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G3 2023年マーメイドS:全頭診断

皆様こんにちは。バークレーでございます。Twitterアンケートにて今週は2つとも考察が必要という結果が出てしまいましたので、2本記事を書かせていただきます。しかしながら結構今週も忙しく木曜しか時間が取れない状況になってしまいました。宝塚記念はさすがにさらに気合いを入れて記事を書かねばなりませんので、マーメイドSは全頭診断という形の記事とさせていただきます。今週はnoteで記事を書くと決めておりましたので、この記事もnoteにて書かせていただきます。では早速始めていきましょう!

G3 マーメイドS:阪神芝2000m右回り
【コース形状考察】

阪神競馬場芝2000m右回り:コース形状

こちらがマーメイドSが行われるコースの形状となります。大阪杯と同じコースですね。正面直線の途中がスタート地点となっており、1角までの距離は325mほとどなっています。スタートして直後に急坂を迎えるのでペースは抑えめになりそうな印象もありますが、それはハナを切る馬が明確に決まっているようなパターンの時です。やはり1.5ハロンほどでコーナーを迎えてしまうわけですから位置は早い段階で獲得しておきたいところ。メンバーによっては普通に2ハロン目が速くなることも十分考えられるでしょう。その後しばらくは平坦な道が続いていきますが、3角あたりから緩い下りが始まるということと、阪神内回りは意外とコーナーがゆったりしていること、そして阪神内回りの直線は356.5mほどしかないことが重なって、まくりが効くコースであることが最大の特徴でしょうか。また「急坂を2回上る」というコースであることも無視できません。2000mがギリギリの距離適性である馬などは最後坂で脚が止まります。その辺の距離適性も意識して予想をしていきましょう。

【断面図】

阪神競馬場芝2000m右回り:断面図

こちらが断面図となります。阪神外回りと内回りの違いはもちろん直線の距離ですが、もう一つは下り坂の傾斜にあります。長い距離をかけて下っていく形状をしている内回りの場合、勝負を仕掛けるポイントがばらける傾向があり、結構騎手の方々同士の駆け引きが行われる形状だと考えられます。一方で阪神外回りは短い距離で一気に下っていく形状をしているので勝負のポイントになる部分が特定しやすいという特徴があります。またどこかで内回りと外回りの違いについては詳しく紹介できる機会を作りたいと思っておりますので、今の時点ではこれくらいで勘弁してください。

【ペース考察】

マーメイドS過去レース:前後半ラップ

G3ということもあってか、前半はそこまで流れないようですね。とはいっても61秒台にまで緩むのも稀です。おおむね最初の1000mを60秒前後という標準的なタイムで進むということが分かりました。そして後半です。後半は平均値で60秒を切っていますので、まぁまぁしんどいラップを刻むようです。そして先述したようにまくりが効きやすいということなのであればなおさら息を入れるタイミングが少なく、長く良い脚を使える馬が好走してくるような印象を受けます。しかも阪神競馬場は木曜こそ多少雨が降るものの、金土日と晴れが続く予報となっています。そうなると去年と同じような高速馬場となる可能性も出てきます。それが今回のマーメイドSの予想を難しくさせる要素の一つとなっているのではないでしょうか。

【逃げ馬考察】
直近5走で逃げたことのある馬の中から、今回の逃げ馬を特定する作業を行っていきたいと思います。まずは候補となる馬をピックアップしていきましょう。
■逃げ馬候補■
サンカルパ・シンシアウィッシュ
タガノフィナーレ・ハギノメーテル
ヒヅルジョウ・ビジン

