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G2 2024年フローラS:中間考察

皆さんこんにちは。
バークレーでございます。今週はG1がお休みになる週ですね。とはいえ決して手を抜かずに予想をしていきます。今週はフローラSの中間考察をお送りしていきます。東京芝2000mという非常に難解なコースでのレースとなりますが、糸口は何とかつかめそうです。しっかり予想していきますので、ぜひ最後までご覧ください。なお、今週はG2ですのでYouTube動画の公開はお休みとなります。また天皇賞春から再開していくことにいたしますので、お許しください。では早速考察を始めていきましょう!


G2 フローラS:中間考察

G2 フローラS:東京芝2000m左回り
【コース形状】

東京競馬場芝2000m左回り:コース形状

こちらがフローラSが行われる東京芝2000mコースとなります。昨年もフローラSの中間考察を書いていますので、読んだ方は覚えていらっしゃるかもしれませんが、東京芝2000mというのは非常に変わった形状になっています。スタートは1角ポケット地点から。そもそもがコーナーの途中のような場所からのスタートということになりますので、最初のカーブまでの距離がかなり短く、たったの130mしかありません。ということは、隊列が決まるのが非常に早いタイミングだということになります。「向こう正面で位置を上げれば良いのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、東京競馬場最後の直線は日本で二番目に長い525.9m。終いの脚がなければ話にならないコースですから、向こう正面で無駄な脚は使いたくない。結果としては前半が緩んで後半直線に入ってからの勝負になりやすいということになります。このような情報から、まず確かめておきたいことが2つほどあります。
➀前半ペースの緩みは本当にあるのか
➁隊列が決まるのが早いとなると内枠有利なのか
③上がり3ハロンが使える馬が本当に馬券に絡んでいるのか

この3つについて最初に検証していくことにいたしましょう。

まずは➀からです。
➀前半ペースの緩みは本当にあるのか
これはすぐに検証ができます。まずは次の表をご覧ください。

G2フローラS過去レース:ラップ

こちらは良馬場で開催されたフローラSのラップを表しています。4月中旬くらいだと良馬場開催が多いですよね。データは多い方が信憑性を増します。ここまでデータが揃うのはありがたいことです。さて、フローラSの全体タイム平均は120.40秒です。ここからスタート1ハロン平均の12.84秒を引いて107.56秒。このタイムを残り9ハロンで割ると11.95秒となります。これがこのフローラSの基礎ラップといたします。この基礎ラップを基準にしてラップが速いか遅いかを判断していくことになるでしょうか。
そして、各ハロンの一番下に数字が振ってある部分があります。これはラップの速さの順番を表したものです。スタートから2ハロン目の所に➌と書いてあります。全体で3番目のラップを刻むということになるわけですが、この2ハロン目の平均ラップが全体で一番速くならないという現象自体がほとんどのコースではあり得ません。ほとんどのレースでは2ハロン目あたりまでハナの切り合いが行われるため、最も速いラップを刻むことがほとんどです。ここから「前半の緩み」があるということは間違いないかと思います。

さらに、この2ハロン目の平均タイムを他のレースと比較してみることにしましょう。2000mの重賞をいくつかピックアップしていきます。
■主な2000m重賞:2ハロン目平均ラップ■
フローラS(東京)→「11.68秒」

皐月賞(中山)→「10.89秒」
大阪杯(阪神)→「11.07秒」
金鯱賞(中京)→「11.25秒」
弥生賞(中山)→「11.25秒」
中山金杯(中山)→「11.03秒」
ホープフル(中山)→「11.38秒」
天皇賞秋(東京)→「11.40秒」
秋華賞(京都)→「10.61秒」
紫苑S(中山)→「10.84秒」
札幌記念(札幌)→「10.93秒」
小倉記念(小倉)→「11.01秒」
函館記念(函館)→「11.05秒」
マーメイドS(阪神)→「11.21秒」
こちらを見ていただければ一目瞭然と言えるでしょうか。各2000m重賞の2ハロン目平均と比較すると、同じ条件である天皇賞秋でも0.2秒ほどの差があり、最も乖離が大きいレースとは1秒もの差があるということになります。競馬における1秒の差は本当に果てしない差です。それだけフローラSの前半には緩みがあるということになります。

次に➁の検証をしていきましょう。
➁隊列が決まるのが早いとなると内枠有利なのか
これも比較的分かり易く検証ができるのではないかと思います。過去レースの着内馬を調べてみたら良いですよね。

