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G1 2024年桜花賞:中間考察

皆さんこんにちは。
バークレーでございます。
いよいよやってきましたクラシック牝馬第1戦「桜花賞」でございます。なかなかこちらも天気が怪しいところなのですが、何と登録馬数27頭!何かの嫌がらせなのでしょうか…ww ただ面白いだけではなく、結構これまた混戦模様の匂いがプンプンしていますねぇ。それでも何とか大阪杯のように的中させていきたいところです。一生懸命書きますので、ぜひ皆様参考になさってください。では早速考察を始めていきましょう!


G1 桜花賞:予想基本方針

G1 桜花賞:阪神芝1600m右外回り
【コース形状】

阪神競馬場芝1600m右外回り:コース形状

こちらが桜花賞が開催される阪神外回りコースとなっています。まずいつものように形状から何かつかめることはないか確認していきましょう。なんといっても確認しておかねばならないことは、阪神1600mは2ハロンセットに考えられるコースだということです。スタートは向こう正面2角過ぎたあたりから。そして3角までが444mとなっていて、これが最初の2ハロンです。そしてゆったりと長い距離を曲がる3~4角の部分。これが次の2ハロンということになります。そして最後の直線473.6秒です。これが3つ目の2ハロンということになります。競馬というのは1ハロンで何とかできる要素は限られていると私は考えています。2ハロンで位置を上げたなら2ハロンかけないとペースを落として息を入れることはできません。まずこの2ハロン3セットという考え方を予想の出発地点とします。ここから「歪み」を考えていきます。

まず最初の2ハロンから行きましょうか。大阪杯の中間考察でも述べたのですが、スタートから最初のコーナーまでの距離は300mくらいが基本。大阪杯もそれくらいでした。そして距離は2000m、これを基本と考えます。今回は1600mですから基本となる2000mよりはテンが速くなることは間違いありません。そして最初のコーナーまでの距離が444m。これは距離が長くなれば基本テンが速くなると考えて良いかと思います。そう考えれば阪神外回りのマイル戦というのはテンが速くなる要素が詰まっていると考えられるのです。実際冬の2歳G1が行われてきた阪神JFや朝日杯FSでも同じようなことが起こります。同じ条件で戦うチューリップ賞などに関しても同じくテンが速くなりますね。まず桜花賞というのは「未知のテンの速さに遭遇するレース」と言えるわけです。後ほど詳しく紹介をしていきますが、桜花賞の前3ハロン平均ラップは良馬場開催時ではあるものの34.84秒ということになっています。この34.84秒というテンの速さを経験しているか否か、そしてその中で結果を出せているか否かというところから考察を始めていきたいと思います。2023年の各種レースの前3ハロンを調べてみましょうか。やば…これ書いたは良いものの、とんでもない量を調べなければならないかもしれません…。書き始めから絶望しておりますww馬毎に調べますか。「全」はレースの前3ハロン、「自」は自身の前3ハロンを意味します。さすがに新馬戦まで調べてしまうとキリがないので、「名前の付いたレースのみ」調べていきます。そしてさらに「出走する可能性のある馬」だけで勘弁してください。まずそこから特定しましょうか。次の表をご覧ください。