なんと6頭も候補馬がいることが分かりました。マイルか!?って突っ込みたくなる頭数です。もしかしたら出走しない馬も含まれてしまうかもしれませんが、そこはお許しください。では1頭ずつ確認していきましょう。ちなみに馬の診断ではありません。あくまでも逃げるかどうかだけ述べていきたいと思います。
サンカルパ
→逃げたというよりは途中からハナに立ったような感じ。前々走では1枠1番の馬に枠順の有利を生かされて前に出られてしまうが、途中でハナを奪う形となった。それも奪ったというよりは「1番が垂れた」という表現の方が良いと思われる。おそらく好位にはつける競馬をするだろうと思われるが逃げる可能性は低い。一方で前走中山2勝クラス房総特別の前3ハロン34.3秒はかなり速い。逃げ馬が速い前半のペースを作ったとしても対応はできそう。
シンシアウィッシュ
→こちらも逃げたというよりは途中でハナに立った感じ。逃げたとされているのは4走前の山中湖特別でのこと。ただサンカルパと違うところは、前半のペースが非常にゆったりしたものだったのでMデム騎手が3角前で勝負に出たというところ。明確に前に意思をもって出たということ。ただ前3ハロンの平均を見るとそこまでの速さがある馬ではないし、好位で競馬をするだろうと思われる。
タガノフィナーレ
→今回出走するのかは正直分からない。ただ、この馬は逃げたとしても前半のペースが35秒台で進んでしまうと凡走、というパターンが多すぎる。サンカルパなど速いペースでも対応ができる今回のメンバーであれば、無理にハナは主張してこないものと思われる。
ハギノメーテル
→障害やダートやスプリントにも出走するなんでも屋みたいな馬。前走では1400mで逃げ勝っている。長距離を経験してきて体力がある馬だと思うのでそれが功を奏したのだろう。ただ、1400mだから前35秒台で逃げられたということであって、2000mで同じペースを刻むとは思えない。36秒台に落とし込むペースにするのならば逃げるのは厳しいだろう。
ヒヅルジョウ
→明確にハナは切りたいと思っている馬。前走・前々走・5走前で逃げている。しかもその3回のうち2回で勝利している。ただ逃げるスピードとしては平均的なものでこちらも36秒台前半が現実的なラインか。おそらく今回逃げたとしても厳しい。そう考える理由は他にもあるが後ほど。
ビジン
→逃げたのは前々走松籟Sでのこと。このレースは3000mでのレースではあるがその中で前3ハロン36.1秒は結構速かった。結果は4着。長距離適性があると思うので思い切って逃げてくる可能性は十分にある。が、さすがに35秒台はないか…。

今回逃げた経験のある馬は結構多かったにも関わらず、明確な逃げ馬というかこの1頭で逃げは決まり!と思える馬がいないことが分かりました。冒頭で述べた通り、明確に逃げる馬がいて、早い段階でテンの速さを生かして先頭に立つ流れになれば前半は緩んだペースになると考えられますが、今回はどの馬も前3ハロンは36秒台が標準、いわゆる前半60秒ペースくらいで逃げる可能性がある馬たちばかりとなります。逆に逃げを主張してくる可能性がある馬はテンの速さで言えばハギノメーテルやサンカルパあたりでしょう。これらの馬がともに逃げようとした場合、2ハロン目まである程度流れるペースになる可能性が出てきたのではないでしょうか。

【ラップ考察】
続いてラップの分析をしてきたいと思います。いつもであれば視覚化をしたうえで分析をしていく流れになるわけですが、せっかく大阪杯と全く同じコースなのであれば、違いを分かり易くするために比較して見ると良いでしょう。二つ並べて違いを考えていきます。大阪杯→マーメイドSの順に載せてみます。

大阪杯過レース:良馬場開催時ラップ
マーメイドS過レース:良馬場開催時ラップ

本当に微妙な違いなので11.5秒のラインを強調してみました。まず私が注目したのは4ハロン目のラップです。大阪杯と違い、マーメイドSではこの部分が緩みやすい傾向にあることが分かりました。やはり牝馬限定の重賞ということが影響しているでしょう。夏は牝馬を買え、それは正直重賞には当てはまらないと私は思っています。長距離で牝馬が穴を開けることはありますが、2000mくらいであれば牡馬の力というものが抜けているとやはり思います。さて、話を戻します。マーメイドSでは4ハロンの位置で緩むという話でしたね。大阪杯と比べてみると明らかに緩んでいて12.5秒近いラップになっています。そしてもう一つが7~8ハロン目です。明らかにこの部分が大阪杯と比べると緩いのです。と話しながらもやっぱり二つを縦に並べても違いは分かりにくいかなと思ってきました。平均だけを同じグラフ内で表示してみましょうか。

