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G1 2024年高松宮記念:中間考察

皆さんこんにちは。
バークレーでございます。
今回は待ちに待ったG1高松宮記念の中間考察をお送りしていきます。
時期的なものなのか、ここ最近は道悪での開催が多くなっているこのレース。今年は良馬場開催かそれとも道悪開催なのか…実に微妙な天候で迎えることになりそうです。そして登録馬23頭という多さに加えて、海外馬が参戦してくれるというレースになりました。昨年スプリンターズS組や前走香港G1組など、有力な馬が多く参戦して混戦模様の高松宮記念。何とか自分にとっても皆様にとっても予想の糸口となるような考察ができればなと思っています。なお、G1に関してはYouTube動画にて最終予想を公開します。私の中ではきちんと区別されているのですが、ちょっと伝わっていないかもしれないので説明しておきます。
中間考察→徹底的に考察を行う長文記事
最終予想→主にYouTube動画で行う、印馬と簡単な展開予想もしくは買い目
最終見解→枠順の並びから展開面を徹底的に考察したもの(有料)
このような区分となっています。最終見解記事の中に他のレースの最終予想が入っている場合もあります。最終見解まではいらないなという方はYouTube動画で十分かと思います。必要に応じて選択してください。

それでは中間考察を始めていきましょう!


G1 高松宮記念:予想基本方針

G1 高松宮記念:中京芝1200m左回り
【コース形状考察】

中京競馬場芝1200m左回り:コース形状

こちらが高松宮記念が行われる中京芝1200mコースとなります。スタートは向正面2角出口あたりからとなっています。これ毎年述べているような気がするのですが、netkeibaのコース紹介にはスタートから3角までの距離が記載されていません。私は考察をしていく時に、どんなレースでも必ずスタートから最初のコーナーまでの距離から考え始めます。それだけ重要な情報であるということですね。したがってこの情報がないというのは正直困ってしまいます。

芝コース:スタートからコーナーまでの距離

なので、私は上記のように、各競馬場各距離のスタートからコーナーまでの距離を一覧にしてまとめています。もうほとんど覚えてしまっているので毎回この表を開いて確認はしないのですが、たまに珍しい距離のレースの予想をするときは確認するようにしています。ご覧の通り、高松宮記念が行われる中京芝1200mコースはスタートから316mで最初のコーナーを迎えるということになっています。これは例えば今回開催されている競馬場における1200mスプリント戦の中では最もコーナーまでの距離が長くなっているようです。ただこれは今開催されている3会場だから長めに感じるだけであって、他の競馬場を見てみると印象が変わります。その他の競馬場1200mにおけるコーナーまでの距離を確認すると、「小倉480m」「京都320m」「福島400m」「新潟448m」「札幌410m」「函館490m」と中京芝1200mコースはそこまでコーナーまでの距離が長いというわけではなく、至って標準的であると分かります。

さて、コーナーまでの距離がテンの速さに影響を与えることは分かりますが、必ずしもコーナーまでの距離が長ければテンも速くなるとは限りません。もちろんほとんどのレースにおいてスタートから2ハロン目が最も速いラップを刻むことになるので、最初のコーナーが400m前後であればテンは速くなります。一方でその後にくるコーナーのカーブが急であるのか緩やかであるのかによってもテンの速さは変わってきます。例えば京都はコーナーカーブが緩やかですが途中で淀の坂を越えなければならない、新潟は1200mが内回りコースで行われてカーブが急、したがってトップスピードでコーナーに入ると外に膨らんでしまうのでコーナーでペースが落ちるなど、コース形状と合わせてペースというのをつかんでいくことが大切なのだろうと思います。

さて、中京競馬場に戻ります。
コーナーまでの距離は316m。中京競馬場はそこそこカーブが急ではありますが、スパイラルカーブを採用しているので3角でそこまでペースを遅くする必要がありません。しかも高低差という観点で言えばもう一つ注目すべき形状があります。ここからは断面図を見ながら考察を進めていきましょう。

【断面図考察】

中京競馬場芝1200m左回り:断面図

中京芝1200mの断面図はこのようになっています。スタートこそ緩やかな上りですがそれは100m程度しかありません。前半のほとんどは下りとなっていて、およそ2ハロンで2mほど下っていきます。馬の馬格としては450㌔を超える馬が多くなっているので、そのくらい大きな身体を持つ競走馬にとってこの下りが大きな負担にはならないとは思いますが、スタートからのハナの争いの中、ペースを極端に緩ませるのは難しい形状となっています。しかも比較的スピードをもって進んでいける3角も下りは続いていくことから、なかなか息を入れるのが難しい形状と言えるのではないでしょうか。ここで早くもラップを見てみるのですが、ラップにもその息の入れずらさというのが表れています。

G1高松宮記念良馬場過去レース:ラップ

これを見てみると、スタートから3ハロン目、いわゆる3角の部分においてもラップは緩めにくいということが分かります。さらに加えてスタート4ハロン目も結構ラップは速いままです。高松宮記念の基本ラップは「11.22秒」となっていますので4~5ハロン目もほぼ基本ラップと変わらないペースのまま進むということになり、最後はペースが緩む形式となっているところを見ると、最終的な決着は僅差であることが読み取れます。逃げ馬がそのまま勝ち切る場合もそうですし、最後の最後で先頭が入れ替わる展開の方が最後の1ハロンのラップは遅くなります。まぁスプリント戦ですから僅差の決着であるのは当たり前ではあります。