2024年桜花賞登録馬

登録馬27頭の賞金は上記のようになっています。一応賞金だけで言えば上位16頭は出走が可能になっています。そして「シカゴスティング・ショウナンマヌエラ・ボンドガール」という3頭のうち、2頭が選ばれるという形になるのでしょうか。個人的にはボンドガールも期待していた馬ではありますが、シカゴスティングあたりが出るかでないかでテンの速さが変わってくる可能性があると感じるので、できれば出てほしいなぁと思っています。抽選に回る3頭は今の時点では除くわけにはいきませんので、その3頭の以下8頭以外を調べていくことにいたします。
アスコリピチェーノ「○」
阪神JF:1着…全「34.4○」自「35.2」
新潟2歳S:1着…全「35.4」自「36.1」
イフェイオン「○」
フェアリーS:1着…全「34.7○」自「35.0」※1400
エトヴプレ「▲」
Fレビュー:1着…全「33.8○」自「33.8」※1400
中京2歳S:4着✕…全「33.8○」自「34.6」※1200
福島2歳S:1着…全「33.8○」自「34.5」※1200
キャットファイト「▲」
アネモネS:1着…全「34.5○」自「35.0」
フェアリーS:6着✕…全「34.7○」自「34.8」
阪神JF:10着✕…全「34.4○」自「35.4」
アスター賞:1着…全「35.1」自「35.8」
クイーンウォーク「?」
クイーンC:1着…全「35.4」自「36.7」
コラソンビート「◎」
Fレビュー:2着…全「33.8○」自「34.2」※1400
阪神JF:3着…全「34.4○」自「34.8」
京王杯2歳S:1着…全「34.2○」自「35.7」※1400
ダリア賞:1着…全「34.7○」自「35.6」※1400
シカゴスティング「▲」
Fレビュー:12着✕…全「33.8○」自「34.0」※1400
阪神JF:5着△…全「34.4○」自「34.4」
ファンタジーS:3着…全「34.1○」自「35.4」
フェニックス:1着…全「35.6」自「35.7」※1200
ショウナンマヌエラ「✕」
チューリップ賞:14着✕…全「34.5○」自「36.5」
アルテミスS:5着△…全「35.9」自「35.9」
新潟2歳S:2着…全「35.4」自「35.4」
スウィープフィート「▲」
チューリップ賞:1着…全「34.5○」自「36.0」
エルフィンS:2着…全「36.4」自「37.1」
阪神JF:7着✕…全「34.4○」自「36.0」
白菊賞:2着…全「36.9」自「38.2」
ステレンボッシュ「○」
阪神JF:2着…全「34.4○」自「35.5」
赤松賞:1着…全「35.7」自「36.1」
サフラン賞:2着…全「35.4」自「36.5」
セキトバイースト「○」
チューリップ賞:2着…全「34.5○」自「34.5」
紅梅S:2着…全「36.1」自「37.1」※1400
赤松賞:5着△…全「35.7」自「36.1」
りんどう賞:2着…全「35.3」自「35.9」※1400
セシリエプラージュ「◎」
Fレビュー:3着…全「33.8○」自「34.6」※1400
チェルヴィニア「?」
アルテミスS:1着…全「35.9」自「36.4」
テウメッサ「▲」
アネモネS:2着…全「34.5○」自「35.8」
ハワイアンティアレ「○」
チューリップ賞:3着…全「34.5○」自「35.8」
ボンドガール「○」
サウジRC:2着…全「34.9○」自「35.7」
マスクオールウィン「○」
フェアリーS:2着…全「34.7○」自「36.0」
黒松賞:1着…全「34.0○」自「34.1○」※1200
カンナS:2着…全「33.3○」自「34.1」※1200
ダリア賞:3着…全「34.7○」自「35.3」※1400
ライトバック「✕」
エルフィンS:1着…全「36.4」自「37.1」
アルテミスS:4着△…全「35.9」自「36.8」
ルージュスエルテ「▲」
クイーンC:3着…全「35.4」自「37.0」
ワイドラトゥール「✕」
チューリップ賞:13着✕…全「34.5○」自「35.0」
紅梅S:1着…全「36.1」自「36.9」※1400
ファンタジーS:10着✕…全「35.6」自「36.3」※1400
このような評価になりました。前が速い流れを経験していて、好走している。これが桜花賞の法則であるとは言いません。論理的に考えてその方が好走する可能性が高いと考えているということです。最も安定して前が長いレースを経験しているのはやはりコラソンビートでしょうか。着内を外したことがありませんし、現在は6番人気想定のようですが実際もっと人気するでしょうね…。ぜひとも人気にはならないでいただきたいですねww

さて、では次の2ハロン。いわゆるコーナー部分について考えていきましょう。ただその考察に大きく関わってくるのが「高低差」です。ここは断面図考察の部分で詳しく述べていくことにいたしましょう。

【断面図考察】

阪神競馬場芝1600m右外回り:断面図

こちらが阪神外回りコースの断面図となります。青で囲んである部分がコーナー部分であると思ってください。先ほどは「次の2ハロン」と言いましたが、そもそもこのコーナー部分は3ハロンくらいあります。そしてその最後の部分には「急激な下り」が見えますね。阪神外回りは内回りと違い、下りの傾斜が急になっています。2ハロンで一気に下ってからの急坂。その下りが始まる部分がまさにゴールまで残り3ハロンという部分なのです。そういう意味で阪神外回りというコースは、ペースを上げるタイミングが分かり易くなります。それはラップを見るとよくわかります。

