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2023.03.18相場雑感 

 こんにちは、相場のせいか花粉のせいか涙で明日の景色が不透明です。今日も一発書きなので誤字脱字と文章が読みにくいのはごあいきょう。さて、先週は日本市場はMSQを迎え相場はイケイケ絶好調でありましたが、前回の記事でも書いた通りここから上は誰が買うのか?という懸念通りとなってしまった。需給的な観点から言えば6日(正確には3日からか)からの上昇はSQに絡んだデルタヘッジ的な動きであり、上値を追うのは当然リスクが伴った。実際にそのような動きであると分かってはいても、あれだけ年初からしつこく実需で海外が買っているような動きを見せられると2022年と異なり強気にデルタショートへ傾けられないだろう。ただ、ポジション調整としては年初から強い値動きを見せていたバリューを落としたり、ロングショートであればグロスを落とすべき状況がリスク管理の1つだった(所詮後出しじゃんけん)。

 日経TOPIXなどチャート

日経平均現物円建て
TOPIX円建て

 先週MSQを終えて大きく下落した、理由は米国の地銀の破綻によるものやその後のクレディスイス問題の再燃であるがこれらにおいてはTwitterで様々な有識者が情報発信をしているので割愛する。3月17日深夜の日経先物は引けで26700で、当初の個人的な予想では海外勢が実需(と思わしき)買いを継続していた水準、これらの主体は正確には分からないがこの27000~27500近辺で落ち着くのでは?という楽観的なシナリオは来週崩れさる可能性が高くなってしまった。チャートを見るとオレンジ線の抵抗を一気に抜けたものの外的要因によりあえなく振出しにもどされてしまった。

投資部門別売買動向

 投資部門別売買動向は2市場合計で海外勢は1兆円を超す売り越しとなった。個人投資家や信託銀行経由の売りも続いており、先週の上昇はデリバティブに絡むヘッジの指数買いであったことが裏付けらた可能性が高い。

 当然のごとく銀行が売られたため相対的にグロースが強くなっている。ただこれはあくまでJPXが決めたPERで判断しただけの区分なので注意が必要である。いずれにせよ何が起きたか?について考察するとグロスを落としきれなかったHF勢のポジション整理がずれこんで業績が悪そうな過疎株やハイグロに強めのカバーが入っただけではないだろうか。もちろんクレディスイスの顧客の投機的なポジションの巻き戻しも重なった可能性はあるが、いずれにせよ本質的に買われているかは不明である。

 銀行が強かったのは昨年のJGB10年のアンカーが引き上げられ、そこからYCC解除やマイナス金利撤廃などある種妄想的なシナリオをマーケット参加者が強烈に織り込んだに過ぎず、何か裏付けがあるものではなかった。なのですごろくで振出しに戻るという形は至極当然のようにも見える。しかしながら、大型株を見てみると信越化学、アドバンテスト、TELなど相対的に強い銘柄もあり玉石混合といった感じだろうか。気になったのは21年後半から22年にこっぴどく売られたエムスリーや大型のSaaS系がチャート的には底堅い動きを見せている。おそらくショートされていた買戻しとは思うが、例えば医療関連であれば今回の騒動とは関係なく業績のビジビリティが高いので相対的に買われている可能性も否定はできない(?)のだろうか。こういった動きはグロース市場やスタンダード市場にも見られ、よく分からない銘柄が上昇したり出来高が増加していることからどこかのファンドが痛んでいるような動きが見られ、雑感ではあるが危険な値動きが続いている。簡潔に言えば、誰かが得をしているような動きではなく、誰かが厳しい状況に追い込まれている状況ではなかろうか。

 日本市場においてはこういった一見すると不合理な動き(株はいつもそうだが)が散見され、来週も火曜日に祝日がありその後FOMCもあることから非常にボラタイルな展開が予想される。目先どうなるかはよくわからないが、しっかりとしたリスク管理が必要となりそうだ。

幸いというか下落局面において米債が今のところしっかり買われており、リスクパリティが機能しているようにも見える。ただ、これに関しては株ロングを持ちつつ(そのまま)米債ロングという流れなのかポジションを落としながら相対的に債券買いなのかよく分からない。ただ事実として米国債が買われており、イールドカーブも強い逆イールドが解消に向かっている。今回の一件が長く尾を引くことになるかはまだ分からないが、今後の債券市場の動きも見つつ戦略を立てていきたい。

おわり。

 
 

 

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