ちょっと違う観点でも考えてみましょう。
ここまでスタートから長距離、1000m近く息を入れる隙なく走っていく展開であるわけですから、距離適性的には1400mくらいでも耐えられる馬の方が好走するのではないかと思えます。そうなると高い心肺能力もしくは馬格を持った馬の方が良いのではないのかとも思ってしまいますよね。調べてみると興味深いことが分かりました。
■スプリント戦(1200m)勝ち馬馬格傾向■
※1着馬の平均馬格(良馬場)

1200m全クラス1着馬…「464.84㌔」
1勝クラス1着馬…「468.84㌔」
2勝クラス1着馬…「474.49㌔」
3勝クラス1着馬…「478.06㌔」
OPリステッド1着馬…「476.32㌔」
重賞1着馬…「484.59㌔」
G1戦1着馬…「494.96㌔」
高松宮記念とスプリンターズSで共通点というのは「下ってから急坂」というところでしょうか。下って下ってペースが速いまま持続しての急坂。そういう息が入らない状態でも走り切るための心肺能力の有無がレースの結果に馬格として表れていると言えるでしょう。短距離レースというのは牝馬が活躍するというようなイメージがありますが、牝馬にこだわるのではなく馬格にこだわってみても面白いかもしれません。良馬場開催8年分の着内24頭で考えたとしても490㌔未満の馬は6頭、480㌔未満の馬は3頭しか馬券に入れていないのもそういう形状が理由なのかもしれません。

G1高松宮記念登録馬:前走馬格

今回の出走馬の前走馬体重をまとめたものになります。明らかに馬格として足りないと判断できる馬が数頭いることが分かりました。ソーダズリングに関しては472㌔ということになりますので、今回480㌔に乗ってくる可能性はなくはないですが、前々走から4㌔増で472㌔であったことからさすがに今回480㌔は超えないのではないかという予想しました。注目すべきは1番人気ナムラクレアと2番人気トウシンマカオの2頭が馬格的にはギリギリのところであるということです。それでもナムラクレアは道悪ではあったものの昨年2着に入っていることから考えると無視はできないかなとは思いますが…。ここはあくまでも極端な馬格の馬を候補から外すためのデータとしたいと思います。

G1 高松宮記念:逃げ馬考察

【逃げ馬考察】
それでは続いて、逃げ馬考察を始めていきたいと思います。今回はスプリント戦、逃げ馬の特定がいつも以上に大切になってきます。まずは直近5走で逃げたことのある馬をピックアップしていきます。
■逃げ馬候補■
アサカラキング➎・ウインカーネリアン➌
ディヴィーナ➊・テイエムスパーダ➋
トウシンマカオ➊・ビクターザウィナー
ビックシーザー➊・マッドクール➊
モズメイメイ➊・ロータスランド➊

なんと登録馬の中で12頭も直近5走で逃げたことがある馬がいると分かりました。ビクターザウィナーは過去レースの分析がデータ的にほとんどできないので回数は入れておりません。さすがの私でもこの12頭全部述べてしまうとほぼ全頭診断みたいになってしまいますので、この中から出走する可能性が高い馬のみ逃げ馬診断をしていきたいと思います。

高松宮記念:登録馬賞金順

賞金だけで見るとこの赤点線に出走できるラインが来るのでしょうか。そのほかレーティング順位など様々出走には条件があるようで正直その辺は詳しくありません。勉強したいとは思うのですが今は手がかけられないのです…どなたか私に講習会を開いてくださいww この表だけで判断するならばアサカラキングが当選上よりもしたということになります。それは展開面を考える上で非常に重要な要素ですよね…。そしてアサカラキング以外の馬は上記逃げ経験馬には1頭も含まれていないということが分かりました。ここは腹を括って全頭分析していくしかありません…。一体どれくらいの文字数の記事になってしまうのでしょうか…。気が重いですが一方でワクワクもしていますのでがんばって分析していきます。
アサカラキング
→出走するかもしれないということで分析はしていきます。直近5走ではすべて逃げているというデータですが、5走前1勝クラスに関しては途中からハナに立つ形となりましたので、実質的には直近4走で逃げているというところでしょうか。そして成績的には1着が3回、2着が1回と逃げてのレースは高い勝率を誇ります。逃げるスピードも4走前こそマイルという距離ですので35.3秒という前3ハロンではありましたが、3走前は1400mで33.9、前々走も1400m3勝クラスで34.0秒、前走は阪急杯重馬場で33.9秒というタイムで前半ペースを作っています。後ほど述べますが、この逃げ方はスプリント戦でもかなりペースとしては速く、出走したら逃げ馬候補筆頭に挙がるのは間違いないのではないかと思います。そしてある程度のペースを刻んで逃げていた馬が1ハロン短縮というのもプラス材料です。過去良馬場開催で逃げて着内に入った馬も少なくはありますが存在します。逃げ残ってもおかしくないレベルかなと思える逃げ馬候補です。
ウインカーネリアン
→こちらも強烈なテンの速さを持つ馬となります。今までは主にマイル中心で出走してきた馬で、今回スプリントは意外にも初経験ということになります。直近で3回逃げているという上記データは海外競馬を除外したものですので、現在国内では4回連続で逃げているというデータになりますので、この馬も確実にハナを切りたいと考えている馬と言えるでしょう。鞍上は三浦騎手で念願のG1初勝利となるのでしょうか。今まで逃げてきたレースをラップという側面で考えてみたいと思います。
G3東京新聞杯:東京マイル
「12.0→11.0→11.4→11.7→11.7→11.4(69.2)→11.3→11.6」
G2毎日王冠:東京1800m
「12.5→11.5→12.0→11.9→11.6→11.7(71.2)→11.4→11.3→11.4」
G1安田記念:東京マイル
「12.0→10.8→11.4→11.8→11.6→11.1(68.7)→11.2→11.5」
2023年G3東京新聞杯:東京マイル
「12.3→10.8→11.3→11.4→11.3→11.0(68.1)→11.6→12.1」
いずれも左回りで東京で逃げてきたということですね。東京には1200mという距離のレースがありませんので何とも比較がしにくいところではありますが、1200m通過タイムというところを見てみると一応68.1秒というのが最速の通過タイムであるようです。マイル戦でこのタイムを出したことを考えればもう少し最終タイムは速くなると判断はできますが0.5秒以上は速くないでしょう。持ちタイムが67.6秒だったとすると東京競馬場に比べ中京競馬場は時計がかかる傾向があるので+0.7~0.8秒くらいプラスするイメージでしょうか。そうなると68秒半ばくらい。このタイムは正直微妙なところではあります。