桜花賞過去レース:ラップ

明らかに残り3ハロンのタイミングからスパートが掛かっていることが分かります。毎回の中間考察で述べていることではありますが、このラップはいつも各ハロンの先頭のタイムを計測しているわけですから、少なくとも前にいる馬が仕掛けているということが分かるわけです。そうなると後方から競馬をしていた馬が直線の時点で前に進出するためには、もっと手前でスパートを掛けなければならなくなります。これは3歳牝馬という条件においては非常に難しいのではないでしょうか。要するに何を言いたいのかというと、阪神外回り、特に桜花賞では「まくり」というのは有効ではないのではないかということです。ちょっと着内馬を見て確かめてみましょうか。

桜花賞過去レース:1着馬
桜花賞過去レース:2着馬
桜花賞過去レース:3着馬

桜花賞過去14年分のデータで着内に入ったのは合計42頭分。そのうちの7頭だけが3~4角で位置を上げているということになります。しかも大きなまくりとは言えない順位の変動がほとんどです。このようなところから、桜花賞はやはり直線向いてからの上がり勝負ということになるというのが分かります。

では最後の直線2ハロンについても考えていきましょう。
ある程度のペースで流れる前半であるにも関わらず、1着馬を見ていただくと平均上がりは33.7秒となっていて、強烈な上がりの脚を持っている馬が勝ち切っています。しかも2~3着馬との差は0.4秒もあります。やはり前半のペースの中着々と脚を溜めて、爆発させるタイプの方が好走の可能性は高いのでしょう。今回は上がり能力比較が非常に重要になってくるようです。

G1 桜花賞:逃げ馬考察

【逃げ馬考察】
では続いて逃げ馬考察を行っていきたいと思います。
大阪杯はステラヴェローチェ逃げませんでしたね…。やはり唯一突っついていくかもと予想したスタニングローズが逃げる形となりました。ただ結果としては前半1000mが60秒ちょっとと想定していたペースになったことで、好位につけていたベラジオオペラが勝ち切ってくれました。やはり根幹距離、特に日本競馬の中心になっているのは2000mという距離なので、ここでペース予想が読めると展開を読むのはかなり楽になります。やはり逃げ馬もそうですがペース予測が大切になってくるのでしょう。ではいつもの通りまずは直近5走で逃げたことのある馬をピックアップしていくことにいたします。これも出走が厳しい馬は除外して考えます。
■逃げ馬候補■
※直近5走で逃げた馬(数字は回数)
エトヴプレ➊・キャットファイト➊
コラソンビート➊・シカゴスティング➊
ショウナンマヌエラ➌・セキトバイースト➊
チェルヴィニア➊

やはり予想して通り、3歳重賞は逃げ経験のある馬がとにかく多い…。ただですね。こういう頭数が多い時というのはテン速さ比較が役に立ちます。ちょっと逃げ馬特定が最近うまくいっていない感覚が私の中にあるので、今回は少し工夫を加えてみました。

桜花賞登録馬:テン速さ比較

今回は直近3走のテンを芝1600mに置き換えて、馬場を考慮して調整し、最終的には平均値をとるという方法少し変更しまして、各馬のミニマム&マックスを取り、その順位にてテンの速さと「逃げる意思」をとらえることに挑戦しました。例えばシカゴスティングに関しては逃げるテンの速さに関しては全頭の中でトップ。一方でキャットファイトに関しては一番遅かったテンを比較したらトップの数値。安定してテンを刻みたいタイプだろうと推測します。こういう風に単純に平均値だけを見るだけでは分からない側面がここで理解できます。これを見る限りでは「シカゴスティング・エトヴプレ」の2頭がハナとしては速いのかなと。セキトバイーストに関しては速いテンを使った経験はあるけれども、基本的には楽逃げしたいタイプ。枠次第といった感じでしょうか。とにかく今年の桜花賞では、「シカゴスティングとエトヴプレがハナの切り合いをする」というのが私の見立てです。だからこそシカゴスティングの出走有無、何ならテン自体は速くないですが逃げる意思を持っている可能性のある「ショウナンマヌエラ」あたりが抽選で選ばれるか否かはレース展開に大きな影響を与えます。ぜひ注目しておきたいところです。

