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欧米人がマスクを外し、日本人がマスクを外さない理由

欧米人がマスクを外し、日本人がマスクを外さない理由
海外のテレビを見るとマスクをしている人の方が今は珍しい。日本でもマスクは義務化されていないのになぜマスクを外さない?
冗談で「顔平たい族だからだよ」と答える人もいるかもしれない。
でも実は心理学的観点から見るとこんな理由が明らかになってくる。

マスク苦手な欧米人、心理学に訳がある 日本人との違いは、心理学の観点から考えると、「コミュニケーションで顔のどのパーツをより重視するか」というのがポイントになっている。

メールなどで使われる顔文字を見て、米国人と日本人が顔のどのパーツから感情を読み取っているかを比較した研究があります。日本人は目元で、米国人は口元で感情を読み取る傾向があることが実験でわかりました。別の研究でも、ヨーロッパの人々も口元を重視することがわかっています。
引用元:
自分の顔が好きですか?-「顔」の心理学/山口真美 (岩波ジュニア新書)
北海道大学・結城 雅樹教授論文(2006年)

顔の中で一番顕著に感情が表れるのは口元で、一番感情を偽りにくいのが目元だと言われています。口元は1~2センチは動き、大きく変化しますが、目元は数ミリしか動きません。また、口元の筋肉は意思で動かせるため感情を表しやすいが、目元を意思で動かすのは難しいからです。
  つまり、感情を表に出す文化の欧米人にとっては、気持ちを読み取るのに口元がわかりやすい。一方、感情をあまり表に出さない文化の日本人にとっては、意思で動かしにくい目元を見る方が、相手の真意を読み取りやすいのです。

日本人は口元が隠されてもそれほど気になりませんが、欧米人には、相手の感情を読み取るのに重要な口元が隠されたマスク姿は、不気味にうつり、なじめないのでしょう。日本人が、目元が隠されたサングラス姿を見て「ちょっと怖い」という印象を抱くのと似た感覚です。

マスクにそれほど違和感を覚えない日本人はマスクにそれほど抵抗を覚えない。そればかりかマスクを外して人に顔を見せるのが嫌だ「顔パンツ」という言葉まで生まれてきている。
でもそれは人とのコミュニケーションの大きな弊害ともなりうる。

  これだけマスクのエビデンスが揃った中、マスクの必要性は明らかである。これからは気温が上がり熱中症予防のためにも人が密集していない外では、マスクを外すことも必要かもしれませんが、電車や密集した室内での感染リスクは非常に高い。感染リスクを少しでも下げるためにもマスクはするべきです。マスクが完全に感染を防ぐものでもなくとも飛沫を防ぎ感染を防ぐことはできる。(マスクの弊害を唱える医師も中にはいるが、ここでは深い言及は避けさせていただきます。)

もし今後、日本人がマスクなしの生活をおくるのであれば、どこでマスクを外し、どこでマスクをすべきかの明確なガイドラインを改訂制定していき、段階的な解除が必要になってくる。マスクをするのも外すのもその人の意思、マスクを文化やファッションとしてとらえてもいいが、やっぱり息苦しいし、なによりもマスクを外した人の満面の笑みを見たいですからね。

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