高松宮記念過去レース:1着馬

こちらは過去良馬場での高松宮記念1着馬のデータとなっています。68秒半ばでも十分に馬券に絡むどころか勝ち馬にもなり得るとは思います。キンシャサノキセキも7歳で制しているようなので年齢的にもそこまで気にする必要はありません。印象としては「気持ちよくハナに立つようなことがあれば残るかも」という感じでしょうか。
ディヴィーナ
→逃げているのは府中牝馬S東京1800mでのこととなっています。その時の前3ハロンタイムは35.9秒。1200m通過タイム72.2秒というスローでの展開ということを考えると、今回のレースでいきなり逃げを打つのは難しいのではないかと思います。というかなんで高松宮記念にエントリーしてきたのでしょうか…。もともと前にはつけられる行き脚を持った馬だとは思いますが、ちょっといきなりのスプリントは厳しいように思います…。
テイエムスパーダ
→前走シルクロードSでもハナに立って14着という結果でした。その時の前3ハロンは33.4秒と結構速いペースとなっています。ただ昨年のセントウルSでは33.5秒で逃げたのにも関わらず上がり33.7秒でまとめて素晴らしい勝利を飾っています。斤量の壁はすでに乗り越えられていると考えられるのでセントウルSから1㌔増というのはマイナスではありません。一方でこの馬にとっては非常に「時計の出る馬場」での好走が目立つというのは意識しておかねばならない情報だと思います。もともと最初に重賞で結果を出したのは夏の小倉で開催されたCBC賞でのことでした。この時は48㌔という恵まれた斤量での出走で、かつ時計の出まくる馬場の中65.8秒という強烈なタイムで勝ち切りました。この時私は「いよいよ65秒台の競馬ができる時代がきたな」と思ったものです。その後斤量が重くなるにつれて厳しい結果が続き、いつか斤量を克服してくるだろうと思っていたら昨年のセントウルSで1着という結果をたたき出しました。馬格もCBCの頃と比べると20㌔近く大きくなっています。今年の高松宮記念が時計の出る馬場ということなのであれば候補には入ってくる馬ですし、かなり高い可能性でその時は逃げてくるでしょう。3/16・3/17の競馬で1200mレースが開催されたのはたったの1つだけ。3歳未勝利戦でのことです。この時は1番人気アウェイキングが68.9秒という時計で勝利を飾っています。未勝利戦で68秒台というのはどういう時計なのかと考えると、全良馬場の中京1200mの平均タイムが69.32秒ですのでまずまず優秀な時計なのではないかと思えます。いずれにしてもアサカラキングが出走しなかった場合、ウインカーネリアンとともに逃げ馬の有力候補であることは変わりありません。最終的な取捨は3/23の時計ということになるでしょうか。
トウシンマカオ
→突如逃げたのは3走前スワンSでした。それでも1400m戦で34.1秒という逃げなので無謀ではないし、その後も顕著に安定して前で競馬ができるようになったと考えればこの逃げは決して無意味なものではありませんでした。昨年はまだ前半を前で競馬ができるような脚質が完成していなかったということもありますし、何よりも高松宮記念が不良馬場で開催されたことが惨敗の最大要素となったと言えるでしょう。今年天気がある程度持つのであれば、いよいよG1獲りに挑戦といったところでしょうか。鞍上がルメール騎手となりました。ルメール騎手の技術はやはりペースをとらえる力と馬をリラックスさせられるところにあると感じます。気持ちとしては鮫島駿騎手に乗ってもらいたかったなという思いはありますが、私はルメール騎手への乗り替わりは素直に歓迎したいと思います。さて、逃げ馬という観点でいうならばスワンSしか実績がありませんし、ある種力みを生んでしまった経験でもあるので、今回は逃げないと判断できるでしょう。
ビクターザウィナー
→非常に判断が難しい馬が出てきました。センテナリースプリントカップのデータで見た場合、スタート2ハロンのタイムが24.30秒ということでした。高松宮記念の前2ハロン平均タイムが22.36秒となっているのでスピード感としては2000mや2400mあたりの根幹距離と同様に日本競馬の方がペースが圧倒的に速いことが分かります。最終タイムは69.43秒とこちらもそこまで速い時計ではありません。レースが行われたのはシャティン競馬場です。