【ペース考察】
さて、シカゴスティングとエトヴプレがハナを争った場合、レース全体はどんなペースになるのでしょうか。基本的にはシカゴもエトヴプレも1600mよりは短い距離で好走してきた馬です。この馬たちがハナを主張した場合、桜花賞平均34.84よりも速いペースになる可能性があります。一応前後半の平均ペースがどうなっているのか見ておきましょうか。

桜花賞過去レース:前後半ラップ

このような結果でした。結構前傾ラップと後傾ラップの年がバラバラという結果になっていますね。これこそ3歳春の時期ということが大きく影響を与えているのでしょう。今回34.8秒程度のテンを進むとすると、前半としては47秒台でしょうか。桜花賞4ハロン目というのはすでにコーナーに差し掛かっている部分となりますのでラップ的にはそんなに流れません。4ハロンの平均ラップが12.03秒となっています。スタートから1ハロン目のラップを除いた平均ラップは11.6秒となっており、それをこのレースの基本ラップと考えればだいぶ緩む部分なのだということも分かります。シカゴスティングもエトヴプレも先ほどのテン速さ比較から分かる通り、基本的には道中は緩めたいタイプと考えることができるでしょう。そう考えるとここは平均12.03秒よりも遅いペースになる可能性があるということになります。前3ハロンを34.6~34.8秒あたりで進んだ場合、前半ペースは46秒台終わりくらいか、下手したら47秒程度で折り返すかもしれないということになります。これは前傾ラップの年で考えれば若干遅いペース。もしかしたら今年は後傾ラップになるかもしれません。年で言えば「2009・2012・2013・2016・2022」のあたりがペースとしては近いと言えるでしょう。これらの年はどんな位置で競馬をした馬が着内に入っているのでしょうか。改めて着内馬を確認してみたいと思います。

桜花賞過去レース:1着馬
桜花賞過去レース:2着馬
桜花賞過去レース:3着馬

これまた二桁通過していた馬が多いこと多いこと…。かなり差しが効く展開になるということが分かります。これはなぜなのかなぁとここで私は考察を書く手が止まってしまったのですが…。色々調べていくと面白いことが分かりました。先述の通り逃げ馬候補2頭は最もテンが速い時は出走馬トップレベル。しかしレースのペースが遅くなればそれだけ自身のテンも遅くなるというタイプでした。要するに折り合いを欠いて前に出てしまうタイプではないということです。折り合いをつけやすいのであればペースは遅くても別に脚が溜まるからそれでもいい。むしろ2頭とも短距離で結果を出してきた馬であるわけですから、1ハロンの距離延長を考えれば抑えるだけ抑えたい。ただ、ハナを切るのに少してこずるとは思うのでテンはある程度速くなってしまうということになります。そうなるとコーナー部分ではある程度ペースを抑えることが濃厚になってくるわけですが、この「後方から決まった年」というのはラップ的にある特徴があると分かりました。次のラップをもう一度ご覧ください。

桜花賞過去レース:4~5ハロン目ラップに注目

こう見てみると、実は先ほど紹介した参考年度5年は、4~5ハロンのコーナー部分でペースが落ち着いていることが分かります。先ほども述べた通り、桜花賞の基本ラップは11.6秒。最初のハロンを除いた他の部分は1ハロン11.6秒で進むのが標準であるわけなのです。しかしこの2ハロンではそもそも緩むことが多い。この2ハロンで緩んだ結果、基本ラップ通りに進んでも後方馬は先頭の馬に近づくことになります。いわゆる団子の状態が生まれやすいということになります。もちろん映像でも各年度確認しましたが、どれも直線手前の段階でかなり縦の長さは短くなっていました。これが差しを届かせる最大の要因だろうと判断します。そして今年は逃げ馬の脚質から考えて、その形になる可能性が非常に高いということになります。

