる限り悪魔族モンスターはデッキから墓地へ落としておく必要があります。後半に引いてしまうと処理のしにくいカードになってしまうからです。

Ⅰが終われば、Ⅱの状態に移ります。今まではこの間をヴァレルロード・ドラゴンで濁していましたが、PSYフレームロード・Λの登場でわざわざ場を空けなくて済むので、スムーズに移行できるようになりました。


サブギミック

彼岸とPSYフレームの兼ね合い

前述したように、前半で悪魔族モンスターをなるべく多く墓地に落としておかないと、後半「PSYフレーム」で戦う時に欲しいカードが引けなくなってしまいます。「彼岸」モンスターの共通効果である特殊召喚効果は、魔法・罠が自分フィールドに存在しないことが条件ですが、「PSYフレーム」ではPSYフレーム・サーキットを置くことが多いです。本来はこれらのテーマを共存させること自体がアンチシナジーなのです。

その代わり、彼岸の黒天使 ケルビーニの身代わり効果でPSYフレーム・オーバーロードを墓地に送ると、次のターンに「PSYフレーム」カードを手札に加えられます。ケルビーニが残れば、次のターンにデッキに残ってしまった悪魔族を再び墓地に落とせるので、デッキ圧縮にも繋がります。また、最悪PSYフレーム・サーキットケルビーニの身代わりにしてしまっても、αテラ・フォーミングでサーチ、もしくはΖでサルベージできるので、そこまで損にはなりません。
一方、ケルビーニのリンク先にΛを立てると、相手はΛを効果破壊以外で除去しなければならなくなるので、「PSYフレーム」カードの打ち所を狭めることができます。

オシャレ枠

このデッキのオシャレ枠として、拮抗勝負を入れています。このカードは、バトルフェイズ終了時(=バトルフェイズのエンドステップ)に、相手フィールドの枚数が自分フィールドの枚数と同じになるように、相手へ裏側除外を強要するカードです。

ここで再び登場するのがリバイバル・ギフトです。これらの2枚がある状況であれば、

・レベル1の「PSYフレーム」チューナーの特殊召喚をトリガーにマルチスレッダーを特殊召喚。サーキットΖになって飛ぶ。その後、拮抗勝負を発動。
・特殊召喚したレベル1チューナーをリリースしてチェーン1リンクリボー、チェーン2拮抗勝負とする。

これを行うことで自分フィールドのカードを少なくしつつ、相手はトークン以外のカードを裏側除外しなければならなくなります(トークンは裏側除外した扱いにできないため)。2体のトークン分は概ねサーキット拮抗勝負に割かれてしまいますが、それでも相手へ大打撃を与えられるはずです。
また、Ζ等で残ったカードはラヴァ・ゴーレムのリリース要員として使うので問題ありません。

トロイメア・ユニコーン帰宅部

ついに私も入部してしまいました。
Λがフィールドに存在すると、積極的にフィールドへモンスターを展開できますが、展開しすぎると、このデッキではその後の立ち回りに影響します。そこで、宣教師ほどのアド損はしませんが、展開しすぎたカードをユニコーンにし、"自身を対象にバウンス"することで、自分フィールドのカードを自ら減らし、ここまで書いてきたコンボを達成しやすくします。

しかし、このデッキで帰宅するのはユニコーンだけではありません。前述の「PSYフレーム」カードや灼銀の機竜もいます。彼は帰宅部ですが、同じ部に所属する仲間がたくさんいるのです!やったね!(?)

また、トロイメア・フェニックスは自身の効果でこそ帰宅できませんが、彼もまた「炎属性・悪魔族」なので、なんとレッド・ミラーでサルベージできます。まさか同じテーマ内で帰宅部仲間ができると、彼は思いもしなかったでしょう。
なお、フェニックスはバックでコントロールをケアされる場合に使用します。特に「PSYフレーム」カードは、魔法・罠に対しては一度表側になってしまうと対処が難しいので、そういったカードを除去するために使用します。


その他のカード

残りのカードについて補足します。

緊急テレポート
このデッキでは、能動的にS召喚を行うためのサポートとしての役割・ハリファイバーをリンク召喚するためのサポートするための役割として投入しています。拮抗勝負で相手に残させるカードを調整するために使うこともあります。

おろかな埋葬
基本的にはマルチスレッダージェット・シンクロンを墓地に送り、能動的にS召喚を行うためのサポートをします。展開のために「彼岸」モンスターを墓地に落としていたら、かなり悪い手札だったのだと察してください()

水晶機巧-ハリファイバー
余裕がある時にジェット・シンクロンをリクルートして、S召喚の補助をする役割で入れています。その流れでリンクリボーを作っておけば、拮抗勝負のコンボの準備もできます。
上記の流れができているなら、「PSYフレーム」チューナーをリクルートしてS召喚につなげることも。
②の効果は使いません(が、改築案として、シューティング・ライザー・ドラゴンからマルチスレッダーを落としてリンクリボーにする、などはしても良いかもしれません。)

ジェット・シンクロン
Ωから灼銀の機竜を能動的に出すための手段として採用する他、初手にあればハリファイバーをリンク召喚して後の展開をサポートします。

星遺物を巡る戦い
相手の場に出したラヴァ・ゴーレムを除去する手段としての側面だけ上述していましたが、他には「PSYフレーム」チューナーの効果で特殊召喚した際のデメリットを解除する役割 (この時は非チューナー側を優先) と、Λのエンドサーチのトリガーにします。
場合によっては、フィールドを空ける手段としても利用していきます。


デッキ名の由来

最後に、このデッキ名の由来を紹介して終わりにしたいと思います。

・Vermillion: 灼銀の機竜の英語名「Vermillion Dragon Mech」から取ってます。このデッキの影のエースでもあります。

・overclock(ing): 主にPCで、通常より高い性能を得るために動作周波数(=クロック周波数)を定格以上に上げること。その分消費電力や発熱量が多くなることが、灼銀の機竜が暴発していく様に似ているので掛けました。
ちなみに、PCの動作周波数はGHz単位なので、オーバークロックしなくても余裕で「Over Million(s)」です(笑)
また、枠が空いていればリミッター解除を入れたかったのですが、流石にそれは叶わずでした。

・PSY: 「PSYフレーム」から取ってます。このデッキのループのための重要な役割を担っているカード達です。

・cycle lock: そのままの意味では「自転車の鍵」みたいになっちゃいますが、このデッキに入っているカードをサイクルして(使い回して)相手をロック(コントロール)していく様をここに込めました。

・Abyss: 「彼岸」の英語名「Burning Abyss」から取ってます。他にも、この単語の意味で引いてもらうと、面白いんじゃないかと思います。


最後に

なかなか良い味を持ったデッキになったと思いますが、僕自身の頭の回転が遅いために、まだまだデッキに回されてる感が拭えなくて困っています……(笑)
もしこのデッキと対戦したい方がいらっしゃれば、お気軽にお声掛けください。あとは改築案もあれば待ってます!!

以上、お付き合いありがとうございました。
またね。

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