香港シャティン競馬場:芝1200m右回り:コース形状

あまり情報はないのですが、スタートから300mほどでコーナーに向かうこととなります。そういう意味では中京競馬場と似ていると言えますね。3角まで300mとなると結構ハナの切り合いが激しくなってきますが、それでも24.30秒ですからね…。日本だったらドスローのペースですよね。確かに3角に向かって2mくらい上っていく形状のようですし、何よりも洋芝ですからね。一般的には札幌競馬場に芝の長さや深さは似ていると言われています。あとは香港競馬のレベルがどうだというところでしょうか。もともと香港競馬はスプリント馬が強いと言われていて、何とも今まで日本馬が跳ね返されてきました。日本馬が香港スプリントで勝てれば本物と言われます。一方でその逆はどうなのでしょうか。過去高松宮記念に出走してきた香港馬を調べてみました。まずは2015年の覇者エアロヴェロシティから見ていきます。この年は稍重で開催されていたことも影響していたと思いますが、何よりもこのエアロヴェロシティという馬は「持ちタイム」が良かったですよね。高松宮記念で勝ち馬となる前の香港スプリントでは68.5秒というタイムを持っていました。さらに高松宮記念の後に勝利したセンテナリースプリントも68.3秒というタイムで勝利しています。エアロヴェロシティもビクターザウィナーもともに良馬場での開催で1.1秒もの差がついていると考えると、少なくとも高松宮記念でもぶっちぎるほどの馬ではないのではと考えてしまいます…。ただ、海外競馬事情に関しては全くのド素人ですので、ぜひもっと海外競馬に詳しい方に聞いてみてください…。
さて、どのくらい逃げる可能性があるのかという観点でお話するならば、私は逃げないのではなくて「逃げられない」と思います。
ビックシーザー
→スプリント戦線で戦ってきた馬が登場しました。逃げたのは3走前の京阪杯でのこととなります。この時は33.7秒というペースで逃げて、勝ち馬トウシンマカオと0.5秒差の5着という結果でした。その後は番手や中段あたりから競馬を2走こなしていますが、いずれも34秒ちょいくらいでペースを刻み、最後突き抜けようとしています。これを見る限りではやはりこの馬には好走するペースというものがあって、それを上回るペースで進んでしまうということには躊躇するのではないかと思います。今回は吉田隼騎手のテン乗りということで、逃げ脚質の吉田隼騎手は怖くはありますが、高松宮記念の前3ハロン平均タイムは33.5秒、普通に考えればこの馬にとっては中段前目あたりがベストと思われます。したがってここでは逃げないと判断できるかと思います。
マッドクール
→逃げたのは5走前のシルクロードSでのことでした。この時の前3ハロンは33.8秒なのでまずまずのペースだったと言えるでしょう。前々走スプリンターズSでは33.6秒で進んで好位につけ、最後2着という好成績を残しました。これを上回るペースで進むとは考えられないですし、33.6秒よりも遅いペースで逃げられるとも考えられません。坂井騎手が鞍上なので積極的には騎乗してくるとは思いますが、よっぽど枠に恵まれていなければ逃げてはこないと思います。そしてこの馬はあまり高速決着を望むタイプではなさそうですよね。それは正直高松宮記念には合うような気もします。なので逃げ馬候補としては選びませんが、レース全体で馬券を構成する時には結構有力ではないかと思います。
モズメイメイ
→葵ステークスでのロケットスタートの印象が強すぎて、非常にテンが速い馬だというイメージがついていますが、実はそこまでテンが速いわけではなく、むしろスタートが上手という感じでとらえておいた方が良いでしょうか。そして重賞戦線に参加するようになって、スプリント系の重賞にも出ていますが、番手以降で競馬をしたのは北九州記念10着、スプリンターズS16着、JBCスプリント11着、京成杯12着、と自分の競馬はできておりません。そして前走京都牝馬Sでもハナに立って前34.5秒にペースを抑えたものの12着と惨敗しました。逃げるのもきつい、逃げてもきつい。ちょっと今の段階では好走の可能性は想像できません。まぁ馬格も足りないですしね。
ロータスランド
→逃げたのは昨年ヴィクトリアMでのことですが、最近では控えての競馬が目立ってきています。印象に残っているのはやはり3走前のスワンSです。控えて外からの差し競馬で3着。あの騎乗には驚かされました。一方でその競馬の形を馬が覚えてしまったかなという要素もあります。歳を重ねるごとに行き脚は突かなくなってきていると言えるでしょう。今やロータスランドは逃げ馬候補には入りません。そして差し競馬をするのであれば、距離短縮は正直マイナス要素だと私は思っています。

さて、ここまで考えてくると、やはりアサカラキングが出走すれば逃げ馬としては最有力。除外ということになるのであればウインカーネリアンかテイエムスパーダあたりが逃げてくるのではないかと思いました。ではここで各馬の逃げ方分析が終わったところで、テン速さ比較を見ていくことにいたしましょう。最初からテン速さ比較をしていくこともありますが、どちらかというと各馬の特徴をつかんでからの方が逃げ馬特定の精度は上がると考えます。