G1 桜花賞:能力比較

【能力比較考察】
では続いて能力比較を行っていきましょう。まずは持ちタイムから見ていくことにいたします。

能力比較:持ちタイム

持ちタイムに関してはやはり阪神JF組が優勢。その中にキャットファイトが食い込んでくる形となりました。ただアスター賞は9月初旬に行われたレースということもあり、時計は若干出やすかったのだろうと思います。そういう意味では今の状況とは少し異なるとは思うのですが、馬場次第では桜花賞の時の阪神競馬場も時計が出やすくなることは事実ですのでさすがに無視はできないだろうと当確ラインにしました。スウィープフィートに関しては前走チューリップ賞で出した時計となっています。当日は稍重だったことを考えると結構優秀な時計だったし、出遅れからの差し競馬で勝利をしているというのもプラス材料です。上がりは34.3秒でちょっと頭には厳しいかなというものではあるのですが、稍重だったことを考えるともう少し上がりタイムが出てもおかしくない馬場だったのでしょう。クイーンズウォークに関しては前走クイーンCにて出した時計となります。基本東京マイルで結果を出せる馬に関しても息が入りずらいコースですので力がある証拠です。タイム的には一歩足りないのですがここは次点評価で。

能力比較:上がりタイム

上がりタイムに関しては阪神開催で32秒台という結果が出た馬を当確ラインとしています。ここは当確ラインの中でも先ほど紹介したスウィープフィートとキャットファイトが優秀な時計です。実際阪神外回りで32秒台の脚を出すのは厳しいとは思いますが、長く脚を使える可能性があるという意味では有意義なデータと言えるでしょうか。もちろん実際阪神外回りで33秒台半ばの脚を見せているアスコリピチェーノやステレンボッシュは抑えておかねばなりません。

能力比較:総合評価

能力比較の総合評価としては、4頭が当確ラインで3頭が次点扱いとさせていただきました。結構抜けた馬がいない今回ですから、こういう総合評価は役に立つかもしれません。なおタガノエルピーダに関しては次点ラインにはなっていますが、出走が難しい可能性があるためここでは候補には入れません。
★能力比較考察該当馬★
アスコリピチェーノ➋・クイーンズウォーク➊
コラソンビート➏・スウィープフィート➍
ステレンボッシュ➎

意外と人気馬が中心になりましたね。もちろん総合指数次第ではありますが、もしかしたら堅くなる可能性もありますね。そういう時は軸がやはり大切です。しっかり2~3頭で仕留められるように絞っていきます。

G1 桜花賞:ラップ考察

【ラップ考察】
ここではラップの視覚化から考察を進めていきたいと思います。

桜花賞過去レース:ラップ

とにかく桜花賞というレースは、ラップに法則があまりありません。それは冒頭に述べた2ハロン3セット、ここの一つが狂うとそれだけで全体的な騎手の思惑が変わっていくからです。そういう意味では出走馬および逃げ馬の特徴を正確につかんで、展開を予想していかねばなりません。難しいレースですね。大阪杯も死ぬほど難しいと感じましたが、桜花賞も負けてはおりません。今回も結構オッズが割れるのではないかと思います。ただこのグラフを見てみても、➊ハナの切り合いは激しい、➋残り3ハロン部分からの上がり勝負。この2つの印象はあまり変わりません。さて、ではラップも見たところで今まで考えてきた考察を踏まえて、枠順はまだ出ていませんが隊列の予想をしておきたいと思います。次の図をご覧ください。

桜花賞:隊列予想(仮)

こちらが私が考えた枠順発表前のテン速さだけで考えた粗い隊列予想となります。今回桜花賞平均ラップ34.8で推移したとしても、はたまたそれよりも少し遅くなったペースだとしても、出走馬の基礎スピードよりは速い展開となるでしょう。しかし、そんな中でも過去レースで考えれば予想のラップをこなしたことがある馬もいます。それが青字になっている馬たちです。今回は後ろが前に届く展開だということを前提に話すならば、隊列の後ろ側、いわゆる4列目以降が狙い目になってくるということになるでしょう。そうなった時に桃色となっている馬たちが展開的には好走する可能性があるということになります。そして青字にした馬たちは自身の基礎スピードよりは速いものの、過去それ以上の速さで進んだことのあるということになりますんどえ、末脚を使ってくる可能性が非常に高いのかなと考えました。私がボンドガールに注目しているのはそういったことが理由です。

さて、考察部分は以上となります。
ここからはバークレー指数上位馬となります。
とにかく今はこの総合指数が大きく的中へのヒントになっています。
総合指数優秀馬(途中経過)
1位 タスティエーラ(11.828)
2位 ハーパー(11.677)
3位 プラダリア(11.515)
4位 ベラジオオペラ(11.386)
5位 ローシャムパーク(11.350)
これが中間考察時点での総合指数上位です。ここにしっかり1着と2着が入っています。しかもトップから5位まで数字には大きな差がありませんでした。ここからの取捨が重要だということになりますね。今回も指数から軸馬選定をしっかり行いたいと思います。

