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2022.12.19 相場雑感

 おはようございます。今年も残すところ10営業日となりましたが、CPIやFOMCなどを受けてなんとも心もとない展開が続きます。ワールドカップは36年ぶりにアルゼンチンが優勝しましたが、メッシが凄かったですね。大事な局面にボールが彼のところに吸い込まれるように集まり、まさにサッカーをするために生まれてきた存在ですね。そして何と言っても彼は運も味方しているのかなと思いました。あまり非科学的なことは言いたくはないのですが、相場も最後の一押しは『運』も作用するのは経験から事実ではないかなと思います。そういったものを手繰り寄せるのは人生において何を経験したか、どんな人たちと話をして何を感じたのか、色々な要素が絡み合い自然と出来上がるのかなと思いました。

 さて、まずは日経平均から

日経平均円建て

 日経平均は金曜日の米国市場から寄り付くだろう。チャートでいえば10月からの上昇トレンドは消失しており、再び底値を探る展開となる。サポートは特に見当たらないが、もともと主体性の無い市場だけに米国市場に左右される(現状他国の株式もそうだが)。現状日経プロフィルのPERは12.58でPER12倍水準は26257.2円、急激なショックを除けばこの水準はほぼワークする。ただ当然のことながらEPSが切り下がらないことが前提である。これに関しては23年という限定的なことであれば問題はないとは思う。

 米国では13日にCPI、14日にFOMC、小売り売上高が発表された。各データは各自で調べて欲しいが、前々から言っている通り今回のCPIではインフレが抑制されたかどうかは問題とはならなかった。それよりもコア財の想定以上の下落と消費の弱さであった。マーケットはこれらを反映して下落したように見える。これも前から言っている通り23年のテーマとして消費の強さ、消費の内容(耐久財なのか必需品なのか?)と合致していると思われる。とはいったもののこれらはあくまで今回初めてでてきたもので、今後トレンドが継続してしまうのかどうかであるので株価がどこまで織り込んでいるのか精査する必要性はある。

NYダウ
NASDAQ
SKEW

 チャートを見ても特になにも感想はないが、今年は他の方のブログにもある通りアメリカは大きな陰線が出現した場合その終値が底となることが無く続落する。この傾向は今回も当てはまっていた。しばらくは株を買う理由もなさそうではあるが、一縷の望みとして金曜日の米国市場の引けはカバーが入ったのか首の皮一枚繋がった感じ。特にダウに関してはキャタピラー、ボーイング、ハネウェルなどの資本財セクターはプラスで引けた。過去10年相場を牽引したグロース株よりもオールドエコノミーがなんとか支えたような形に見える。その他adobeも決算を受けてかプラス圏で引けた。

 SP500のチャートは載せていないが、今後はSP500のフォワードEPSが切りあがるかが焦点となるだろう。現状海外のセルサイドから出ているコンセンサスもばらつきがあるが大手証券では200ドル前後のところが多いようだ。コンセンサス平均は230ドルほどではあるがそれでも債券利回りが高い昨今のマーケットでPERが20倍が許容されるのだろうか?普通に考えると平均的な米国株のPER16~17倍が適応されると考えた方が無難である。

 以上特に面白い話は何もないのだが、日本株においては26200~300くらいまで見ておけば特に問題はなさそうだ。裏を返せばあと5~10%くらいの調整で死んでしまうようなポジションを取るべきではない。もうしばらく辛抱が必要な相場が続くだろう。

おわり。


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