大阪杯→青 マーメイドS→橙

このように平均ラップを初めからまとめてグラフにすればよかったと後悔していることは内緒です。やはりこちらの方が違いが分かり易いですね。4ハロン目の明らかな緩み、そして7~8ハロンで逃げ馬がペースを緩めることによってまくりが効きやすく、馬群が塊となって直線を迎えるのがマーメイドの特徴であるという予測が立ちます。では実際の隊列も見ていきましょう。

2023年大阪杯直線に入った場面

こちらが大阪杯、先頭を走っているのはこのレースでも淀みないラップを刻んで見事G1勝利を飾ったジャックドールです。では昨年のマーメイドS直線の写真を見てみましょう。

2022年マーメイドS直線に入った場面

明らかに外へ膨らんでいることが分かります。3~4角でペースが緩むということは隊列が短くなるということ、後ろからの馬が進出しやすいということを意味しています。結果として馬群が一塊になって直線に向かうわけです。そして番号は最終的な着順を意味します。手書きでごめんなさいww これを見ているとやはりロスなく直線に向かうことができた馬が好走しているということも分かります。外を回された馬は基本的には前に届かないような展開になる可能性があります。また、後ろからの競馬をした馬でもインをついて直線を進んだ馬はある程度好走しているということも分かりました。この展開と今年が同じ形になるとはもちろん限らないのですが非常に参考になるデータではあります。

【バークレーの全頭診断】
ではここからは出走馬の全頭診断を行ってまいりたいと思います。気持ち的には早く宝塚記念のデータ集めに取り掛かりたいのですが、焦ってしまってマーメイドSを取りこぼしてしまっては本末転倒です。落ち着いてじっくり診断を行っていきたいと思います。今回は馬体写真が手に入る馬についてはそちらも見ていきたいと思っています。では始めていきましょう。
ウインマイティー「B」
→早速昨年の覇者が登場しました。実績面では頭一つ抜き出ているという感じでしょうか。阪神2000mという条件では過去2回走っていて2勝。得意なコースと言って良いでしょう。距離的にも2200~2500mくらいの非根幹距離をこなしていて結果も出していますのでスタミナ十分です。今回の懸念材料はやはり「斤量」でしょうか。昨年は54㌔、今年は56㌔と2㌔増ということになります。オークスこそ55㌔の斤量で3着となりましたが、それ以降55㌔以上を背負って馬券内に入ったことがありません。同じ牝馬同士ということもありますので実力差としてはさほどないとは思いますが、この2㌔増がどういう風に作用するのかは未知数です。もう一つの懸念材料は「脚質」でしょうか。行き脚がついて前目で競馬ができれば良いのですが、中段あたりになると上がりで勝負していくタイプの馬ではない分厳しくなります。

ウインマイティー最新馬体

前脚とトモの高さを見る限りではフラットなので長距離適性はありそうです。何よりも緑と黄の幅が非常に広いので高い心肺能力があると分かります。馬の前半身は心肺能力と操縦性、トモは推進力を司るので私はそういう風に判断しています。そしてトモですが赤で囲んだ部分の筋肉はさほど発達していないように感じます。キレ脚があるタイプではないということでしょう。一方で印はつけていませんが、赤丸の右外側、いわゆるお尻の部分ですがこちらはしっかり筋肉がついているように見えます。まぁちょっとまだ緩さは残されていますが。持続力はあるけれどもキレるタイプではないということなのでしょう。昨年マーメイドも上がりは34.9秒でしたので、そこまで上がり勝負になってしまっても分が悪いタイプなのではないかと思います。昨年のレース時の馬体写真が見つからなくて残念…。