G1高松宮記念登録馬:テン速さ比較

テン速さ比較はこのような形となりました。高松宮記念平均前3ハロンタイムは先ほども紹介した通り33.5秒となっています。これよりも基礎スピードが速いと思われるのはなんと6頭。アサカラキングが出走しないことになるならば、極端な枠でない限りウインカーネリアンがハナを切るでしょう。テイエムスパーダが内枠などに入るのであれば、思い切って前に出るかもしれませんね。仮にアサカラキングも出走することになるのであれば、テンは確実に速くなりますし、テイエムスパーダが外枠で、ウインカーネリアンが白帽子なんかを引くようであれば、ウインカーネリアンは自分のペースに引き込んでくるでしょう。枠順はいつも大切な要素ではありますが、いつも以上に重要であると言えます。

高松宮記念過去レース:前後半ラップ

前後半のペースの違いも一応見ておくことにいたしましょう。やはり形状から考えた通り、高松宮記念は前のめりなラップになる傾向が強そうです。前半が平均よりはやや速めで推移していきそうだと、現時点では感じていますので、そうなると後半は結構消耗戦になってくるのかなという感じでしょうか。

G1 高松宮記念:能力比較考察

【能力比較】
それでは続いて登録馬の能力比較をしていきます。
前のめりのラップであるということは、上がりのタイムがめちゃくちゃ重要になるということはなく、むしろ持ちタイムが大切になってくるかと思います。高松宮記念の最終タイム平均は68秒程度ではありますが、前が流れればタイムは出やすくなります。そういうところに重きを置いて考察を進めていきたいと思います。それではまずはその持ちタイムです。

能力比較:持ちタイム

ルガルの小数点は気にしないでください。ビクターザウィナーは香港馬なのでここでは参考外ということになりますが、それを除いて実に6頭もの馬が今回のレースが1200m戦初ということになります。結構これは珍しいことかなと思います。昨年もママコチャがスプリント2戦目でG1勝利するなど未経験でも侮れない要素はあります。さて、持ちタイム比較をする際に注意しておかねばならないことがあります。ここ数年、時期によってはものすごく時計が出やすかった時というものがあります。パッと思いつくのは夏の小倉競馬場、そして夏前の中京と9月頃の中京でしょうか。そして一昨年の12月初旬の阪神競馬場も異様に時計が出ていました。昨年末の中山競馬場も同様でしょうか。そういう時計が出る馬場というのは頭の中に入れておかないといけません。今回上位3頭に入った馬のうち、1位のメイケイエールはセントウルSでとんでもない時計を出して勝利した時のものです。2位のテイエムスパーダについては先述の通り夏の小倉開催CBCの時ですので斤量にも恵まれていてダブルで時計が出やすかった時ですね。そういう意味ではクリノガウディーについてはそういった時計の出る時期とは少しずれるのですが、いかんせん3年前の時計ということもあり、持ちタイムでは上位には取りませんでした。持ちタイムという観点で言えばシュバルツカイザーとマッドクールが優秀だと分かります。シュバルツカイザーに関しては札幌で出した時計ということなので洋芝に対する適性は高いのだろうと推測できます。開幕週の中京競馬場馬場であれば、久々の開催と暖かい気候によって結構野芝の上に敷いた洋芝が育つ形となり、もさもさした上がりのかかる馬場だったと考えられます。一方で先ほども紹介した通り3歳未勝利戦で68秒台の時計が出るなど、次第に踏み固められて時計が出始めているということをとらえるならば、そこまでもさもさした芝の状態が続いているとは思えません。そうなるとやはりマッドクールが最も持ち時計という観点では優秀だろうと判断することができます。ただ、その差は決して大きくなく、次点とした馬たちが太刀打ちできないほどの時計ではないということをここで強調しておきます。続いて上がり能力比較をしていきましょう。

能力比較:上がりタイム

こちらは文句なしでナムラクレアが当確ラインと言えるでしょう。しかも冬の中京でこれだけの上がりが出せるのですから大したものです。続いて次点の評価はトウシンマカオ、ルガル、マッドクール、ビックシーザーあたりでしょうか。

能力比較:総合評価

能力評価ではこの4頭に絞ってしまいましょう。もちろん人気どころではありますし、高松宮記念は波乱決着が多いこともありますので、軸を探すならばこのくらい絞ってもよいかと思います。ちなみに、昨年のスプリンターズS勝ち馬ママコチャは1200mの経験が2戦ほどしかありませんのでどうしてもここでは登場しません。前走阪神Cでは5着と敗北しましたが、ちょっと前が流れすぎた上に好位からの競馬でしたし、その前から1ハロン延長ということを考えてもそこまで気にする必要はないのではないかと思っています。もちろん今回も有力馬の1頭です。
★能力比較考察該当馬★
トウシンマカオ➋・ナムラクレア➊
マッドクール➏・ルガル➍

