旅中国編!52カ所目は島根県雲南市!

旅中国編!52カ所目は島根県雲南市!

11月17日〜20日まで滞在してました。
雲南市は島根県の西部に位置し、南北に広がっている町だ。その昔は物流の中心地であり、日本海から新鮮な魚が届くのはここが限界地点だったそう。なので、サバ焼きが有名で、街中の至る所でサバ焼きの旗が立っている。また、ここは旧吉田村という地域があり、もののけ姫のモデルになった「たたら製鐵」が唯一残っている場所でもある。そんな歴史ある地域だ。

そんな中、私はUターンでこちらに戻られた金築さんにお話しをお聞きした。

まず、金築さんはまずご自身のことについて話してくださった。
「私は島根県浜田市の大学に行っていて、大学に2年間行ったあと、3年目に休学してタウン情報誌の会社にインターンに入ったんです。その時は着地型観光の勉強をしていて島根で観光に携わりたいと思っていたから、観光情報が一番早く入る会社にインターンに入ったんです。その後、大学を中退しその会社に2年間勤めたんです。」
と言っていた。

仕事をする中で、外の地域の様子も知りたいという思いが出てきて、愛知県豊根村に地域おこし協力隊として入ることにしたのだ。実際に3年間住んでいたという。

ここで、豊根村に行かれたことによって感じる、雲南市との違いなどについてお話ししてくださった。

「豊根村には"花まつり"というのがあって、それにどハマりしちゃって。地域性のある祭りですごく好きなんです。こっちにきてからも何回も豊根村に通ったりしているんです。それで、こっちに戻ってきてからも神楽などに興味が出るようになったんです。
 あと、豊根村は距離の近い人の優しさがあると思うんです。すぐに壁をぶっ壊してくれて。こっちの人たちは丁寧な言葉で優しく面倒を見てくれる。優しさにも地域性があるんだなと思ったよ。」
と言っていた。

金築さんは、愛知に行くまで島根がすごく好きだったので他の場所に住むとは思ってなかった。だが、愛知に住んでみるとここにも良いところがあるんだなと思ったという。

外に出てみることで自分が良いと思っていた地域の良し悪しが見え、その地域にはどんな魅力があるのかを発見することができるのだろう。

そこで金築さんはこの雲南市の「人の魅力」について話してくださった。

「雲南の人はおくゆかしい。どうやってこの人たちと仲良くしていこうとなるけど、優しいし、他人行儀だからこそ面倒をみてくれたり、言葉遣いがとても良かったりするんです。」

そんな様々な魅力に気づいた金築さんが、雲南市に戻ってくることになった理由についても話してくださった。
「こっちに戻ってきた理由は私のおじいちゃんなんです。おじいちゃんは地域づくりに力を入れている人で、私は前からおじいちゃんみたいになりたいと思っていたんです。それで、豊根村に居た時におじいちゃんが亡くなってしまって地域のお祭りがなくなっちゃったんです。それで自分がなんとかしたいと思って、こっちに戻ってこようと思ったんです。」
と言っていた。

金築さんには祖父のようになりたい、その地域を自分がなんとかしたいという「強い思い」があったために故郷へ戻ってきたのだ。

そのようなこともあり、現在は移住関係のお仕事をされている。最後にそのお仕事をされる中での「思い」について語ってくださった。

「ここの移住者は移住者同士のつながりが強いので、移住者の人は友達ができやすいと思うんです。私は"そこにいる人が良くて移住"ということもあると思っていて。だから、そのつながりをつくりたいと思っているんです。」

その地域ならではの場所や人の魅力がある。
実際、私はこんなに強い思いを持つ金築さんが雲南市にいることにすごく魅力を感じた。
私も「人の魅力」というものを感じたのだろう。