賊と作る心

「賊とる心」天童は、保福が翠巌を賊だといった言葉を借用して、翠巌の偉大さを頌したので、賊とは甚だ失礼な申分のように聞こえますが、禅家の用語は、世間の用語と違って、極端に貶したり、悪しざまにいったりした時は、最大の褒詞なのでありまして、賊とは為人接化の手際の下手なこと、憎らしい程慣れてみると感嘆これを久しうする意味があるのです(加藤『従容録』五)

①盗賊。②相手の妄想・分別を奪いとる禅者の機用・作略をたたえていう言葉。③煩悩のこと(禅学大辞典)

賊というのは、異常の禅哲を称する常用語(従容録:22)

盗跖(とうせき)
古の大盗賊の名(「国訳月坡補師語録」)


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