10年前とこれからと

すごく久し振りの投稿になります。

最近テレビを見ていると東日本大震災から10年が経ち、様々な特集が取り上げられているのを目にします。
そんな中で10年前に自分が思っていたこと、感じていたことが薄れていることに改めて気付かされました。
10年前に感じてたこと思っていたことは、今の自分やこれからの自分にとって大切なもので、今後のモチベーションになるものだと思い、ここに記録しておくことにします。

10年前の3月11日。
私たちの記憶に刻まれた東日本大震災。
私は当時東京に暮らす高校3年生でした。

福島原発事故によって、原発に依存することが世間的に問題視され、将来の日本におけるエネルギー問題を目の当たりにしたとき、今後どうなるのだろうと不安になったのを覚えています。

その頃世間的にも再生可能エネルギーへの取り組みについて関心が高まっており、私自身もそれについて興味を持っていました。

その4月に大学へ進学し建築を学ぶ中で建築環境工学や建築設備工学に出会いました。

一般の方には馴染みのないものですが、建物を建てればそこで人が活動し、それに伴い電気やガス、水などを消費していくのです。
それについて如何にエネルギーを使わないようにできるかいわゆる省エネについて考える学問でもあります。

まさに当時自分が関心を寄せていた学問がそこにあったのです。

大学時代はそれこそZEB(ゼブ:Zero Energy Building)に強く惹かれ、4年生の研究室も建築設備工学の研究室に進みました。
ZEBは建物で消費されるエネルギーを太陽光などの自然エネルギーにより作り出されるエネルギーで賄い、収支がゼロになる建物を指すものです。

大学の時には2020年に新築の建物をZEBにするという目標が定められて居ました。
大学時代はそんな世の中が訪れれば日本のエネルギー問題は大きく解消されていくと希望を抱いていました。
しかし、2021年になった今でもZEBを満たす建物は僅かしかないのです。

現実問題ZEBを実現するにはそれなりの設備投資が必要であり、企業としては多大な資金を投じてまで建物を新築することはないため、ZEBの実現は難しいものだと、社会人になり建物の施工管理をする中で感じています。
しかし、いつかZEBが当然の世の中になると思っています。
その時私自身もそれをつくる人で有りたいと思うのです。


その理想を少しでも思い出す切っ掛けをくれた東日本大震災から10年という節目。
震災の被災者ではないですが、震災で起きた出来事は今でも自分のなかに根強く残っています。
ただし日常生活ではその記憶すら埋もれていってしまっています。

今回改めて文書化し、今後の自分のために留めておきたいと思います。

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