フローラS過去レース:1着馬
フローラS過去レース:2着馬
フローラS過去レース:3着馬

1~4枠というくくりでまとめた時、全着内馬42頭のうち24頭が内側の枠ということが分かりました。確率にすると57.14%ですからこれはそこまで強いデータにはならないようですね。ただ、枠を取っ払って考えると明らかに「先行馬が優勢」ということが分かってきました。1角の時点を6位以内で通過して着内に入った馬は全42頭中31頭もいました。確率にすると73.81%となっています。むしろこちらの方が考察をしていく上で大切なデータになりそうです。枠にとらわれることなく、先団につけられる馬はその後のペースの緩みから考えれば優勢になるという理屈でしょうか。

最後に③について検証していきます。
③上がり3ハロンが使える馬が本当に馬券に絡んでいるのか
こちらも地道に調べていくしかありません。

フローラS過去レース:着内馬上がり順位

こちらが過去レースにおける着内馬の上がり順位となります。1着馬に関しては間違いなく上がりの脚を使える馬が来る傾向にあるということが分かります。14頭中12頭、実に85.7%が上がり3位以内に入って結果を出しています。一方で2着と3着に入った馬については、そこまで多くない印象を受けます。実際調べてみると…

まぁこうなりますよね…。やはりフローラSというレースは前残りの馬と上がりを使う馬をしっかり見定めることが重要であるということなのでしょう。

【断面図考察】
続いてコースの断面図を見ていくことにいたしましょう。

東京競馬場芝2000m左回り:断面図

こちらが断面図となります。今週からは東京競馬場の形状を毎週のように見ていくことになります。今後のことを考えてしっかり高低差を見ていきましょう。まず東京競馬場はそこまで高低差の大きな競馬場ではありません。向こう正面と正面直線に坂が設置させておりますが、ある程度高低差があるとはいえ、そこまで強烈なものではありません。下りに関しても「中京・京都・中山・阪神」などに比べるとそこまで強烈な下りにはなっていませんね。ただ、このある種平坦に近い高低差であるということが意味を持っています。それは「息が入りずらい」ということです。もう少し詳しく言えば「コーナーでしか息が入らない」といった方が正しいでしょうか。そしてそのコーナーまでの距離がスタート地点によって変わってくるわけです。ここで本当は1600mなら?1800mなら?と解説したいところではあるのですが、そういうことをやっているからいつも記事が長くなってしまうのです…。なので欲求を抑えつつ、次に行きたいと思います。
最後の直線は525.9mです。これは2.5ハロン程度なっていますので、決め手を発揮するためには十分な距離と言えるでしょう。では実際フローラSはどの地点からスパートが始まるのでしょうか。もう一度ラップをおさらいしてみます。

G2フローラS過去レース:ラップ

こう見ると、フローラSのスパートはやはり上がり3ハロンの地点で始まるのだということが分かります。そして次のハロンでラップ的にはピークを迎え、減速ラップでゴールする。いかにも前の馬が残っているような印象をうけるラップです。ゴール手前3~2ハロンの部分が勝負所だとすると、断面図の部分で言えばどこなのでしょうか。

G2フローラS:勝負所

ちょうど青で囲んだ部分でスパートをかけ、赤のところにスピードとしてはピークが来ます。しかし、必ずしもこのゴール手前2ハロンの部分でトップだった馬がそのまま勝ち馬となっているわけではありません。最後の1ハロンでどんな順位の入れ替わりがあるのかについては、さすがに調査に莫大な時間がかかりますので、最終見解でお知らせしたいと思います。

G2 フローラS:逃げ馬考察

【逃げ馬考察】
では続いて逃げ馬考察を行っていきたいと思います。いやぁ皐月賞では逃げ馬をメイショウタバルにしたこと自体は間違っていませんでした。シリウスコルトが突っかかるということも予想通りでした。詳しい回顧は月曜に行いますが、予想以上に前1000mが流れる展開となったことが今回の敗北の理由です。難しいですね…。共同通信杯の前半緩んだペースを私は重視し、上がりは素晴らしいタイムではありましたがジャスティンミラノにとってはきつい前半になるだろうと予想したわけです。ただ、それを凌駕するほどの走りを見せてくれました。改めて競馬の奥深さを感じましたし、勉強になりました。馬の能力は結果と実際の走りから判断するしかありません。まだ底を見せていない馬が多数いるクラシック戦線。過去レース映像やデータからどうやって能力を測っていくのか。これからも精進したいと思います。

では反省はいったんこれくらいにして、フローラSの逃げ馬を考えていきたいと思います。まず直近5走内で逃げたことのある馬をピックアップしていくことにいたします。
■逃げ馬候補■
※直近5走で逃げたことがある馬

