旅関東編②!58カ所目は神奈川県三浦市!

旅関東編②!58カ所目は神奈川県三浦市!

12月15日〜18日まで滞在してました。
三浦市は三浦半島の先端にある地域。東西南の三方が海に囲まれた地域で、東側は三浦海岸や特産の大根畑が広がっている。西側も農地が広がっている。南側には三崎港という港があり、ここは三崎マグロが有名だ。このマグロを求めてくる観光客や本土と橋でつながる城ヶ島への観光客も少なくない。そんな地域だ。

そんな中、私は三崎地区で活動している合同会社MISAKI STAYLE の菊池さんとお話しさせていただいた。場所は三崎港近くにある"あるべ"というトライアル拠点でお話しした。
合同会社名の"STAYLE"とは、様式や〜流を意味する"style"と、滞在を意味する"stay"を合わせた造語である。
メンバーは菊池さん、不動産屋さん、塗装屋さん、古道具屋のご夫婦の5人であり、
活動としては、①移住・二地域居住②ローカル③観光の3つを行っている。
①では移住相談や暮らしサポート、
②では地元の人向けの情報発信として地元でも知らない魅力紹介や空き家相談、
③では、三浦海岸や三崎マグロといった人気観光だけではなく、ガイドブックに載っていないようなところを紹介したりしている。
このように様々なことを通して、"三浦三崎流の滞在を提案していく"団体であるのだ。
メンバーは菊池さん、不動産屋さん、塗装屋さん、古道具屋のご夫婦の5人。

そこで私は、
「こちらはどのようなきっかけで設立されたのですか?」
とお聞きした。

菊池さんは、
「私はここ出身。元々、移住者だけでなく地元の人も楽しんでもらえるようなイベントを企画してやっていて。その時、三浦市でトライアルステイをやることになって、そこの交流会に呼ばれて参加したんです。そこで、元々は顔を知っていたけど、今の合同会社メンバーの他の4人に会って。
 トライアルステイは3つの団体が関与していたんだけど、地元のことがわかる人がいないといけないとなって地元で集まってサービスを提供やサポートしようとなったんです。
 でも、この前にも危機感をもっていて。この地域の蔵づくりで歴史的建物が壊されてしまい、今の良い建物でもこれからそうなってしまうのでは?と思って。それでどうにかしようというのもあって、5人が集まってやり始めたんです。あと、トライアルステイのサポートを1年間やっていたが、その次の年から自分たちがやるのは難しくなってしまったんです。でも、移住や企業支援などは必要だと思ったので合同会社を作ったんです。」
と言っていた。

これだけではなく、この他にも個々で思いや危機感には違うものがあるそうだが、5人が集まって活動をしているのだ。

また、それに続けて
「私は1年間トライアルできる場所は必要だと思っていて。今はこの"あるべ"ともう一カ所トライアルできるんです。
 こっちにきた人に三浦を知らないまま戻って欲しくなくて、知り合いを作ってほしい。住んだら住んだでバックアップ場所としてここを使って欲しくて。
 今、相談者は2年ぐらいで約130件。創業などの相談だけでなく地元の方からの空き家の相談も多かったりするんです。この辺の地域だと商店が多く店舗兼住宅のところが多いので、ちゃんと不動産として売るのは難しかったりする。だから、私たちもこれを克服しようとやっているんです。古い物件は貸せないと思っている地元の方もいるけど、実はこういうのに需要がある。そういうのを知っていってもらいたいんです。」
と言っていた。

地域が今どんな状態なのかを把握し、地域の人たちでも知らないことを伝え広めていき、地域の課題を解決していこうと考えられている。今は移住者相談などを行うが、特に空き家の現状把握や今後の利活用についても考えられているのだ。


そのような中、地元への発信活動について、
「ローカルメディアや新聞、ローカルのタウン誌、市民祭りに出て、こういう会社があることを地元にPRして、また、ここを始めて移住相談などをしていることもPRしていると言う。こういうのは意外と口づてで広がっていきやすい。」
と言っていた。

この団体が会社になったのは、2019年の夏。
なので地元でも知らない人が多くいるのだ。
だからこそ、まずこの会社を地元の人に知ってもらおうと、様々なところで少しずつPR活動をしているのだ。
それでここの人には貼り紙の効果があったりもして、実際に地元にも少しずつ周知されてきている中で、この場所(あるべ)が
「三浦の魅力発信基地になればな思っているんです。」
と菊池さんは言っていた。


菊池さんはその魅力について、
「個人的に今までここに住んでいるのは知っている人が多いから。あとは、食べ物に困っていないかな。私自身もこの町に胃袋をつかまれたしね。
 移住してきた人が、元々三浦にはないけど三浦のものを使って新しい商品開発をしていたりもするので新しいものが入るかな。」
と、話してくださった。

この町は地域のつながりが強いので外からの人の受け入れが難しかったりもするようだ。でも、そこに知り合いがいるとすぐに地域の人も受け入れてくれるという。知り合いがいることで地域とのつながりが一気に強くなるのだ。
菊池さんが初めにも
「ここに来る人にはただ来てもらうだけじゃなくて、知り合いをつくって欲しい」
と言っていたが、この言葉の意味はここから来ているのかもしれない。
この繋がりがこの地域の魅力だと菊池さんは感じられているのだ。
また、移住してきた人が今までになかった新しいものや価値観を取り入れてくれることも魅力なのだ。

このように、素晴らしい魅力があり、それをまず地域の人、そして外の人に伝えていくために、今後ここを地域の誰もが知る場所にしていき、ここを起点とした三崎地区、三浦市の地域全体の盛り上げ拠点、地域魅力発信基地にしていくのだろう。