石原 武/ ServiceNowを活用したDX

2018年より、日本で最初のServiceNowサクセスアーキテクトとして日本企業のD…

石原 武/ ServiceNowを活用したDX

2018年より、日本で最初のServiceNowサクセスアーキテクトとして日本企業のDX推進にアドバイスを提供。 それ以前はコンサルティングファームにてITガバナンス、ITマネジメントに関するコンサルティングを担当。

記事一覧

DXをサクセスさせる:4 価値管理

ITの価値や効果について、稟議を上げる際に必要ではあるものの、それっぽいことをその場で捻り出したり、投資が行われた後はさっぱりと忘れているというようなことに心当た…

DXをサクセスさせる3:組織変更管理(OCM)

前回までは、DXのための戦略、ロードマップの作り方といったIT部門に代表されるITサービス提供側の視点で解説をしてきた。 今回はITサービスを使う側に焦点を当てた組織変…

DXをサクセスさせる:2 ロードマップを描く

前回は、組織が目指す姿を明らかにして、関係者を動機づけるためのVision作りについて説明した。今回はそのVisionを着実に実現するためのロードマップ作りについてみていこ…

DXをサクセスさせる:1 ビジョンを示す

DXを進める際には、まずその目的を明確にすることを強調しておきたい。DXの成功は、一人の力では成し得ず、必ず多くの協力者を必要とする。 ここでは、多くの協力を得る手…

DXをサクセスさせる(まえがき)

DXの手段として、ServiceNowを活用するケースが増えている。しかしながら、ServiceNowを単なるアプリケーションと捉えて取り組みを進めると、思ったような成果に結びつかな…

DXをサクセスさせる:4 価値管理

DXをサクセスさせる:4 価値管理

ITの価値や効果について、稟議を上げる際に必要ではあるものの、それっぽいことをその場で捻り出したり、投資が行われた後はさっぱりと忘れているというようなことに心当たりはないだろうか。
これからの時代は、ITの課題は経営課題であるとの認識のもと、継続的にITの価値を高め続け、組織に大きな貢献をしていく時代である。ぜひDXに関わる方に全社の中心となってもらいたい。そのために役立つ考え方の1つとして、価値

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DXをサクセスさせる3:組織変更管理(OCM)

DXをサクセスさせる3:組織変更管理(OCM)

前回までは、DXのための戦略、ロードマップの作り方といったIT部門に代表されるITサービス提供側の視点で解説をしてきた。
今回はITサービスを使う側に焦点を当てた組織変更管理についてみていこう。

組織変更管理とは組織変更管理(Organizational Change Management)とは、DXの文脈では新しいテクノロジーを使った新しい仕組みや働き方を組織に導入する際に、組織の混乱を最小限

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DXをサクセスさせる:2 ロードマップを描く

DXをサクセスさせる:2 ロードマップを描く

前回は、組織が目指す姿を明らかにして、関係者を動機づけるためのVision作りについて説明した。今回はそのVisionを着実に実現するためのロードマップ作りについてみていこう。

ロードマップの重要性
ロードマップとはゴールに対する道筋を表したものである。DXに限らず、さまざまな戦略、企画、計画等にロードマップは存在する。
通常、ゴールは、一朝一夕には到達できないため、順を追って、時間をかけて取り

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DXをサクセスさせる:1 ビジョンを示す

DXをサクセスさせる:1 ビジョンを示す

DXを進める際には、まずその目的を明確にすることを強調しておきたい。DXの成功は、一人の力では成し得ず、必ず多くの協力者を必要とする。
ここでは、多くの協力を得る手段としてのビジョンというものについて見ていこう。

1. ビジョン(Vision)とは何か?
ビジョンとは、投資という文脈における組織の理想の将来の状態(ありたい姿)、それも短期ではなく中長期のありたい姿を描いたものである。
Servi

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DXをサクセスさせる(まえがき)

DXをサクセスさせる(まえがき)

DXの手段として、ServiceNowを活用するケースが増えている。しかしながら、ServiceNowを単なるアプリケーションと捉えて取り組みを進めると、思ったような成果に結びつかない。それだけでなく、効率化や生産性の向上を狙ってServiceNowを採用したもののかえって手間やコストが高くなることも起こり得る。

設計、構築はDXの必須要素ではあるが、それだけでDXを成功させることは困難である。

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