旅近畿編①!43カ所目は三重県大台町!

旅近畿編①!43カ所目は三重県大台町!

9月30日〜10月3日まで滞在していました。
大台町は三重県の内陸に位置していて、世界文化遺産「熊野古道」が通る町。面積が広く、中心地は商業施設があり街となっているが、バスで1時間ぐらい乗ると山奥にある天然記念物「大杉谷」まで行ける。また、日本一綺麗な一級河川とも言われる「宮川」が流れている。とても自然豊かな地域だ。

その自然が豊かであることが目で見てわかる。中心街でも周りを見渡せば川が流れ、山にぐるっと囲まれている。
町内の93%が森林で、町内の大台ヶ原は屋久島に次ぐ雨量の多さがある。森林が多くあるため、ここでは林業が盛んであった。ここのヒノキが伊勢神宮に使われていたこともあったほどだ。

そんな自然豊かな地域での暮らしが魅力となり、ユネスコエコパークに登録された。
ユネスコエコパークは自然と人の共生が目的であるのだが、実際この地域ではまだ住民全体にいきついていないという。ここでの暮らしは地域の人にとって当たり前であるからかもしれない。
ユネスコに登録されることは世界とつながることであり、実際にユネスコの理念に共感したイタリア人が来たこともあったようだ。
地域外以上に世界からの人がくる、そんな魅力的な場所だ。

この魅力を維持するためには人と自然との共生が必要である。

だが、高齢化や人手不足により山や田んぼを手入れ出来なくなってきており、共生環境を維持することが難しくなってきている。

山や田んぼを手入れして維持しなくてはいけない理由。
それは、景観や獣害対策などもあると思うが、それだけではなく手入れすることによって保水力が上がり、山崩れや洪水などの災害対策になるのだという。つまり、そういったところを手入れしないと山間地域だけでなく、町全体の災害を防ぐことができなくなってしまうのだ。
なので、山奥の地域こそ町の生活を維持するために最も重要な場所になっているのだ。

それがわかっていても維持するのが難しいのが現状である。
なぜなら、町全体では高齢化率50%前後で、山奥の集落では100%のところもあるからだ。
これから山や田んぼをなんとかして手入れし、町全体を維持させていくことが必要な事の1つとなってくるのだろう。


また、このような現状があるのはこの地域だけではない。他の様々な地域でも同じような問題が起こっている。

この問題を改善していくことが地域の維持につながるのだろうか。

このような問題もあるかもしれない。
だが、ここはとても自然豊かなで、街と山がどちらもある魅力的な地域。
これからも、この地域ならではの土地や暮らしが残る、より魅力的な町であってほしいな思った。