旅四国編!61カ所目は徳島県美波町!

旅四国編!61カ所目は徳島県美波町!

1月13日〜16日まで滞在してました。
美波町は徳島県の南部に位置する。町の海沿いには日和佐という地域があり、ここはお遍路さんの札所である薬王寺という大きなお寺がある。この次の札所までは結構距離があるので、昔はこの地域に宿泊して次の目的地まで行ったという。なので、宿屋がたくさんある。また、ここの浜にはウミガメが産卵に来る場所で、NHKの朝ドラ「ウェルかめ」の撮影地にもなっていたりした。また、この町は祭りが盛んな場所で、日和佐八幡神社秋祭りをはじめとしたとてもにぎわいのある祭りがあるなど、歴史や文化とともに生きている町だ。

そんな中、私はこの町の地域おこし協力隊としてこの町の移住支援団体のアンド・モアで活動している、酒巻さんとお話しさせていただいた。

私は、
「こちらに来られたきっかけは何ですか?」
とお聞きした。

酒巻さんは、
「地元は徳島県阿波市出身。就職は東京でしたけど、奥さんと結婚をして、奥さんが田舎で子育てしたいと言っていて。それでフェアに行ってみて、自分が徳島県出身だったので徳島のブースに行き、美波町のブースでお話を聞いたんです。海とかが綺麗がいいなと思っていて。そこで小林さんと出会ってここに一回来ることになったんです。その後、ツアーに参加してもっと美波町を見てみたいと思って、小林さんや役場の方とお話をして案内をしていただいたんです。
 その後もフェアに何回か参加して、そこで小林さんに"協力隊をやってみないか?"と言われて。それで引っ越しても家が必要でどう探そうと思っていたけど、最初から理想の家を探していてもなかなか見つからない。なら一回地域に入ってみようと思い、協力隊になれば家が借りれるので協力隊としてまずやってみようと思ったんです。」
と言っていた。

こちらの話に出てくる小林さんという方は、このアンド・モアの代表の方で、移住支援や空き家活用を行なっている。


酒巻さんは東京にいる時も、いずれは徳島に戻ろうと考えていた。それで、奥さんとの結婚や子供が生まれ子育てを考える上で、田舎で育てたいという奥さんの気持ちがあった。その気持ちと酒巻さん自身の徳島に戻ろうと考えていたのがタイミングがあって、こちらにくることになったのだ。
また、都心でのフェアで小林さんと出会えたことも大きいという。その地域の人との出会いがきっかけで引っ越しを決めることがあるのだ。

酒巻さんはこの町に来たのが昨年の9月。なので、活動というよりもこの町の良さや暮らしについてお聞きしてみた。

私は、
「こっちに来て良かったことはなんですか?」
とお聞きした。

酒巻さんは、
「まず、こっちは暖かいね。ここにくる前は横浜に住んでいたけど、そっちの方が寒かったかな。あと、自分は海が好きで、隣町の海陽町でダイビングをしたりしていたけど、こっちに来てからサンラインという道路近くの海岸がとても綺麗だと教えてもらって、その海岸でダイビングをしました。11月に
 元々田舎者なので、電車より車で移動する方が性に合っているなと思っているし、人口密度も低いので人混みがなくて良いかな。」
と言っていた。

ここは冬でも暖かいという良さを感じられており、実際私も行ってみて感じたが、確かにこの地域は関東よりも暖かい気がした。
また、引っ越しする前から思っていた、「海が綺麗な場所に住みたい」という思いが実現し、綺麗な海でダイビングができているのだ。そして、都会とは違い人が少なく生活でも車が必需品だということも、酒巻さんのタイプに合っていたのだ。


私は逆に、
「ここで大変なことや不便なところはありますか?」
とお聞きした。

酒巻さんは、
「自分が映画が好きで横浜にいる時にもよく映画に行っていたけど、ここでは車で徳島市に行かないと映画が見れないことはちょっと不便かな。
 あとは、ここの図書館は本の種類が少ないけど、新しい本は出ているんだよね。横浜にいた時は本屋に行って本を読んだり、カメラ屋さんで新しい電化製品をいじったりしていた。これは暇つぶしや気分転換としてやっていたけだ、今はこのやっていたことができない。それは不便かもしれない。でも、ここでは違う気分転換ができるので良いかな。」
と言っていた。

住む場所を変えることでの良し悪しはやっぱりあるのだ。自分の趣味だったことができなくなったりもある。でも、それだけではない新しい自分の趣味を見つけたり気分転換の方法を見つければ、新しい地域でも楽しく過ごすことができるのだ。
悪いところ、不便なところを考えるのではなく、良いところやここでしかできないことを考えて過ごすと、より生活の充実度も上がるだろうし、この地域で住むことが好きになってくるのだろう。

そして、私は最後に
「この地域、町の魅力はなんですか?」
とお聞きした。

酒巻さんは、
「ここは川も海も綺麗。これはすごく気に入っているポイント。
 ここの神輿を担いでやる祭りにも参加したんです。その祭りは町の人が一体となってやり最後には燃え尽きる。みんながそのために頑張っていて、町の人が体を張って盛り上げようとしているのが良いなと思うんです。
 あと、ここには町民運動会が残っていて、自分の地元にはないんです。こういう風に地区対抗でやっているのもいいと思うし。この町は他の町に比べていろんな行事があるんです。」
と言っていた。


もちろん川や海などの自然もそうだが、美波町の1番の魅力はこの"町の人の結集力"にあるのかもしれない。
町の人が団結しひとつになり、その人のエネルギーでこの町はにぎわいや活気を維持しているのかもしれない。
祭りという文化や伝統、歴史があり、それを守り続けていこうと思うからこそ、人が力を合わせ地域がひとつになっていくのかもしれない。

"祭り"というものが、地域とってどれほど大切なものであるかを感じることができた。
今度はこの祭りに参加して、町の人が祭りを大切にしているという思いを、この体で実感してみたいと思う。