今日はなんの日?

ネタがないのでどうしようか、とトレンドを見るも見事にイカばかりだったので、未プレイの私にはわからない。
が、ふと今日の日付けを見て、何かあったはず…と記憶を探った。

今から二十八年前、一九九五年一月十七日。
そう、阪神・淡路大震災である。

横倒しになった高速道路の高架が印象強い。当時はニュースで流れる凄惨な景色にただただ呆気に取られるばかりであった。
後年、あるマンガ作品と出会い、報道されない被災者の心情に触れる機会があった。

『神戸在住』木村 紺/著(講談社)

美大に通う主人公の、何気ない日常を描いた作品である。この主人公は大学進学のタイミングで神戸に越してきたため、阪神・淡路大震災を経験してはいない。とある友人から、当時の話を聞くことになる。
その友人は自身も被災しながら、避難所のボランティア活動に携わっていた。あまり話したい内容ではない、と彼は重い口を開き、淡々と話す。
内容についてはここでは触れないことにする。是非、この作品を読んでいただきたい。

当時は大型の震災について、行政のマニュアルもなかった。すべてが手探りで、被災者の方々も、ボランティアの方々も大変な苦労をされただろう。
阪神・淡路大震災では大規模な火災があり、甚大な被害を被った。政府、行政も初めての経験であり、迅速な対応を、と思ってもなかなか被災者に届かないもどかしさを抱えることになっただろう。
そんな中、被災地では出来ることは限られていても、精一杯のことを、と尽力する人々がいた。
このことを、忘れてはならないと強く感じた。

東日本大震災では、阪神・淡路大震災での経験を活かそうと、多くの人々が助けてくださった。本当に感謝しかない。

今も地震大国である日本には、様々なリスクがある。首都直下地震も南海トラフ地震も、高い確率で起こるであろうと予測されている。
自然の営みには到底敵わないが、いざという時、最善の行動が取れるよう、心がけておきたい。

余談ではあるが、東日本大震災の際には、日本人らしい行動に勇気づけられた。停電で真っ暗な信号、警察官もいないのに、皆、譲り合い、安全に運転していた。普段は交通マナーの悪い地域なのだが(笑)、非常時にはこんなことも出来るのか、とちょっと可笑しく思いながらもありがたかった。
震災などないに越したことはないが、この経験を次の世代、その次の世代…と語り継ぎ、もしもの時には一人でも多くの方を助けることが出来ますように。

最後に、阪神・淡路大震災で犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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