もうこの4頭で良いのではないかと思ってしまいますが、そう結論を急いでも良いことはありません。もう少し慎重に考えていくことにいたしましょう。

G1 高松宮記念:ラップ考察

【ラップ考察】
では考察部分最後に、ラップを見ていくことにいたしましょう。まずはラップの視覚化から行っていきたいと思います。

G1高松宮記念過去レース:ラップ

やはり印象の通り、2ハロン目から坂を上がっていくようなラップとなっています。明確な仕掛け所があるわけではありませんが、あえて挙げるとするならばゴール手前2ハロン目の部分なのでしょう。ここで少しだけラップが速まる傾向にあります。年によっては3ハロン目がぐっと緩むケースというものもありますが、今回逃げ馬候補には1200mよりも長い距離での重賞好走馬が多くいます。ある程度行ってこいの競馬をするのではないかと思います。そういう意味ではこの平均ラップというのは非常に参考になるのではないかと思われます。
【ラップによる展開利】
今回は単純な隊列予想だけではなく、予想されるペースから考えて展開が向く馬というのはどの位置から競馬をした馬なのかということを考えていきたいと思います。仮にアサカラキングが出走したとして、1200mに換算した基礎スピードは32.77秒。このスピードを基礎して持っているアサカラキングがそのままのスピードで逃げることは考えにくいと思います。平均でも33.5秒程度ということなわけですから、もう少し基礎スピードよりは控えて脚を溜めてくるでしょう。それはウインカーネリアンでも同じです。基礎スピードは持っているとは言え、2頭ともスプリント戦は初挑戦。スプリントレースでペースを考えずに思いっきり逃げてみるというのはリスクが高すぎます。間違いなく彼らなりには控えてくるはずです。さてそういう意味合いを含めて隊列予想を組んでみました。ただ23頭全部入れましたのでもちろんこんな風にはなりませんwww

G1高松宮記念:隊列予想(枠順前仮)

今回考えたのはペースによって馬が展開利を受けるか受けないかというところです。今回私が考えた逃げ馬のペースは「33.0~33.3」というものでした。もちろんアサカラキングが除外となった場合は最終見解にて再び作り直します。先ほども述べた通り32.7秒近い基礎スピードがあるアサカラキングですから、33秒以上であれば多少余裕が出てきます。仮に33.0秒でハナを切ったとすると3列目、いわゆるシャンパンカラーあたりの位置以降は自分のもつ基礎スピードよりもペースが苦しくなります。一方33.3秒で進んでしまうと、逃げ馬にとってはだいぶ楽な展開になるとは思いますが、一方で全ての馬にとって楽なペースを刻んでしまうということになりかねません。であるならば、アサカラキングもしくはウインカーネリアンはどういうペースを刻むのでしょうか。ペースを速めて後ろの馬の脚を削る走りをするのか、それともある程度楽なペースを進んでおいて、最後直線で突き出る脚を残すことを選択するのか、ここが大切な部分になってくると思います。現時点において、私の中の結論は「そこまで緩める意味がない」というところでしょうか。33.0秒というのは少しやりすぎな気もしますが、33.1~33.2秒くらいで脚を溜めつつ、後方馬にとってもキツく感じられる。もしくは上がりの脚ではどうしようもない距離の差をつけるということを選択するのではないかと思うのです。その根拠についてはここでは詳しく述べませんが、アサカラキングとウインカーネリアンが刻んできたラップから結論付けたものです。そうなったとすれば基本は前からの競馬、そしてあっても4列目くらいが好走する展開利を受ける馬たちではないかと考えられます。

G1高松宮記念:隊列予想➋(枠順前仮)

さて、いわゆるピンクの部分の馬が展開利を受ける可能性がある馬群だと考えます。もちろんアサカラキングもここに入れるべきなのですが出られるか分からないのでここでは除いています。この中で騎手の方の名前に色を付けている方がいます。これはもしかしたら前もしくは後ろにつけるかもしれない方たちです。まずウインマーベルに騎乗する松山騎手です。もともとウインマーベルという馬はスタートからの行き脚に課題を持っていました。それを阪神C以降では克服してきて、G2&3で連勝して見せたわけです。しかし、その2連勝はいずれも1400m戦。1200mと1400mではテンの速さが異なります。位置はもう少し後ろになる可能性があると考えられます。シャンパンカラーも同じことが言えます。この馬にとって33秒台のテンというのはまさに未知の世界。普通に考えたら後ろから競馬をして機会をうかがう可能性の方が高いのかもしれません。この2頭に関してはもう少し後ろからの競馬ということになるでしょう。ただウインマーベルはそれが不利に働くというわけでもありません。むしろそのくらいの方が良いのかもしれません。一方シャンパンカラーにとってはちょっと戦いにはならないのかなと思います。
続いて赤字の騎手たちです。テイエムスパーダはそもそもハナを切ってくる可能性すらあると思っているので、前に位置してくるかもしれません。マッドクール坂井騎手も積極的に位置はとってくるかもしれませんね。少なくともママコチャをターゲットにして勝負を挑んでくるでしょう。スプリンターズSにおいて、マッドクールは(5-4)という位置取りで差のない2着。一方でママコチャは(3-2)という位置取りで勝ち馬となりました。2頭の上がりのタイム差は0.1秒。ほんの少しの位置取りの差が勝敗を分けたわけです。私が坂井騎手の立場であれば、ママコチャをピタッとマークして進みます。そういう意味ではもう一列前で競馬をしてくるかもしれません。