ゴールドエクリプス「C+」
→2勝クラスを勝ちあがったばかりの上がり馬です。阪神芝2000mは重馬場で経験がありますが、良馬場の方が良いタイプだと思いますのでその点ではプラスです。京都京都外回り1800mで上がり33.2秒は立派です。京都外回りの直線は約400mですから阪神内回りよりも50mほど長いというものです。それで上がり3ハロンで33秒台の走りを見せるわけなのでまくりを決めることもできそうですね。ただ基本前目で競馬ができると思いますので36秒強くらいで回ってきて5~6位通過くらいで直線を向くことができれば面白い存在なのではないかと思っています。非常に一完歩が大きいタイプというか大きなトビという感じの走り方をする馬です。決して回転力があるタイプではないことを考えると…阪神2000で最後に急坂が来るのはどうかな…とは思います。

サンカルパ「C」
→こちらも2勝クラスを勝ちあがってきたばかりの馬となります。前走は中山1800mで1着ですか。これまた内回りのコースということになりますのでこういう小回りのコースは合っているのでしょう。4走前の紫苑Sで9着になってからは2勝クラス勝ち上がりに3走を要しました。その間もルメール騎手とムルザバエ騎手が鞍上でしたので何とか外国人騎手の力で引き上げてもらったという感が私には拭えません。今回鞍上は…菱田騎手ですか。初騎乗ですね。ちょっと着内に入ってくる想像はつきません…。ごめんなさい。あと、阪神競馬場が初というのも気になります。まだ4歳牝馬ですし、福島や中京、新潟までしか輸送を経験していないというのも不安要素です。今をときめくドゥラメンテ産駒ですからぜひ期待したいところなのですが…。

シャーレイポピー「D」
→主に今までマイル~1800で勝負をしてきた馬となります。2000mレースは2年ぶりくらいでしょうかね。しかもその2000mであった紫苑Sは唯一の2000m経験でもあります。結果としてはファインルージュに0.4秒差の4着となりましたので大健闘ではあったのですがやはりそれも3歳牝馬限定の重賞でのことですからね。過大評価は禁物でしょう。マイルや1800mの重賞世界では中段やや後ろから競馬をしていくタイプなのですが、今回は2000mということですのでもう少し前で競馬ができる可能性があります。その部分はプラスに見ておきたいと思います。が…そうはいっても…。

シャーレイポピー最新馬体

最新の馬体を見てみても前傾というか前脚の方が短くなっていますのでやはり距離は短めの方が良さそうです。青丸の部分の筋肉は非常に発達していますので操縦性は高そうな印象を受けますし、赤い部分にしっかりとした筋が入っていることも好材料です。完全にとまではいかないですが、現状でもやっぱりマイル寄りの馬体をしている印象ですね。まぁミッキーアイル産駒だから当たり前って言えば当たり前ですが…。

シンシアウィッシュ「C+」
→エリカヴィータが勝利した時のフローラS3着馬が出てきました。2000mのレースは4戦してすべて馬券内に入ってきている馬となります。しかもそのうち1回はG2フローラSです。2000mの複勝率100%というのはさすがに重要視しなければならないデータだと思いますし、スタートさえ決めてしまえば好位で競馬ができる馬だと思いますので考察で導き出した展開には向いているのかなと思います。そしてこの馬の良いところは好位で競馬をしても高い確率で34秒台の上がりが使えるということでしょうか。中京のような上がりがかかる競馬場でもしっかり同じような数字で走っています。マイナス材料を考えていきますと、やはりまずはフローラSのレベルでしょうか。先日ユージュエヴァイユが好走しましたが、正直あまり昨年のフローラSはレベルが高かったとは思えません。そして2000m好走レースのうち2回が東京競馬場であるということです。やはり東京2000mはスタート直後にコーナーを迎えますので前半が緩みがち、事実4走前山中湖特別では前3ハロン37.6秒で番手でしたので…。今回はもう少し早いペースで追走しなければならないとなると果たして2000m持つのだろうかとは思ってしまいます。