エルフストラック➊・コガネノソラ➋
コンテソレーラ➊・ユキワリザクラ➊
この4頭が該当したようです。この中ではやはりコガネノソラが2回逃げているので逃げ馬候補としては有力だとは思います。ただ、多くの馬がキャリア5戦以内ということを考えるとこれで逃げ馬と想定してしまうのは早計です。今回もテン速さ比較を行っていきながら逃げ馬を特定していきましょう。

フローラS登録馬:テン速さ比較

テン速さ比較はこのようになりました。
まずフローラSというレースの前3ハロン平均タイムは36.2秒となっています。同じ2000mの皐月賞平均が35秒程度、今年はなんと34.2秒でしたからそれに比べると非常に遅い立ち上がりであるということが分かります。その平均36.2秒というテンの速さよりも速い基礎スピードを持っている馬はクリスマスパレードのみということになりましたが、この馬自身は過去2戦で番手から競馬はしているものの逃げたことはありません。そして今回もデビューから2戦連続で騎乗している石川騎手が鞍上という想定。2200mでも前36.1秒で走って勝利しているスタミナがこの馬にはありますから、枠順とペースによっては前に出てくる可能性もあるのかなとは思います。ただ、基本デビューから2戦のレース映像を見る限りでは、石川騎手は番手を獲りに行ったというよりは、あまり外から被されたくないような感じの位置取りをしているように見えます。内枠を引くようなことになった場合は思い切って前に出るかもしれません。一方、最もキャリアで速いテンを記録した馬はユキワリザクラでしょうか。現状では騎手が決まっていませんので出走するかどうかは分かりませんが、3/3中山未勝利戦2000mでハナを切り、稍重にも関わらず前35.8秒の脚で逃げています。中山2000mも皐月賞でお分かりの通りかなりタフな形状であると言えますから、心肺能力は高そうですね。この馬が前走で刻んだペースを調べてみると傾向が見えてきます。前走3歳未勝利戦では「12.5→10.9→12.4→12.6→12.7→12.3→12.3→12.2→11.6→11.9」というラップを刻んでおり、結構強烈に道中緩めて結果を出したことが分かっています。そうなるとこのフローラSで逃げるにはぴったりのタイプと言えるのではないでしょうか。出走するならば、この馬が逃げ馬としては最有力候補のようにも見えます。そしてユキワリザクラが出走しなかったとするならば、やはり逃げた経験が多いコガネノソラあたりが有力になってくるでしょうか。でもこちらも鞍上が決まっていないんですよね…。こまった…。こちらは1600~1800mあたりを経験してきた馬ですが、2000mよりも短い距離のレースでハナを切った実績があります。基礎スピードはそうでもありませんが最速では2番目に速いテンを記録していることから、この馬もある程度逃げる可能性があると考えるべきでしょうか。
さて、出るならユキワリザクラ、コガネノソラあたりがハナを切るという風に仮定した場合、前後半ペースはどのようになるのでしょうか。

【ペース考察】
では前後半のラップを見ていきましょう。

フローラS過去レース:前後半ラップ

ある程度印象通りの結果となったでしょうか。基本は後傾ラップが中心ですね。むしろ前傾ラップの年があったこと自体が驚きです。今年そこまで強烈な逃げ馬が不在であることを考えれば、そこまで前が流れる展開にはならないだろうと考えています。そしてこの前後半ラップから考えると、ある程度フローラSの年ごとのレベルが見えてきます。例えば2023年の前半60.8秒で後半58.1秒というのはなかなかのレベルだと思います。事実ゴールデンハインドが勝ち馬になりましたが2着ソーダズリングですからね。それから2020のように118秒台で走れた年もレベルが高いように見えます。事実勝ち馬は後のG1馬ウインマリリンですね。フローラSからオークスのローテで好走する馬はなかなか出てきませんが、このようにラップから判断することはできるのかなと思います。冒頭で述べた通り、ここから東京競馬場で開催されるレースの分析が多くなってきますので、先のことも考えてデータを見ていきたいと思います。今回逃げ馬候補に挙がった2頭のうち、コガネノソラは1800mのレースではあるものの前1000mタイムが61.2秒、ユキワリザクラは前走で61.1秒で1000mのラップを刻んでいます。このことから実際にフローラSが60秒切るペースで進むとは考えにくいというのが私の意見です。先の2頭が近い並びで呼応したとしたら60秒半ばくらい。そうでなければ61秒近いラップになるのではないかと考えます。

