旅東北編!26カ所目は山形県小国町!

旅東北編!26カ所目は山形県小国町!

6月30日から7月3日まで滞在していました。
小国町は東京23区より広い土地面積であり、土地面積の96%が森林である。その中でこの町の特徴なのは、その森林面積の80%が広葉樹林で、その多くがブナである。たしかに町内を周ると針葉樹はとても少なかった。
だが、これだけではなくこの町は冬になるととても多くの雪が降る。町は2m、奥地は4mの雪が積もるほどの豪雪地帯だ。
この2つの特徴、多くのブナの木肌が白いとこと、雪が多く降り真っ白になることから、この町は「白い森 小国町」と言うのだ。
自然環境はとても素晴らしく、山には山菜が多く生える。観光ワラビ園もたくさんある。

そんな豊かな環境の中で、地域の魅力を生かして活性化させていこうという団体「ここ掘れ和ん話ん探検隊」の加藤さんとお話をした。

私は、
「ここ掘れ和ん話ん探検隊ができたきっかけはなんですか?」
とお聞きした。

加藤さんは
「小国は今まで町づくりに力を入れてこなかった。なので、最初は小国町の商工会で町づくりに関心のある人が集まって、小国町の宝物発掘事業をやり、それによって任意団体が発足したんだ。その際に、活動として"おぐに山菜の学校"や週一でみんなで集まり町づくりに対しての会議を行なったりしていたんだ。その事業が三年で終わってしまった。でも今後も具現化していこうと考えていた時、公共施設の指定管理の応募がありそれに手を挙げてNPOとして立ち上げたんだ。」
と言っていた。

私は、
「現在の活動は何をされていますか?」
とお聞きした。

加藤さんは、
「今は小国での森林セラピーと十三峠のハイキングの活動に力を入れているよ。この前は森林セラピーの会議に出たりして他のセラピー基地の話を聞いてきたりして、これからの改善に努めていこうとしている。
森林セラピーなどに来てくれるお客さんはみんな喜んでくれているんだ。
小国としては森林セラピーと十三峠は重要な資源なんだよ。
おぐに山菜の学校などもそうだけど、小国の産物を使って交流人口を増やそうとしているんだ。」
と言っていた。

予定表をみると毎月イベントを行なっていく予定だった。
冬にも雪を活用したイベントもあり、小国の土地ならではのものを生かした活動が多いことがわかった。

私は、
「今活動をする中での課題は何ですか?」
とお聞きした。

加藤さんは、
「ここ掘れ和ん話ん探検隊は38の個人と団体が集まってできているんだ。だから、思いがあっても具現化することが難しく、尻込みしてしまうことがあるんだよ。なので、意欲的な人を事務局長にして現役の人を雇って行きたいと思っている。でも、財政的な部分が問題で、活動資金をどう集めるかが課題かな。
この団体の名前はここでは有名だが、何をやっているのかわからないと思われている。なかなか広がっていかないんだ。今までやっていたことを地域の人たちにわかってもらおうとしていなかったんだよね。これは反省点かな。
私たちは交流人口も増やそうとしている。だけど、そういう人が知る手段が無く小国の良さを伝えられていないんだ。なのでもっと宣伝していく必要があるんだ。HPを変えていったりする必要もある。」

これから地域の人たちに宣伝し理解してもらい、外の人たちにも発信していける宣伝力をつけることが必要となっていること、
宣伝、PRすることの大切さがわかった。


最後に私は、
「今後はどのような活動をしていくのですか?」
とお聞きした。

加藤さんは、
「今は観光のイベントが90%以上で、人材育成などの町づくりについてはできていない。なので、今年からはそこに本腰を入れて行きたいと思っている。今年の町会議員や町の商工会の人と協力して、人材育成や町づくりに力を入れていきたいと思っているよ。」
と言っていた。



ここは、町づくりをしていこうという流れになったのが近年だ。それは今まで町にあった大手企業の工場があり、そこに依存していた背景があるからだそうだ。

でも、今はその背景がある中で、この町をより良くしよう、町づくりをしていこうという思いを持って活動している方が沢山いる。
それに、雪が多く降り、広葉樹が多い森林。
小国町ならではの自然もある。
そして、まっすぐな道がたくさんある町。

そんな様々な特徴のあるところで、人、自然、町を生かしてどのようにここが変化していくのだろうか。