G1 桜花賞:バークレー指数上位馬

【バークレー指数上位馬】
上がり優秀馬
1位 以下の2頭が該当(0.8)
セキトバイースト・マスクオールウィン
3位 以下の2頭が該当
ステレンボッシュ・ルージュスエルテ

上がり最優秀馬には2頭が該当しました。
まずはセキトバイーストから分析していきます。
正直言うとこの馬が台風の目になるような気がしてなりません。キャリア6戦で3回上がり最速。前走で重賞初挑戦でしたが2着と好走しました。その時も9番人気でしたが、結果以上に強い可能性があるなと思っています。前走は突然のハナ主張でびっくりしましたが、それでも粘りこむ心肺能力。そして上がりは33秒台のような強烈なものではないものの、完全にキレ脚もしくは持続系に特化した脚のどちらかかなと思います。馬体が見られるようであればそれで判断をしたいと思います。今年G1で活躍している藤岡佑騎手が鞍上となります。私今までは一身上の都合で藤岡佑騎手は買えなかったのですが、ここにきて思い切った騎乗が増えてきました。ここは先入観を除いて見ていきたいと思います。右回り好走、そして私の中では阪神と相関性のある中京での好走もプラス材料です。
次にマスクオールウィンを紹介していきます。こちらも同率で1位でした。
私の中ではフェアリーSから桜花賞というのはあまり好走するイメージがないのですが(間違っていたらごめんなさい)、この馬はあり得るなと思っています。キャリア6戦の中で新馬戦を除く5戦で上がり3位以内、3回で上がり最速の脚を見せています。前走中山マイルで33.9秒は血胸強烈ですね。1月の中山は時計が出やすかったということも関係していると思いますが、それでも33秒台の脚を見せられるのは長く良い脚を使う証拠です。桜花賞が上がり3ハロン一杯一杯を使っての上がり勝負になりやすいと考えればこの馬が着内に入っても驚けません。
3位には同率で2頭が入っています。
まずはステレンボッシュから紹介していきます。
ここも正直に言います。私は馬体を見て大きな問題がない限り、この馬には重い印を打とうと思っていました。阪神JF出走馬の中で最もキレのあるタイプの脚を持っています。また桜花賞で勝ち切るには牝馬としてはある程度馬格も必要です。そして後方からの競馬が馬券に絡みやすいとなれば、この馬がどうしても浮上します。キャリアは4戦ですが、そのうち3回で上がり最速を見せています。そして鞍上はモレイラ騎手ですからね。ここは買いでしょう。阪神外回りで33.5秒の脚を見せられたこともプラス材料です。現状では本当に本命候補ですね。願わくばこのままの人気で行ってほしい。
もう1頭はルージュスエルテです。
そもそも出られるか分かりませんので簡単に。
前走クイーンCでは3着という結果を残してきました。前々走東京1400m実施の1勝クラスでは上がり33.4秒という結果でした。右回りの経験がないので阪神適性は未知数ですが、左回りでテンがそこまで速くならないヨーイドンのレースならば好走してくる可能性は十分にあると思います。新馬戦こそ1800mで惨敗をしましたが、馬格も大きくはなってきているし成長次第では2000くらいまではこなすようになるかなという印象です。