ストーリア「B-」
→昨年秋華賞までは6戦連続馬券内という安定した走りを見せていました。重賞および3勝クラスに勝ち上がってからは苦戦が続いていますが、素質馬ではあると思います。中山牝馬Sで2着という結果を残していますので急坂に関しても大丈夫でしょう。そしてなんといってもまくりを決められるタイプの馬であるということがプラス材料です。福島牝馬では「8-9-2-2」中山牝馬Sでは「6-7-3-3」と、ちょっと行き脚が付きにくくなっているところは気になるのですがまくりを決めるようなレースを複数回しています。中段につけられてかつまくりを決めるような騎乗ができれば…昨年のマリアエレーナみたいな走りができるかもしません。が…前3ハロンのタイムを見ると…きつそうではあります。

ストーリア最新馬体

いやぁ、馬体は良いですね。何が良いってバランスがとても良い。キ甲は抜けているし赤と青の部分の筋肉の発達。すごく走りそうな馬体をしていると感じます。ここから最終調教でさらにもう一段階上がってくれば馬券にも絡んでくるのではないかと思ってしまいます。あー、人気下がってくれないかなwww

タガノフィナーレ「D」
→2000mのキャリアは結構積んできています。中京2000mというタフなレースで逃げ勝っているのもプラスの材料です。ただ、逃げ馬考察でも述べた通り今回逃げるのは厳しいのかなと。ちょっと重賞で馬券内に入るのはまだ無理かなという印象です。

ハギノメーテル「不気味」
→今村騎手がようやく復帰ですか。なんといっても斤量50㌔というのが猛烈に軽いですよね。今村騎手だからできる技。男の騎手なら減量がきつすぎます。前走は56㌔でしたから実に6㌔も軽い状態で走ることになります。ダ1800mであったり障害2750mでも出走経験がありますので距離に関しては問題ないと言えるでしょう。1400mで逃げ勝つ経験もしているのでテンの速さにもついていけるでしょう。本当に不気味な馬です…。ぜひ馬体を見たいところなのですが…写真がありません。どなたかお持ちでしたらぜひ見せてください。とんでもないスピードでスタート後に逃げて、めちゃくちゃ緩めるような騎乗をしてきたとしたら、ダート馬ですからパワーがありますしもしかしたらもしかしますよね…。謎の不気味評価としておきますwww

ヒヅルジョウ「D」
→こちらも2勝クラスを勝ちあがったばかりの馬でございます。2走前小倉の大宰府特別でのことでした。逃げ残って勝利をもぎ取っています。ただ小倉1800mという条件だったこと、そして前38.2秒と超がつくほどのスローに落とし込めたことが勝利の要因だったと考えられるので、下手したら35秒台になるかもしれない前半ペースについていこうとするならば持たないし、かといって後方からまくるような脚を持っている馬でもないので、鞍上としてはめちゃくちゃ難しい騎乗になると思います。騎手は松若騎手ですか。ちょっと荷が重いかな…。

ビジン「C」
→きましたステイヤータイプの馬。前走は2500mのレースで見事に勝利しています。もともとは主戦はダート戦。馬格はそこまで大きな馬ではありませんが急坂への対応は問題ないでしょう。ただステイヤータイプで2000m戦に勝利したボッケリーニとはちょっと格が違いますし、そう簡単にはいかないのかなと。

ビジン最新馬体

馬体的にはいかにもダート馬、もしくはもう少し短い距離の馬に見えますけどね。前脚は短いですし、前半身の逞しさはあるので坂への掻き込むタイプの走法なのかな。ちょっと過去レース見てきますね!…はい、なんかそうっぽいですね。トモで普通は推進力を生み出すのですが、前脚で馬体全体を引き上げているような印象を受ける走り方でした。決して阪神2000mコースは合わないわけではないと思うのですが、やっぱり回転力はそこまでないので2000m専門で走ってきたアスリートと比べてしまうと見劣りしてしまうかもしれません。