展開利のありそうな位置取りではない馬でも、位置取りが予想とは違う動きをとってくる可能性は十分にあります。まずリョン騎手ですが、予想外に日本の流れるペースについてこられず、後方からの競馬をしてくる可能性は結構高いと踏んでいます。そして典さんは今回すごくポツンしてきそうwww後は浜中騎手がこのナムラクレアの基礎スピードをどういう風にとらえるのかというところでしょうか。もともと上がりの脚は持っている馬ではありますので、ある程度中段あたりから競馬をしても終いの脚で上がっていけるとは思いますし、浜中騎手ならばナムラクレアの脚を信じて騎乗しました、なんてコメント出しそうですよね。ただ、理想はもう一列前だとは思うので、ここでは無理して前に来るかもしれないなと思っています。

私は今回、この展開利のありそうな馬の中から本命を選んでいくと思います。今回は結構攻めた予想にしていきますので楽しみにしていてください!

G1 高松宮記念:バークレー指数上位馬

【バークレー指数上位馬】
上がり優秀馬
1位 以下の2頭が該当(1.2)
キミワクイーン・ナムラクレア
3位 以下の3頭が該当(1.0)
マテンロウオリオン・ママコチャ・モリノドリーム

上がり最優秀馬は2頭該当しました。
まずはキミワクイーンから紹介をしていきます。
典型的に決してテンがそこまで遅いイメージはないのですが、今回のメンバーでいうとどうしても後ろからの競馬になってしまうかなというところはあります。ただ菅原明騎手ですからね、色々考えて競馬はしてきそうです。スプリント系には珍しく過去15戦で10回上がり3位以内に入っています。スプリント戦は10戦経験して7回上がり3位以内です。スプリントくらい流れる展開の方が彼の上がりの脚を生かせるのだろうと思います。私はすごく好きな馬なのですが、どうしても今回は馬格が足りないですよね…。中京の初ですしこのタフなコースだということを考えると躊躇してしまいます…。
もう1頭はナムラクレアが入りました。
こちらも16戦のキャリアで9回上がり3位以内を記録しています。そのうち5回は上がり最速です。レースレベルもめちゃくちゃ高いものばかりですからスプリント界ではトップクラスということは間違いないと言えます。できれば480㌔以上の馬格をもって、かつ太めに感じない仕上がりだったら良いですね。ただ前走は2/17に開催された京都牝馬Sですから、そこまでの成長は見込めないのかな…。あるとするならば京都牝馬Sが叩きとなって馬体的にレベルアップするかどうかといったところでしょうか。牝馬はなかなか勝ち馬とはなっていません。果たしてカレンチャンになれるでしょうか。
3位には同率で3頭該当しています。
まずはマテンロウオリオンからです。
NHKマイルの時はお世話になりました。私はこの馬は東京優駿に出走してから調子がくるってしまったと思っています。もちろんその後古馬との戦いになったこと、さらにNHKマイル自体のレベルがその年はどうかなと思うところがありますが、競馬が非常に中途半端になってしまった印象です。デビュー当初の豪脚はなりを潜め、前走も出遅れてもなお34.3秒の上がりで8着がやっとです。何とか復活してほしい好きな馬なのですが…今回はおそらく厳しいと思います。
2頭目はママコチャです。
昨年のスプリンターズSでは見事に勝利をおさめました。その後阪神Cでは1番人気に推されながらも5着と敗れました。レース後の川田騎手コメントではゲートでもおとなしかったしいつもの姿ではなかったという旨の発言をしていましたね。実は冬というか12~3月のレース出走経験は2回しかなく、阪神Cでは5着、2022年エルフィンSでは2着に敗れています。相手は京都牝馬Sで15着に敗れたアルーリングウェイで0.2秒差をつけられています。実は寒い時は実力を発揮できない?と勘ぐっている自分がいます。馬体を見て判断ですかね。阪神大賞典でも良いと感じたテーオーロイヤルは1着でしたからね。見てみて良いと感じたら本格的に考えたいと思います。少なくともスプリンターズSの勝ち馬だから自動的にここでもという風には思っていません。
3頭目はモリノドリームです。
おそらく出られないとは思いますが紹介はしておきます。馬柱を見れば明らかですがこの馬は上がりのかかるもさもさした馬場の方が力を発揮してくるでしょう。今回出走できなくて他の中京1200mに出走するならば狙っても良いかなと思う馬です。キャリア4勝で全て北海道競馬ですからね。滞在競馬が良いというところもあるのかもしれません。中山でも比較的好走しているところを見るとキレ脚タイプなのかな?札幌ではまくりではなく直線で良い脚を使っているようですから間違いないでしょう。モーリス産駒の5歳、もう一段階上がってくるかもしれません。