G2 フローラS:能力比較

【能力比較】
続いて能力比較を行っていきたいと思います。そもそも2000mという距離を経験したことがある馬が多くいませんので今回も参考程度です。過去10年間の着内馬戦歴を見る限りでは、30頭のうち距離経験の内訳は以下の通りとなりました。
2000m以上勝ち経験→「10頭」
1800m勝ち経験→「13頭」
1600mまで勝ち経験→「7頭」

何とも微妙!!!!www
まぁそれでも1600mまで勝ち経験のある馬に関しては若干厳しいんでしょうかね。1600mまでしか勝利の経験がない馬にどんな共通点があるのか、それはもう少し時間をかけて調べていきたいと思います。
では早速持ちタイム比較から行いましょう。

能力比較:持ちタイム

いやー、少ない…。ただ毎年そんな変わらないと思います。この中から好走する馬が過去10年で10頭いるわけですから、この中から好走してくる馬を選ぶのも大切なことではあるでしょう。時計としてはカニキュルが優秀でした。そして東京換算で120秒を切るタイムを出している2頭を次点扱いといたしましょう。続いて上がりタイム比較です。

能力比較:上がりタイム

上がりタイムではアドマイヤベルが最も優秀で唯一33秒台を記録しました。上がりを使っての勝負となった場合はこの中では上位の力を持っていると言えるでしょう。そして次点にはまたもやカニキュルが入りました。では総合評価も見ていきます。

能力比較:総合評価

やはりこの3頭が2000m経験馬の中では優秀という結果になりました。ただ、経験馬の中で逃げ馬がいるようなら見直さなければならないと思っています。昨年の能力比較においても、勝ち馬ゴールデンハインドはこの考察ではあまり数値が良くなかったんです。このなかではユキワリザクラあたりが出走した場合には注意をしておかねばなりません。
★能力比較考察該当馬★
アドマイヤベル➌・カニキュル➍
クリスマスパレード➋

比較的人気馬が選ばれましたね。ただ1800mまでの勝ち経験を持った馬というのが最も着内に入っているという事実を考えると、少し短い距離適性であっても道中緩むことから最後まで持つのでしょう。少なくとも1600mまでしか勝ち経験がない「ニシノコイゴコロ・ラヴァンダ」の2頭は軽視したいと思います。

G2 フローラS:ラップ考察

【ラップ考察】
こちらではラップの視覚化、そして簡単な隊列予想を行います。まずはラップを視覚化したものをご覧ください。

フローラS過去レース:ラップ

ラップの視覚化をした時の印象としては年によって結構変動がありそうだなといったところでしょうか。ただ、それだけではありません。あまりラップが年ごとに「交錯」しないのです。ある程度平均ラップ(赤線)から平行して上下に移動するようなイメージでしょうか。ただ、やはりこのグラフから見ても、後半の上がり瞬発力勝負のように見えますね。

フローラS:隊列予想(枠順発表前)

テンの速さだけで考えた時の隊列予想となります。フローラSの前3ハロン平均ラップは36.2秒です。今回はそれよりも速くなるとは想定できないため、若干遅い36.3前後で進むという風に考えています。そういうペースで進んだ時、余裕をもって走ることができる馬を青字で表示しています。そうすると好走ゾーンはピンクのあたりということになるでしょうか。後ろから突っ込んでくる馬も警戒しつつではありますが、やはり先団を形成した馬が好走する可能性が高いということになるでしょうか。

以上が考察部分となります。続いてバークレー指数上位馬にうつります。

G2 フローラS:バークレー指数上位馬

【バークレー指数上位馬】
上がり優秀馬
1位 ニシノコイゴコロ(0.7)
2位 以下の2頭が該当(0.5)
コスモディナー・バロネッサ

上がり指数トップとなったのはニシノコイゴコロとなりました。
上がりは3回最速を記録していて、新潟や中山、福島での最速というところを見てみると、コーナリングは上手なイメージがしますね。ただ、最速の脚を使っても前走9着と考えると能力的にはちょっと厳しい気がします。現在1勝で新潟33.2秒を記録しています。条件が整うと力を発揮するタイプ。馬格が小さすぎるのもちょっと割引です。上がり指数上位にきたのはキャリア6戦と多めだったことが最大の要因です。
2位には2頭該当しています。
まずはコスモディナーです。
新馬戦を勝ち抜きその後OP特別では2連続で連対していますが、その後重賞戦線に参加してからは振るわない結果が通づいています。一応1800mまで勝ちがありますが、前半流れるタイプのレースには向かない印象。ということはフローラSを狙ってきたのは理解ができます。後は能力的にどうかというところでしょうか。アネモネSや他の重賞が一つの判断基準となると思いますが、勝ち馬との着差を考えると能力的には一枚劣る印象。
次にバロネッサです。
現状1番人気に推されているようです。
前走東京1800mで上がり最速で勝ち切っているのは評価ができるところ。しかも前半ペースは36秒とそこそこ今回と同じような流れ、好位につけて上がり最速の脚を使って突き抜けました。レースの勝ち方が良く1番人気に推されているのでしょう。上がり最速を記録していることから1ハロン延びても対応はできそうです。唯一不安材料があるとしたら前走がルメール騎手だったということ。現状では津村騎手が鞍上ということになりますので、そこまでのパフォーマンスができるのかは不安です。