ビックリボン「A+」
→現在1番人気の馬が出てきました。私はもともと人気を見て馬券を決めるタイプでもないのですが…。2000mは過去7回走っていて、6回馬券内という距離適性を見せています。戦ってきた相手もそれなりに強い馬たちであることも好印象です。結構隙がないようにも感じます。時計が出る時期であるとはいえ4月の阪神2000mで118.3秒という好時計も記録しています。唯一心配なことがあるとすれば、やはり脚質でしょうか。前走福島牝馬S1800mでは「11-10-7-6」と後ろからのスタートとなりました。今回は2000mですから2桁順位でコーナーを通過していくことはさすがにないと思うのですが後方からの競馬になりそうです。前に進出してくるタイミングが遅くなるようだと外を回される形となってしまうわけですから一気に厳しくなってきます。ただ、先ほど紹介した福島牝馬Sもその前の関門橋Sでも「7-7-3-2」とまくりを決めていることから、タイミングさえ間違わなければ結果は出せる可能性も高いのではないでしょうか。鞍上は西村淳騎手です。継続騎乗ということでそのタイミングを計る感覚は信用して良さそうです。

ビックリボン最新馬体

馬体を見た瞬間に私が思ったことは「あ、ダメだ、これは買わないと」でしたwww 赤の部分から分かる通り、トモの筋肉はちょっと抜けていると思います。阪神JFの時のリバティアイランドを見た時の次にちょっと衝撃的なトモでしたね。前後脚のバランス的にも2000は持つと思いますし高い心肺能力もありそう。このトモを見ると少し瞬発力寄りの調教になっているかなという感じもしますが、これは文句なしで良い馬体と言えると思います。

ホウオウエミーズ「D」
→直近では2200mのレースで勝利をあげていますが、本来的には1800mくらいを得意としてきた馬になります。もう6歳なんですね。ちょっとピークはさすがに過ぎてしまったのかな…。

ホウオウエミーズ最新馬体

なんかピカピカしてるwww 丸みもありますがもう一段階絞れてくるでしょう。ただ、何と言ってもめちゃくちゃ馬体的にはマイラーとかスプリンターっぽくないですか??この前半身はロードカナロアかなって見てみたらやっぱりロードカナロア産駒でしたwww マイルとか1400mで牝馬限定みたいなレース目指した方が良い気がするんですけどね…。

ランスオブアース「D」
→さぁラスト1頭ですね。こちらもダート馬ですね。ダートと芝の距離相関を考える時、私は芝+200mくらいだと認識していますが皆様はどうでしょうか。そういう考えでいけば十分に2000m持つのでしょう。ダート馬であることに加えて馬格もある馬なので阪神の急坂は対応できるとは思うのですが、やはり馬場が渋った方が良い感じもします。母父の血が強く出ているのかな…?いずれにしてもちょっと格的に難しいかな…。

さぁ以上で全頭診断が終了しました。全頭診断をやってみて分かったことではありますが…このレースやっぱり難しいですわwww 一応高評価の馬を以下にまとめておきますが、マーメイドというと荒れる印象もあります。少し馬券は広めにしていた方が良いかもしれませんね。
■全頭診断高評価馬■
※番号は現在の人気
A+…ビックリボン➊
B…ウインマイティー➌
B-…ストーリア➋
C+…シンシアウィッシュ➎・ゴールドエクリプス➍
C…ビジン➑・サンカルパ➏
不気味…ハギノメーテル⓬

すいません…なんか見事に人気馬が集中してしまいました…。ただ紐荒れの可能性は十分にあるようにも感じます。この中でどの馬を軸にするのか、そしてそういう馬券構成で勝負をしていくのか、後数日ではありますがしっかり考えて最終見解へとつなげていきたいと思います。おそらく最終見解はユニコーンSのものと一緒に公開していくことになります。枠順を踏まえた隊列の予想などもしっかり行ってお伝えしていきます。

今回の全頭寝台は以上となります。
短くしようと思ったのですが、結局10000字を超える記事になってしまいました…。もう私は短くまとめることができない身体になっているのかもしれません。それでも記事を最後まで読んでくださった皆様。本当にありがとうございます。来週はいよいよ宝塚記念です。ここでも炎の中間考察を再びお届けしたいと思っています。ぜひともそちらもご覧ください。

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