コース適性優秀馬
1位 ディヴィーナ(1.6)
2位 マッドクール(1.3)
3位 以下の2頭が該当(1.2)
ウインカーネリアン・ママコチャ

コース適性トップはディヴィーナとなりました。
府中牝馬Sの時はお世話になりました。この時はまさかの逃げでそのまま勝ち切りました。前で競馬ができるということもあってスプリントを選んだのしょうか。狙ってきたレースが高松宮記念というのがよく分かりません。間違いなく左回り巧者で、中京記念→関屋記念→府中牝馬Sと3連続で連対しているところが今回の参戦と関係しているのでしょうか。左回りコースという意味では間違いなくプラスではありますが、どうしても1200m戦だと忙しくなってしまうでしょう。むしろ1800mとかの方が良いと思うんですけどね…。
2位にはマッドクールが入りました。
中山で好走する馬はシャティンでも走れる可能性がある、そんな理由で香港に言ったのでしょうか。それは分からないですが、当日騎乗したCデム騎手は「馬場はやわらかい方が合う」と発言しています。ただペース速すぎたとも発言しているんですよね…。香港スプリントの前後半ラップはは34.78秒→34.47秒となっていて、決して日本競馬と比べると決して速くはありませんし、むしろドスローだと思うのですが…それでももさもさの洋芝だったのでしょうか。香港の過去レース全てのラップが手に入れば相関表を作ることができるのですが…。ここはさすがに日本の馬場の方が向いていると考えておきましょう。過去シルクロードSではナムラクレアに0.1秒差の3着という実績を持っています。スプリンターズSではナムラクレアに0.2秒差をつけて2着。狙うはここなのかもしれません。
3位には2頭該当しましたが、ここではウインカーネリアンを紹介します。
東京新聞杯では見事に逃げ残って2着。やはり東京マイルは向いていますよね。馬体もそこまで良いわけではなかったので、あの好走はお見事という他ありません。あれだけこだわって逃げて結果を出してきた馬ですから今回のスプリントG1参戦は夢でしかないですよね。ただそのウインカーネリアンという馬は前3ハロン33秒台というペースと今まで一度も経験したことがありません。それでも行くのか!?三浦騎手!!それでも腹くくっていくくらいの気合いをぜひ見せていただきたい。陣営から逃げ宣言が出るようであれば、漢気馬券を購入したいと思います。

距離適性優秀馬
1位 ナムラクレア(2.0)
2位 ビクターザウィナー(1.6)
3位 ビックシーザー(1.5)

距離適性最優秀馬はナムラクレアです。
結構圧倒的な結果になりましたね。
ここでは2位に入ったビクターザウィナーを軽く紹介します。
分かっています。香港馬スプリンターが強いということは。本当に分かっているんです。ただ、それは日本馬が香港で走った場合ということはないのでしょうか?逆であっても無双するほど違うのでしょうか。お前は分かっていないと詳しい方に怒られてしまうかもしれませんが、どうしても私には今回好走する想像ができないのです…。しかしダメだといっているわけではありませんよ!私は馬にも騎手の方にも基本リスペクトを持っていますので。ただ…ごめんなさい…。私は買わないと思います。でも他の予想家のご意見を聞いたら、変えるかもしれませんけどwww
3位のビックシーザーについて紹介します。
私は結構面白い存在ではないかなとひそかに期待している馬です。総合指数でも8位とまずまずのところにつけています。まさにスプリント専門でがんばって実績を残してきた馬です。オーシャンSでは今回2番人気に推されているトウシンマカオと0.2秒差での2着でした。古馬のスプリント重賞でも結果を出してきているわけですから地力がついてきた証拠なのでしょう。キャリア12戦すべてがスプリント戦。2歳時ではありますが中京芝1200mでも2勝を挙げています。一気に相手のレベルが上がる今回、どこまで戦えるかといったところでしょうか。しかしテン乗りは…あんまり印象が良くありません。

総合指数優秀馬(途中経過)
1位 ナムラクレア(14.030)
2位 ビクターザウィナー(13.287)
3位 ママコチャ(12.113)
4位 ルガル(10.642)
5位 マッドクール(10.422)

総合指数トップもナムラクレアになりましたね。2位にビクターザウィナーが入ったことにも驚きです。ここでは4位のルガルについて紹介していきましょう。シルクロードSでは強い勝ち方をしました。しっかり的中させていただきました。テン速さ比較では直近3走を参考にしているところもあって、隊列的には後ろの方という評価になりましたが、前走ではまさかの番手につけて前33.7秒という脚で追走し、最後は34.0秒の上がりで2着アグリに0.5秒差をつけての勝利となりました。テン速さに関しては幅をもってとらえるとしても、ある程度安定して好位につけられる馬ではあるはずなので、今回ももう少し前で競馬をするかもしれないと思えてきました。あとは馬体。今回メイチで作ってくると思いますが、「うぉ!これは!」と思える馬体を期待しています。

G1 高松宮記念:中間考察該当馬

★中間考察該当馬★
アサカラキング⑧・ウインカーネリアン⑩
ウインマーベル➅・トウシンマカオ③
ナムラクレア➀・マッドクール➄
ママコチャ②・ルガル➃

今回はこの8頭を中間考察該当馬といたします。今の時点では本命ナムラクレア、対抗ママコチャ、単穴トウシンマカオみたいな予想にはなりません。もう少し攻めた予想にしたいと考えています。後は雨が持つのかどうかというところでしょうか。想定よりも渋るようであれば、最終見解にてさらに修正をしたいと思います。

今回の中間考察は以上です。
結局20000字近くの大作になってしまいました…。なかなかこの2週は上手くいきませんでしたが、競馬は年間で考えていくもの。もっともっと研鑽を積んで、もっともっと皆様のためになる考察がかけるように成長します。今回も最後まで読んでくださってありがとうございます。ぜひ感想などがあれば教えてください!よろしくお願いします。

予想には一切妥協しません!独自の指数データを日々改善させて的中率をあげていきます!