コース適性優秀馬
1位 オウバイトウリ(1.4)
2位 エトヴプレ(1.2)
3位 以下の2頭が該当(0.9)
クリノオリーブ・スウィープフィート

コース適性はオウバイトウリがトップとなりました。
が、残念ながら出られないですかね…。ここでは簡単に。
右回りがキャリアのほとんどで唯一の左回り中京芝1400mで4着となっています。上がりタイムを見る限りではキレタイプの脚を持っていて、ダート馬ということで前につけられる行き脚も持っています。なぜ芝でエントリーしたんでしょうかね?テンが速くなりやすい桜花賞を狙ったのでしょうか?3戦連続でダ1200mに出走していますので行き脚が生きやすいレースでならば狙えると思います。
2位にはエトヴプレが入りました。
この馬に関しては「距離の壁」が一番のポイントになるでしょう。そもそもFレビューの時でさえ距離は不安でしたからね。前目につけられる行き脚があって、前で粘る根性も心肺能力もあります。前半身が強固になっているような変化が見えれば面白い1頭になるかもしれません。ただ、やはり距離を克服させるとするならば、コーナーでの緩みは必須です。そういう騎乗しないと惨敗まである。差しが効きやすい桜花賞で藤岡康騎手がどんな競馬をするのか。楽しみです。
3位には2頭入りましたが、ここではスウィープフィートを紹介します。
チューリップ賞の勝ち馬ですね。ここではコース適性で上位にきていますが、上がりの力も持っていると思います。京都1600で33.1の上がりを見せていますし、上がり最速が出せているレースでは全て着内に入っています。今までのレースは全て右回りとなっていますので、今回の舞台は問題なし。個人的には武豊騎手がどう導くのか注目しています。

距離適性優秀馬
1位 以下の2頭が該当(0.9)
コラソンビート・セキトバイースト
3位 以下の2頭が該当(0.7)
ステレンボッシュ・テウメッサ

距離適性は2頭該当しましたが、セキトバイーストはすでに紹介しておりますので、ここではコラソンビートを分析していきます。
能力比較考察やテンの速さの経験においても高評価だったコラソンビートが距離適性ではトップとなりました。Fレビューの時は「阪神JFはそれでも距離は長かった」というコメントが競馬関係者から出ていましたが、流れる展開のマイルは対応ができるということは阪神JFにて証明済です。今回も十分に対応は可能だろうと思います。一方でローテに関してはちょっと詰まってはいるかなという印象を受けます。もともと京王杯2歳Sから阪神JFまではそこまで感覚がない状態で突っ込んで3着と結果を出していますから許容範囲ではあると思うのですが、今回は1か月未満という間隔。それがどう出るかというところでしょうか。なんかレース終わった後横山武騎手が「疲れとれてなかった」とかコメントしそうな予感はしないでもないです。
3位はステレンボッシュテウメッサが入りました。
ここはテウメッサを紹介します。
ここ3走で一気に結果を出してきましたね。アネモネSではキャットファイトと着差なしの2着となっています。結果を出してき始めた3走前から距離を短縮しているところを見ると、1600mくらいの距離の方が折り合いがつくのでしょう。それはプラスに働いていると思います。成長も早そうですし、注目はしています。が、ちょっと持ちタイムがないですね…。それは大きくマイナスかなと思います。

総合指数上位馬
1位 ステレンボッシュ(11.269)
2位 コラソンビート(11.235)
3位 アスコリピチェーノ(10.876)
4位 スウィープフィート(10.598)
5位 セキトバイースト(9.400)

総合指数はステレンボッシュがトップとなりました。
ここでは3位のアスコリピチェーノを紹介したいと思います。
2歳牝馬女王が登場しました。
本当にこの馬は見事なトモをしていて、キレ&持続系の連動性がある馬です。阪神JFにおけるステレンボッシュとの叩き合いは本当にすごかったしキレが素晴らしかった。ダイワメジャー産駒ですので3歳の前半、いわゆる古馬になるまでは必ず買っておいた方が良いと人k式しています。北村宏騎手にも久々に回ってきたG1で勝てる馬。必死に乗ってくるでしょう。後は成長力がどうなのかというところ。正直ポテンシャルはトップではないと私は感じています。今回、もしくは次回くらいで…他の馬に逆転されることもあるかな…クラシック路線なら。

G1 桜花賞:中間考察該当馬

★中間考察該当馬★
本命候補
アスコリピチェーノ➋・スウィープフィート➍
ステレンボッシュ➎
相手候補
キャットファイト⓯・クイーンズウォーク➊
コラソンビート➏・セキトバイースト➓

以上の7頭を今回の中間考察該当馬とさせていただきます。
この中にきっと好走する馬がいるはず!!

今回の考察はこれで以上です。
今週は有意義な大会に出させていただきました。この場を借りてジャッジマンさんにお礼を申し上げます。ありがとうございました。そして来週からは再び違う大会に競馬人さんとコンビを組んで出場します!クラシック第1戦必ず的中させるぞ!!長い記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。


予想には一切妥協しません!独自の指数データを日々改善させて的中率をあげていきます!