論理的思考力②(横の論理)
前々回から、
著書「ロジカル・プレゼンテーション」を基に
自分の考えを効果的に伝える「提案の技術」について学んでいる。
前回は、論理的思考力①(縦の論理)ということで、
①縦の論理がつながっている状態とは、誰が見ても因果関係「AならばB」が成り立っていること。
②縦の論理の理想は、「求められれば細かく説明できる状態」
③縦の論理がつながらない原因は3つ。
1, 経験や思い込みで口には出さない勝手な前提条件を頭の中に置いている
2, 一概にそうとは言えないものを一緒に議論している。
3, 偶然であるものを必ずそうだと言っている。
ということを学んだ。
今回は、
論理的思考力②(横の論理)について学んでいく。
横の論理とは?
縦の論理は、「AだからB」という因果関係が万人に通用することであった。
(直列的→雨が降るから、傘を持っていく)
横の論理(並列的)とは、
「全体が定義されており、誰が見ても、全体がカバーされていて漏れもダブりもない」ことである。
例えば、一般的に「人間」は「男」と「女」カバーできる。
また、余暇時間は「食べる、寝る、遊ぶ」でカバーできる。
横の論理が通ってない状態とは、
「それだけなの?」と質問される場合である。
横の論理が繋がらない要因3つ
①「言葉のレベル感」があっていない。
②漏れがある。
③ダブりがある。
それぞれ簡単な例で具体的に記すと、
①今年の我が部門の目標は、環境負荷の低減と遅刻をしないようにすることだ。
→この2つの目標は、言葉のレベル感が違うすぎて、そもそもよく分からない。
また「なぜこうなったのか?」を聞かずにはいられない。
②市場は伸びるし、単価も高いから参入すべきだ。
→漏れがある状態。
この2つの要因だけでなく、競合や、価格競争なども視野に入れて検討しなければいけない。
③コンサルティング会社を志望する理由は、プロフェッショナルとして認められ一人前の人材として責任ある仕事をしたいからです。
→ダブりがある状態。
この2つは微妙な違いはあるが何か似たようなことを言っている。
横の論理を繋げるには
よって、横の論理を繋げるには、
まず、①「次元の違う話」の言葉のレベル感を合わせること。そして、②全体を定義し、③漏れや④ダブりがないかを確認すること
が必要になる。
①言葉のレベル感を合わせる
言葉のレベル感にズレが生じる要因は、
「視点」と「切り口」が揃っていないことだ。
「視点」をそろえる上で大切なことは、
「それは誰目線の誰の言葉か」を考えること。
「切り口」をそろえる上で大切なことは、
「それはどういう場面の言葉か」を考えること。
例えば、りんごの話をするにしても、
試食する場面であれば、「美味しい」「酸っぱい」のような意見になるが、
描写する場面では、「丸い」「赤い」といった意見になる。
このように切り口が揃わないと、議論にならない。
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