コース適性優秀馬
1位 以下の2頭が該当(0.9)
アドマイヤベル・コガネノソラ
3位 ニシノコイゴコロ(0.5)

コース適性優秀馬は2頭該当しています。
まずアドマイヤベルから紹介していきましょう。
過去キャリア3戦がすべて左回り。しかも2000mを2回経験しているのもプラスと言えるでしょう。ただ、どうしても勝ち切れないところはあって、ここ2戦は3着2着と勝ちを逃しています。まぁそれでもアーバンシックに0.4秒差の3着という結果を見る限りでは、今回のメンバーでは力は上位なのではないかなという印象を受けます。鞍上も横山武騎手になりそうで勝負気配もします。ここは狙い目かなという感じです。
もう1頭はコガネノソラです。
現在2連勝で重賞初挑戦となりました。好位から競馬をして結果を出しているのは好印象。この馬は基本前で粘るタイプの競馬をしていくので、フローラSには合うタイプ。事実スタートで失敗した3走前だけが馬券を逃しています。横山武騎手がここ2戦で騎乗していたのにも関わらずアドマイヤベルを選んだところは気になりますが、騎手のよっては十分着内に入ってきてもおかしくない力を持っていると思います。
3位に入ったニシノコイゴコロに関しては先ほど紹介したのでここでは割愛します。

距離適性優秀馬
1位 エルフストラック(0.6)
2位 アドマイヤベル(0.5)
3位 ユキワリザクラ(0.4)

距離適性ではエルフストラックがトップとなりました。
こちらも鞍上は決まっていませんね。前走フラワーCでは勝ち馬と0.2秒差の5着。そこまで大きな差はありませんでした。好位から競馬をしていて2000mでも勝ち切っているのはプラス材料です。ただ、戦ってきた相手はそこまで強力なものではないのが気になるところです。前走の逃げ方を考えるとハナを主張してもおかしくありません。
2位のアドマイヤベルは割愛します。
3位のユキワリザクラを紹介します。
逃げ馬考察でも紹介しましたが、中山稍重2000mで35.8秒で逃げて1着というのはやはり逃げ馬としては有力な1頭。タイムとしてはそこまで優秀ではないものの、スローに落とし込んできたら嫌な存在。ここも騎手が大きいかなと思います。ただ上がり35秒台後半で着内というのはイメージが湧かない。

総合指数優秀馬(途中経過)
1位 アドマイヤベル(6.385)
2位 バロネッサ(6.313)
3位 コガネノソラ(5.828)
4位 カニキュル(5.130)
5位 エルフストラック(4.855)

総合指数ではアドマイヤベルがトップとなっています。
ただ全体的にそんなに高い数値ではないですね…。ここでは今まで紹介していないカニキュルだけ分析していくことにいたしましょう。
東京2000mで勝ち馬となった経験が大きく、総合指数で上位に来ることになりました。デビュー2戦目では出遅れてからの差し競馬で勝ち切っているところを見れば、能力自体はあるのだろうと思います。こちらはフラワーCで6着という結果でしたが、中山のような競馬場では脚が効果的に使えない可能性があります。東京競馬場での改めて重賞挑戦はこの馬にとってはプラス材料です。

G2 フローラS:中間考察該当馬

★中間考察該当馬★
アドマイヤベル➌・エルフストラック➐
カニキュル➍・クリスマスパレード➋
コガネノソラ➎・バロネッサ➊

おそらく今回はこの6頭から絞って勝負していくことになるでしょう。比較的人気所ではありますが、こういうレースこそしっかり絞って勝ち切りたいですね。

以上で今回の中間考察は終わりです。
マイラーズCの方が中間考察対象は良かったと思われる方もいると思いますが、すいません…。今後の東京競馬場重賞のことを考えると、ここでしっかり東京競馬場の考察をしておきたかったというのが最大の要因です。マイラーズCに関してはXにて様々考察をポストしていきたいと思っておりますので、ぜひそちらをご覧ください。今回も結局10000字の長編となってしまいました…。いつも長くて申し訳ありません。でも最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。記事を読んでくださった全ての方に幸あれ♪

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