旅近畿編①!46カ所目は大阪府千早赤阪村!

旅近畿編①!46カ所目は大阪府千早赤阪村!

10月9日〜11日まで滞在していました。
千早赤阪村は大阪府で唯一の村で人口は約5000人ほど。千早赤阪村は山の裾野にあるが、隣の富田林市の街並みまでも見えるほどとてもひらけた場所にある。棚田があったり、日本一かわいいと言われる道の駅もある。

そんな中、「結(ゆい)の里」という里山体験施設を経営されている谷さんにお話しを伺った。

はじめにこの施設ができるまでの経緯についてお話ししてくださった。

「元々子供と遊ぶことが好きで、大学時代からGWに市民フェスティバルの実行委員をしていたりしとって。そんなんやるのがめっちゃ楽しくって。子供と自然の中で遊んだり。その時から子供と自然と遊びっていうのに関わりたいなと思ってたんだ。それでこっち来た後には遊び塾とかやっていて。
 結の里ができたきっかけは、15年ほど前に自分の家の庭でゴスペルのコンサートをやって200人ぐらい来てくれたんやけど、この場所のたたずまいが素敵だって言われたんよ。それで町の人は私たちにとってありきたりな自然にすごい感動してくれる。それを遊び塾の子供達集めて森の中に自分たちの遊び場を作ろうぜってなって。そのあと、だんだん増えてきて子育て支援の人が来て、ここの場所を使わせて欲しいということになった。その時には"結の里"という名前をつけてた。」

と言っていた。


それに続けて、
 「子供達と自然の中に入っていったら、無視されてほったらかしにされていた森がだんだん元気になっていくねん。光が差して風が通って。それがすごい気持ちよかった。その時に、"ここを人と人、人と自然が結びつく憩いの空間にするんや"と強烈に思ったんよ。」
と言っていた。

 子供たちと森に入ることで自分の知らなかった新たな空間が生まれた。それと同時に子供たちの遊び場も少しずつ生まれ始めたのだ。

 ここの森の中の遊び場には、沢が流れていて小さな滝がある。また、丸太で作った平均台やアスレチック、ターザンで遊べる場所やツリーハウスなどもある。これらのものは全て手作りであり、ターザンなどの子供たちのアイデアから生まれたものまである。
ここは子供たちと共に作った自然の遊び場なのだ。
 

 この遊び場を作って行く時のことを谷さんはこう言っている。

「うっそうとした森に入り、自分1人で丸太を切って、取り憑かれたように運んだんよ。倒木で地面が見えへんようなくらいやったし、お正月から山に入っていて。木を切るのが楽しくて楽しくて。綺麗になる様がさ。」

 谷さんは森に入って綺麗になっていくのが楽しくてしょうがなかったのだ。この遊び場を作っている時はほとんど休まずにやっていたという。これはどんなに大変なことであっても、楽しかったから出来たことなのだろう。

私は、
「今はどんな事が楽しいですか?」
とお聞きした。

谷さんは、
「最初は1人でやっていたけど、今は"村おこし"という形で私があれやりたいこれやりたいということを、ここの若い人がやってんねんで。それを聞くとワクワクすんねん。今はこの村でやる結婚式の打ち合わせをしたりしていて。
 自分だけと違うて、みんな一生懸命やっているところに私がポッとアイデアを出してそれ面白いなとなって、それをみんなでやったらいろんな事が実現するでしょ。
 そんなところで役立てるのも楽しいし、そんな場所に呼んでくれるのも楽しいんよ。」
と言っていた。

 地域のみんなや若い人たちと一緒にいること、つまり"仲間"と一緒にいる事が楽しい。そういうのが結の里を続けていく源になり、ここでの暮らしを楽しくしていくものになるのだろう。


 "楽しむこと"

 これをどれだけ出来るかで生き方、暮らし方が変わるのだと思った。自然と触れあえる楽しさ、仲間と共に村おこしをしていく楽しさなど、この村にはそういったものがたくさんある。この魅力を谷さんとお話しすることによってより強く感じた。

 だが、これはこの地域だけではないと思う。どんなところにもその地域ならではの楽しめる魅力はあると思う。そういった魅力を見つけて感じる事ができれば、どんな地域でも楽しい暮らしや魅力ある暮らしができるのかもしれない。