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2022.05.26 相場雑感

 こんばんは、5月26日0時20分ということで米国のマーケットが始まっております。さて本日の相場雑感からまずはチャート。例によって引いてある線は特に意味はありません。

日経平均円建て
TOPIX円建て


日経平均ドル建て

 ということで方向感がない週となりましたが、日経は27000円を超えられず失速、先物は24日の深夜に27140円まで上昇したが米国引け後のSNAPの決算をうけて時間外で米国先物が下落した影響もあり4月と同様幻の値となってしまった。今週も先週と同じく動きが悪く全くもって腰の入った買いのフローは見られずといったところ、特に機械セクター、電気機器セクターや輸送用機器に資金が入らず、製薬セクターや大手通信(NTTやKDDI)、重工、海運などが堅調であった。少し動きがよさげだったのは不動産セクターで本日前場は動きが悪かったものの後場にかけて再浮上しよいチャートを構築していた。自身も高級マンション系の野村を抑えていたのでこの地合いにおいてはまさに一縷の望みが輝いた感じであった。為替が少し円高に振れたこともあったかもしれないが日本株においては厳しい状況が続く。

 しかしながら光明も見える。コマツ、DMG森精機、ファナックなどの建機セクターは値動きは堅調で地味ながら検討している。また精密機器セクターのオリンパスなども高値圏で維持していることから完全に景気敏感が全て売られているわけではない。特に前者のセクターにおいては中国のロックダウン後の戻りが意識されているのだろうか?よくわかっていないのでなんとなくですが。

 全体的な相場をみていると日々日中やることがなく個人投資家としても辛い状況が続く、特に短期でそれなりにロット(枚数)をいれるトレーダーとしてはかなり厳しい。自身も本日は東電でお茶を濁す始末で、なんだかなぁといったかんじ。上値を追う主体が全くないのだが、これはFOMC議事録公表や6月のFOMCもさることながら月末のTOPIXリバランスに絡んでいるプレポジションの構築も影響しているかもしれない。逆方向に働く銘柄の値動きがことごとく悪いのでこのあたりのリバランスが完了すれば素直にファンダメンタルが機能してくるのかを見ていきたい。またニュースで日経平均の新ルール改定の話もでてきたが、某セルサイドのレポートでは出来高より売買代金を重視と書かれており、除外対象の可能性がある銘柄の値動きが弱かった。他のニュースだと東芝買収についてだが、内容は割愛するが日本株のトレーダーとしては東芝を今年保有しておらず(厳密には私は短期買してリエントリしなかった)のは非常に情けないトレードをしてしまったと反省している。近鉄エクスプレスは仕方がないにせよ、この東芝に関しては曲がりなりにも専業に近いスタイルでやっている以上持ち続けなければならない案件であった。保有もクオリティバリューが全く反応せず厳しい状況であるがなんとか凌いでいきたい。

 さて、少し米国のマクロ指標がでてきたので見てみると、
MONTHLY NEW RESIDENTIAL SALES, APRIL 2022
https://www.census.gov/construction/nrs/pdf/newressales.pdf

4月の新築住宅の販売だが、For sale at end of periodの4月が増加しており販売は減少。つまり在庫が増えているのが分かる。この要因がなんなのかはわからないがこんな指標がでてます。

続いては
MONTHLY ADVANCE REPORT ON DURABLE GOODS MANUFACTURERS’ SHIPMENTS,INVENTORIES AND ORDERS APRIL 2022
https://www.census.gov/manufacturing/m3/adv/pdf/durgd.pdf

耐久消受注ですが、受注残は20か月連続して増加。在庫は積みあがっておりますが、輸送を除く新規受注は0.3%増。防衛を除く新規受注は0.3%増。輸送用機器は、2ヵ月連続の減少から増加に転じた。輸送用機器は、2ヵ月連続の減少から増加に転じ、6億ドル(0.6%)増の867億ドルとなりました。

出荷はおおむね堅調な感じですかね。

4月の耐久消費財の在庫の方は、15ヵ月連続で増加し36億ドル(0.8%)増の479億ドルとなった。在庫のペースが速いのかもう少しこの辺りが回ってくれるとよさそうですかね。

 さて、日経に限らずですが平凡なやることない相場が続いていますが、閑散に売り無しが正解なのかじわじわ真綿で首を絞められているのか、それにすら気づかないような値動きです。ここで大事なことを言いたいのですが、時間軸を大切にすることです。何度も申し上げていますが、下がらないし上がらないしとりあえず大丈夫だろうと油断をして長く保有しているとその日数分EPSは成長したとしても外的要因のマクロの材料が顕在化してくる恐れがあります、良い方向であれば上がるしダメならテールリスクが伸びてきます。こういった局面において時間軸の設定とのちにふわふわっと顕在化してくるであろう要因とそれが株価に与える影響のビューをしっかり考えておく、そして自身のPFの構築を進める。これが大切になってくるのではないでしょうか?

おわり。



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