見出し画像

2023.01.05 相場雑感

 明けましておめでとうございます。年末年始は皆様いかがお過ごしで下でしょうか?私は海外から知り合いの投資家が来日して色々なマクロビューをすり合わせしました。大変多くの知見を得ることができ勉強になりました。本年もよろしくお願い申し上げます。昨年のパフォーマンスはTwitterに記載しましたのでそちらを参照にしてください。

 さて、1月4日大発会を迎えましたが日経平均は年末のセンチメントを引きずってかさえない展開となった。本日5日も同様な展開で苦しい年初となり個人投資家にとってはまさに想定外であったことだろう。

 一言で言えば昨年逃げ場になっていたディフェンシブセクターが一気にアンワインドされどうにもならないといった感じでった。高配当の海運は昨年の配当落ちから異様に強かったのでまだわかるが、三菱重工や味の素など積極的に買われていた銘柄が総崩れとなった。まただからといって他の景気敏感株が強いかと言われるとそんなことはなくTOPIX銘柄は全体的に買われず、ほぼ売り込まれる展開となっている。犯人捜しをすれば先物手口でGS経由でしつこい売りがでていたのでGSを経由したファンドのリバランスなのだろうか?あるいは低下してきたNT倍率の揺り戻しなのか?真相はよくわからないがここ2営業日はとにかくしつこい先物売りが散見されたのだ。

 ただグロース株においては昨年のANYCOLORの下落からある程度売り物が出尽くしているのか悲惨な下落とまではいっておらず、むしろ大型株の方が大打撃を受けているように見える。まぁこれは見ている銘柄にもよるのだろうが、さすがにバリュエーション的に値ごろなものは持ちこたえている。

 1月は一方通行になることが多い。2016年や2021年は下落、2019年は上昇など、ヘッジファンドの都合もあるのだろうがやはり10日以降のトレンドが継続した場合は注意が必要である。

 しかし個人的かつ素人の見解ではあるが人手不足で景気が悪くなることってあるのだろうか?通常景気がどん底になるのは働きたくても就職先がないような状態で今はそんなことはない。労働ギャップが急激に変化しかつての日本のような状況にならなければ労働に起因するリセッションが起きるのかはよくわからない。なんにせよ米国の雇用の動向には注視すべきか。

 雇用以外では消費の動向で特に財がどうなるかだが、これは去年12月に散々いってきたので省略します。中国リオープニングの解釈であるが、すでにtweetに出回っているので記載しておくとPM2.5の定点観測したオルタナティブデータによると中国の工場地帯の空気は12月末の時点でかなりキレイな状態らしい。つまり動いてないという事。今年に入って稼働が本格化していくのかも注意したいところ。ただ中国はコロナでただでさえ締め付けられていたので家庭の貯蓄があるはずでこれらが動くとまず内需から動くだろう。この動きはチェックしたい。

 あととんでもリスクとしては戦争激化だがおそらくこれはマーケットが織り込んでいないのでただただそうならないことを祈るだけである。

 日本株において今のところセクターのビューははっきりしないのでしばらく時間が経ったらにしようと思う。一つ言えるのは海外でグロースできる飲食関係は長期で面白そうでさすがにいけるんじゃないか?と妄想してます。

 ドル円に関しては昨年の記事からビューは今のところ変更はなく130円を割り込む展開があってもそこは下髭をつけて135~140へ戻る動きを予想していた。数か月の時間軸を見ているのでまだ修正はしないが展開を見守りたい。この辺が円安に振れてボラティリティが落ち着けば日経平均もさすがにそこは固いのではないだろうか?(ぽじとーく)

おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?